作家・作品

小堀さなえ『還』

画面サイズ:150mmX 200mm

技法:鋼版画/エッチング  ED: 40部


景色、それは私の視覚が捉えたフィールド。

見ているもの、見えていないもの、見ているけど気付かないもの。自分が受け入れているもの、そして拒絶しているもの。森罷万象、それは私を包み込むもの、或いは私が掌握していながら認識できない小さな世界、これらも景色である。

漠然として最後に眺める終わってゆく世界、それも景色だ。私の目の前に一匹のゴキブリが息絶えようとしている。彼が見た景色、それを私は描こうと点を紡いだ。彼を取り囲む世界、それは消えてゆく世界だ。やがて彼は白い闇に消えてゆく。


プロフィール

2000 栃木県鹿沼市生まれ

2022 文星芸術大学美術学部美術学科総合造形専攻洋画分野(版画)卒業


展示

2019

宇都宮市民芸術祭40周年記念美術展奨励賞(宇都宮美術館)

五美虫展IN高尾(高尾599MUSEUM/東京)

日本版画協会第87回版画展公募(東京都美術館)

金・オーロ遊び展(アートスベース泉/福島)以降2020、2021

2021

第9回全国公募「ドローイングとは何か」展 (東京都美術館)

日本版画協会第88回版画展公募(東京都美術館)

第5回アワガミ国際ミニプリント展2021(一般財団法人阿波和紙伝統産業会館/いんペアートスペース/徳島)

2022

第10回全国公募「ドローイングとは何か」展(東京都美術館)

文星芸術大学卒業・修了制作展奨励賞(栃木県総合文化センター)

「黒の独白(モノローグ)一銅版画7人展一」(ギャルリー志門/東京都・銀座)

第20回南島原市セミナリヨ現代版画展入選(長崎)

個展鹿沼ゆかりの版画家「小堀さなえ」展(川上澄生美術館/栃木)

「彼岸の翅」展(gallery hydrangea/東京都)