■ 目的  

本コースは、古武術の思想・歴史・技術体系を基礎から学び、現代的身体観との接続を図ることで、躰駆術をより深く理解し、自身の研究や実践に応用できる基礎力を養成することを目的とします。


全体構成(90分 × 全10回)

第1回 

【導入】古武術とは何か | 古武術の定義/武道・武術・格闘技との違い/古武術再評価の潮流(明治以降〜現代)/宗教・哲学・身体文化との接続視点 。

 第2回 

【思想編①】構型と日本的身体観 | 躰駆術の「構型」概念を中心に、古来の身体観(骨格中心、皮膚感覚、線ではなく面)との比較を通じて、技と精神の一致を考察 。

第3回 

【思想編②】重心と「動きの芯」 | 西洋的重心操作と異なる、古武術の「芯」「軸」「操作線」的な思考/躰駆術における「芯なき芯」の扱いと応用思想 。

第4回 

【技術編①】間合いの種類と構型の使い分け | 構型をベースにした間合いの取り方、型の崩れと再構成の理論。間合い=距離ではなく「交差点」として捉える理論と実演 。

第5回 

【技術編②】初動と予備動作を消す | 技が始まる前の動き=「予兆」への対処/「動く前にすでに構型が完成している」状態を体感するワーク 。

第6回 

【比較編】剣術・柔術における動きの原理 | 各古流剣術・柔術流派の動きの特徴・身体理論を比較/躰駆術との共通点と相違点を考察。 

第7回 

【技術編③】接触と崩しの初歩 | 相手との構型が交差したときに、いかに「構型を崩さず崩す」かを主題に、非力での誘導と振動波の初期体験ワーク |

第8回 

【研究①】古武術の資料の読み方 | 古伝書(兵法書・口伝・武家文書)などの解釈上の注意点と方法/信仰や霊性との関係性、古文書と身体技法のつなぎ方。 

第9回 

【研究②】研究ノート作成と発表準備 | 自身の関心領域に基づいた簡易な研究ノート(1000字程度)作成/参考文献・フィールド調査の整理法/プレゼン訓練 。

第10回 

【まとめ】発表・フィードバックと修了 | 研究ノートの発表または実技と理論の再確認ワーク/指導者・参加者からのフィードバックを受け、修了証の発行対象を決定。|


修了要件(目安)

第8回までの小レポートの提出。

第9回の研究ノート(1000字程度)の提出。  

第10回にて30分の模擬指導


修了者には「古武術研究基礎課程修了証」を発行します。


■ 修了保証コースのご案内(希望者のみ)

本コースには、進度管理と確実な修了を支援する「修了保証コース」を設けています。保証コースでは以下の得点を受けられます。


- 各回ごとに個別フィードバックを受けるられる-理解と定着が可視化される。

- 研究ノートの添削と構成アドバイスが受けられる-アウトプットの質が向上。

- 第10回で修了できなくとも、アドバイスと5回まで追加費用無しで第10回を受講できる。

- 関連団体の研究員申請や共同発表への推薦対象として優先的に取り扱われる。


「古武術を“学んだ”という感覚を超え、構型と理論を自分の言葉で語れるようになりたい方」におすすめの制度です。