プレゼンのコツ

概要

このページは蚕糸昆虫学生ミーティング2023 勉強会#1「プレゼンのコツ」で使った資料を掲載しています。アンケートから見えてきた若手の会の人々のプレゼン準備の実態、スライド作りや発表練習に関するコツ、プレゼンのことが学べるサイト・使える素材・カラーユニバーサル等を紹介しています。

プレゼンのコツ要点版 

プレゼンテーションは聴衆との対話です。いいフィードバックをもらって研究をますます面白くしたり、つまずいているポイントから脱却したりするためにも、良いプレゼンすることは大切です。しかし、聴衆は発表者が思っているよりも理解できないものなので、「どれだけ聴衆に寄り添って丹念に準備したか」「そもそも自分自身の頭は整理されているか」といったポイントに気をつけながら、研究内容の概要やストーリーを最低限理解してもらえるようにすることが肝要です。練習すればみんな上手くなります。 

 

スライド作りのコツ 

スライドを作る前にメモアプリやwordなどで構成を練ってみる 

・必要最低限の要素で明快なストーリーを作る。自分の見せたい結果・結論に向かって真っ直ぐなストーリーになっているか、理解に必要な情報が適切なタイミングで過不足なく出てくるか。 

・スライド1枚の情報量はパッとみて理解できる量に絞る。1スライド1メッセージ。 

・「それさえ読めば流れが追える」まとめの1文をスライドの上か下に書く。 

・図表は視覚情報だけで十分伝わるように工夫する。 

・視線の流れに気をつけた配置を心がける(上から下、左から右)。 

・図が複雑な場合や文字が多い場合は、最小限必要な情報だけ見せて、後からだんだん増やす。 

・スライド1枚は1分前後で話すがあくまで目安。短すぎても聴衆は追いつかない。 

・文字のフォントや大きさは統一する。『伝わるデザイン』*などを参考にする。日本語はゴシック体、欧文はサンセリフ体が推奨。 

・色はたくさん使いすぎない。カラーユニバーサル*にも配慮する。 

・プレゼン用のイラストや模式図などは有料・無料で使えるものもある*が、自分のプレゼンにそのまま使えるものはあまりないので、普段から素材を準備しておく必要がある。 

・とにかく早めに一旦完成させて、人に見てもらってフィードバックをもらって磨きをかける。 

 

発表練習のコツ 

本番通りポインタを使って声を出して練習する。話すのが苦手な人ほどとにかく反復練習。 

・録画・録音して自分の発表を聞いて修正する。 

・通してやってみてつっかえる場所はスライドの修正ポイント。 

・パワーポイントなしでスライドを浮かべながらそこら辺を歩きながら空で喋る練習をする。 

・原稿(カンペ)を用意した場合、話しやすいように崩して調整していく。 

・つっかえる・言うのを忘れがちな場所にはスライドの中にトリガーとなる単語や文章を入れておく。 

・内容が多い時は中身を減らす。もしくは結論をずばり書いて聴衆を分かった気にさせる。 

・練習の時に何度か詰まったフレーズは本番では使わない。 

・ポインターは振り回さない。本来はポインターを使わずに視線誘導できるのが理想。 

・対面時は文字の大きさ・会場の後ろの方から見える範囲などに配慮する。 

・質疑応答はYes/Noか短い結論を最初に述べる。 

*蚕糸学会若手の会HP「プレゼンのコツ」ページの付録にあるリンクを参照。


スライド本体

231215プレゼンのコツ_共有版.pdf

付録

アンケート結果

https://docs.google.com/forms/d/1oNA7GFKm2o7CkA23ggzhItD9hboLw_TvOXgTu3-BnqA/edit#responses

スライドの作り方

・伝わるデザイン

https://tsutawarudesign.com/index.html

・早水桃子研究室のYouTube「PowerPoint スライド作成実演ライブ」

https://www.youtube.com/@hayamizu

カラーユニバーサル

・「カラーユニバーサルデザイン 色覚バリアフリーを目指して」

伊藤啓, 情報管理 55 (5), 307-317, 2012

https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/55/5/55_307/_pdf

・カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット ガイドブック

https://jfly.uni-koeln.de/colorset/

・Sim Daltonism(カラーユニバーサルがチェックできるアプリ, macOSのみ)

https://michelf.ca/projects/sim-daltonism/

スライドの構成の参考になるかも

・Natureのabstractの書き方

本家:https://s3-service-broker-live-19ea8b98-4d41-4cb4-be4c-d68f4963b7dd.s3.amazonaws.com/uploads/ckeditor/attachments/7808/2c_Summary_para.pdf

(日本語ver.は検索したら出てきます)

スライド作りに使えるイラストなど

・BioRender

https://www.biorender.com/

※学会発表や論文でイラストを使用するには有料版を利用する必要がある。

・かがくイラスト

https://science-illust.com/

無料で研究発表のスライドなどで使用可能。利用規約を読むこと。

・TogoTV

https://togotv.dbcls.jp/pics.html

無料で研究発表のスライドなどで使用可能。

プレゼンのコツ要点版.pdf