舎利石関連用語集

  • 舎利(しゃり/さり) 米粒、寿司飯、遺骨などを表す。


  • 真身舎利(しんしんしゃり)/真舎利(しんしゃり) いづれも本物の釈迦の遺骨や遺灰を指すもの。骨の場合は真骨(しんこつ)と呼んでいるようだ。


  • 心礎(しんそ)。 仏舎利塔や五重塔、三十塔などの建物の中心にある大きな基礎。 柱を受ける穴以外に、仏舎利を納める穴がある。


  • 仏舎利塔(ぶっしゃりとう) 大抵は大きく建物のようなもの。 舎利を収める建物。


  • 舎利塔(しゃりとう) 概ね石灯籠のような大きさ。室内に置く小さいものものある。


  • 舎利母石(しゃりもいし/もいし/しゃりのははいし) 握りこぶし程度かそれ以下のものであれば今でも袰月海岸付近に打ち上げられているものを拾うことはできる。中や表面に多数の舎利石を孕んでいる。なお、乾いているとほぼ発見は困難であるため、脳内視力を鍛えるほかは運頼み。しゃりぶいし/しゃりぼいし書かれることもあるらしい。詳しい場所はやはり口伝のみとし、インターネット上への投稿は厳禁。


  • 舎利石(しゃりいし) 溶岩が地上に噴出してできた気泡に、冷えて固まるまでに二酸化ケイ素が入り込んで結晶化した石。気泡の大きさは最大で鶏卵ほど。1ミリ以下はほぼ舎利石として認識できないが球体に近いものは舎利石の可能性が非常に高い。大きなものは形状がやや潰れ気味だが5センチ以上のものを採取したことがある。袰月の海岸には舎利石に成れなかったガラス質の石(表面は白。中身は茶色い黒曜石のような石)を拾うことができる。その石の最大の大きさがちょうど鶏卵のSサイズに相当する。現在は袰月ではなく、山崎湾沿岸が産地である。


  • お舎利(おしゃり):または「お舎利さん/お舎利さま」は舎利石の呼び方。僧侶の間では一般的らしい。


  • 舎利石函(しゃりいしかん):舎利を収める箱。


  • 舎利容器(しゃりようき)。:仏舎利を入れるもの。蓮や木蓮の花を見立てたものや、骨壷のような形状など様々で材質も様々。如意宝珠の形状に加工された水晶でできたものもある。お寺で用いる大きなものから、家庭用の小型のものまで様々。また、舎利瓶、舎利壺などの表記もある。


  • 岩脈(がんみゃく):特定の岩石が長く連なっている様。 舎利石を孕んだ母石の岩塊または地層は、海中または海面や陸地に連なっており、干潮の際に陸地から沖合に露出している。この母石の岩脈は一部のみ観察できるが、舎利浜のあった沖合と山崎湾については潜水しなければ視認できない。

  • 石英質(せきえいしつ):組成は二酸化ケイ素 (SiO₂)であり、地球を形成する物質の大半を占めるものの一つ。宝石としては水晶(すいしょう)、瑪瑙(めのう)、玉髄(ぎょくずい)などがこれに当たる。舎利石も瑪瑙や玉髄と同種の鉱物で、中心部が水晶であるものもある。碧玉(へきぎょく)も石英質の石であるが、不純物により色や模様が生じ、パワーストーンではジャスパーと呼ばれる。また、舎利石の中にも形成時に二酸化ケイ素以外の不純物が多く混じり碧玉となるものもある。 カーネリアンやカルセドニーも石英質の準宝石に当たる。


  • 相輪(そうりん): 五重塔などを建立する際に、天辺の金属製の部分(相輪)に、純金製の容器へ入れて納める。舎利石を規定の数(32粒)で入れようとすると、粒が大きいほど金の容器も大きく高価になることから、この用途では舎利石は小粒なほど良いとされる。


  • 鎮壇具(ちんだんぐ):地の神を鎮めるときに埋めるもの。舎利石や水晶、瑪瑙、ガラス玉も鎮壇具に含まれる。 神事で言うところの地鎮祭の供物のようなものと言えば分かりやすいだろう。


  • 法舎利(ほっしゃり):お経を仏舎利とするもの。経巻を舎利の代りに納めたもの 。

諸法従縁生・如来説是因・是法従縁滅・是大沙門説。

諸法従縁起・如来説是因・彼法因縁尽・是大沙門説。

諸法因縁生・説我是因縁・因縁尽故滅・我作如是説。


  • 今別町(いまべつまち):青森県東津軽郡にある町。外ヶ浜町の平舘地区と三厩地区に挟まれている。北海道新幹線の奥津軽いまべつ駅/青函トンネルの本州側出入り口がある。Map


  • 袰月(ほろづき):今別町にある町名。舎利浜があったとされる場所。袰月海雲洞釈迦堂がある。北向きの斜面に沿った日当たりの悪い集落(石碑あり)。 Map


  • 山崎湾(やまざきわん):今別町の山崎湾沿岸が現在の舎利石の産地。ちなみに僧侶の間でも舎利石の採れる浜は口伝のみとされ、インターネット上への投稿は厳禁。サイト管理人の自分もインターネット上に詳細な場所を投稿したことはない。これは暗黙の了解があるため。載せたらどこからともなく削除要請が行くと思ったほうが良い。マスコミへ紹介してもらうなんて以ての外。


  • 舎利浜(しゃりはま):今別町大字袰月字舎利浜という地名で袰月海雲洞釈迦堂の滝から流れる河口一帯で数十間ほどの浜。そこが舎利石が打ち上げられる舎利浜。護岸工事により浜は消滅した。 Map


  • 袰月海雲洞釈迦堂(ほろづきかいうんどうしゃかどう Map鬼泊巌屋観音堂(おにどまりいわやかんのんどう Map) どちらも津軽三十三観音霊場の二十一番札所。後者は元々海底にあったと言われ、ここからカーブの先は外ヶ浜町三厩地区で、すぐ綱不知海岸(つなしらずかいがん Map)という磯と玉砂利の海岸がある。 この範囲が舎利母石が産出する「舎利石は青森県の今別から平舘~」と言われる場所なのではないか。 現在は舎利浜のあった場所の真上を国道280号線が通っており、袰月海雲洞釈迦堂脇を流れる一本木沢河口は橋の真下にある。橋の真下を2019年3月31日に調査したが、舎利石は全く落ちていなかった。漁港として工事する際に浜を掘り下げたためか国道280号線の真下を抜けると急に深くなっているため、沢まで舎利石が打ち上げられない。2019年3月31日に調査した結果、鬼泊巌屋観音堂および綱不知海岸には舎利石も舎利母石も確認はできなかった。


  • 開眼(かいげん):かいげんとは 新作の仏像・仏画を供養し、眼を点じて魂を迎え入れること。また、その儀式。また、真理を悟ること。魂入れ。特に、技術・芸能の道で真髄を悟り、極致を窮めること。また、こつを会得することをいう。 舎利石の場合は採取した。または開眼されていないものを購入した時点ではただの小石であり、そのままでは単なる小石である。 舎利石を仏舎利として開眼させたものには宇宙に向かって祈ることで願いを叶える宝(如意宝珠(にょいほうしゅ))と同等の力を得るとされる。


  • 如意宝珠法(にょいほうじゅほう):真言密教において、最高最奥義とされる、願うがままに、福徳宝生・因縁解脱の功徳を与えてくださる秘法。この法を修するためには真身舎利(本物の釈迦の遺骨)が必要らしい。 ただし、舎利石を仏舎利として代用できるらしいという記述もあり。(開眼の作法としてお祀りする最も有力な情報のひとつ)・・・いずれにしても密教だけに教えて下さらないでしょう。類似するものに「駄都(だつ)法」というものがあるらしい。


一心頂礼。万徳円満。釈迦如来。

真身舎利。本地法身。法界塔婆。

我等礼敬。為我現身。入我我入。

仏加持故。我証菩提。以仏神力。

利益衆生。発菩提心。修菩薩行。

同入円寂。平等大智。今将頂礼。


  • 五体投地(ごたいとうち):五体すなわち両手・両膝・額を地面に投げ伏して、仏や高僧などを礼拝することである。仏教において最も丁寧な礼拝方法の一つとされ、対象への絶対的な帰依を表す。 挙体投地、五輪投地ともいう。 (Wikipediaより)  本サイト管理人の舎利石採取については五体投地が効果的であると言っておく。


  • 諸行無常(しょぎょうむじょう):万物はいつも流転し、変化・消滅がたえないことを言う。よく聞く言葉ではあるが仏教用語である。 舎利石が拾える浜も翌日には様相が一変している事が普通で、舎利石は海底の母石の岩脈から常に生み出され、波に揉まれて削れて消えていく。 最良の舎利石が常に拾えるとも限らず、毎日通ったとしても同じように舎利石が採れる訳ではなく、行ってみないと浜の状態は知れず、採ってみないと採れるかどうかも分からない。 正に舎利石拾いは諸行無常であり、それを受け入れて取り組まなければ上達もせず、結果を得られないのである。

 本サイト管理人は単なる石コロ好きであり、仏教に詳しいわけでもなく、鉱物の専門家でもなく、好きなものをよく知りたいというだけの俗物である。 知識は異様なほど広範に至るも専門的なものは半数にすら満たず、こうやって知ったことを纏めておけば自分も見られるし、他の人も知ることができる。ここはそういう役割も果たしている。