作家・作品
滝澤徹也 『和紙の中の宇宙』
画面サイズ:180mmX 270mm
技法:シルクスクリーン・自漉き手漉き和紙・加筆 ED: 40部
私は福島県西会津町で出ヶ原和紙の再生に携わっている。
その当初、和紙を作るときの水、水の中には何があるのだろうかという問いかけに答える形で、微生物を泳がせた水に出ヶ原和紙を作る際の繊維を溶かした。
それを顕微鏡で覗くと宇宙のような世界がそこにあった。
これはそのイメージを再生した出ヶ原和紙の上にシルクスクリーンで刷る、
そして土台となる和紙の上に貼り付けた。
プロフィール
美術家、和紙職人。
1977年、東京都生まれ。
2005年、東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻版表現卒業。
2009年「小川和紙」の技術継承者育成事業を修了後、東京都無形文化財「軍道紙」の再生に関わる。現在は西会津町を拠点に会津藩御用紙「出ケ原紙」の復元・再生に取り組む。
伝統的な手漉和紙の研究、製造を行う一方、場の歴史や自然と人間の物づくりの営みの関係をテーマに、日本のみならずインド・ノルウエー・リトアニア・ハワイなど各地で滞在しながらや絵画や紙を媒介とした制作、展示を行なっている。
近年の主な展覧会
2011International paper art exhibition (台湾,国父紀念館)・2013個展GANGA・PAPER(インド,Banaras Hindu University Art Gallery)・AOMORI PRINT トリエンナーレ2014・2016出ヶ原紙、滝澤徹也展(リトアニア・ViliniusAcodemy of Arts Gallery)・2017森の箱舟アートプロジェクト森を漉く(西会津)・2019凹凸に降る(ミュゼ浜口陽三ヤマサコレクション)などがある。