舎利石画像集
色んな舎利石の写真
以下へ1マス=1cmの方眼の上に舎利石を置いてみた。 元の画像サイズは4Kだが、それを1280pixまで縮小してから配置した。 どのようなものが舎利石と呼べるのか、ここで目に焼き付けてから拾いに行ったり、購入すると良い。 普通は選別から漏れるようなものも載せているが、変わり種としては面白いものも多く、鑑賞石としての価値もある。なお、OLYMPUS TG-5の顕微鏡モードを使用しているので実際に見えるより大きく感じるかもしれない。
既にどこに出しても恥ずかしくない約3万粒の舎利石を所持しているので、ここではそのほんの一部を紹介したいと思う。 本物かどうかの違いをどうやって見分けるのかという問いに答えるには、共通の特徴を目で見られるようにして紹介するしか方法はない。この特徴を理解できれば似て非なるものも、そして全くの偽物でも瞬時に見分けられるようになる。
もちろん、どちらとも判断できないものもあるが、少なくとも選別から外してしまえば偽って出品するリスクだけは避けられる。残る問題は経験を重ねる以外に上達の手段はないと言える。
表面の痕跡1
面に母石に内包されていたころの痕跡が全面にハッキリと残っているもの。こういったものは間違えようがない。ただ、凹凸がハッキリし過ぎていて光沢は少なく、人によっては好まれない。
母石の痕跡2
表面は粗方削れているので凹凸は少ないが、舎利石の形成時に混入した不純物が表面にハッキリと残っているもの。
これも好みが分かれるところだが、これも舎利石らしさのある特徴と思えば趣があって良い。
丸い斑
完全な舎利石を含む母石を観察してみると舎利石は空洞の周囲の材料(二酸化ケイ素)の量が充分であったときに完全な粒となり、不足すると中空や半球で形成が終わると仮定できる。
この丸い痕跡は、空洞周囲の母石から二酸化ケイ素を補充するときに、不純物込みギリギリセーフで周囲の材料を絞り尽くしたときにできた模様であるケースや、空洞を埋める際に勢いよく中に染み出す部位もあることで層や丸い班となるのだと思われる。
丸い模様が1つ入って眼球のように見えるものは天眼石(てんがんせき)と呼ばれ、パワーストーンとしてはパワーが通常のものより高いとされ、価格も跳ね上がるとのこと。
気泡入り
変わり種
自然のものなので、当然のごとく、色んな色、形、模様、形状がある。
特大
拾ったものの車に戻る際にどこかに置き忘れたもので最大の舎利石は、楕円で潰れ気味だが8cmの半分透明、半分草入りの青というものもあった。しかも拾ったのは母石が落ちている袰月海岸で真冬。
これらは山崎湾のものであるが、2cm~5cmという大きな舎利石も落ちていることもある。
半透明や不透明
透明度は下がるものの舎利石らしさが見られる。お寺によっては乳白色のものが好まれる場合もある。
色つき
中心に濁り
これも舎利石か否かを判断することができる重要な状態。
小粒の舎利石
3~4ミリクラス。比較的好まれる大きさ。最高グレードは1ミリの真球であるが、採取率もかなり低くなる。
比較的厚みのある丸いものを選び、大体の大きさごとに仕分け。薄っぺらや形状が歪なものはハネとして弾いている。他にも変わり種、濃色、最上級品、米粒型、天眼石など別個に保存瓶に移ししている。
使用する数については実際のところ公にはされていないらしい。仏教で縁起の良い数としては3、5、8などがあるが、煩悩の数(除夜の鐘)の108個という噂はあるも、38や80など曼荼羅の数という話もある。
個人的には変わった模様で見た目が美しく、真球や雫型。米粒型などが好ましい。現状でこれら舎利石は開眼していないものなので仏舎利としてのご利益は無い。 せいぜい、パワーストーンとして気休め程度のお守りや縁起物としての利用となる。
くどいようだが、開眼していないものは舎利石という石であって、仏舎利(お釈迦様の遺骨の代用品としての舎利石)ではない。ここ最近、玉髄や碧玉の破片に舎利石や仏舎利というタグを付けて出品されている人が居るので注意されたし。しかもパワーストーンのショップでも堂々と舎利石では無いものを販売しているのを見かける。
舎利石の表面
①母石に内包されている状態
②母石から零れ落ちて間もない。表面はザラザラしており、あまり光沢は見られない。
③しばらく海岸で波に揉まれた舎利石。表面のザラザラした部分が削れ、やや光沢を帯びている。
④表面の特徴がぼぼ削れたもの。全く残さず消え去ったもの。