ジュニア育成部
ジュニア育成部
躰駆術ジュニア育成部は、心と身体の健やかな成長を目指し、日本人が長い歴史の中で育んできた古流武術の知恵をもとに稽古を行う育成部門です。
単に技術を習得するのではなく、礼節・集中力・観察力・内省力といった「生きる力」を、身体を通じた学びの中で自然に育んでいきます。
古武術特有の繊細な身体操作や所作を体験することで、感覚を研ぎ澄まし、自己調整力と他者との調和を養っていきます。
対象は原則として17歳以下とし、高校在学中であれば18歳でも受け入れ可能です。
年齢や発達段階に応じて無理のない内容に調整しながら、礼儀・心構え・身体操作を段階的に指導しています。
指導には近畿指導員が直接あたり、ジュニア指導に配慮した専門的かつ安全なカリキュラムを提供しています。
稽古は主として次の3つの柱で構成されています。
(1) 一人ひとりに合った構えと動き:躰駆術では、決まった型を覚えるのではなく、個々の子どもたちの体格や性格、資質に合わせて、その子にとって一番合った身体操作術を作り上げていきます。古武術の術理にもとづいて、個性を引き出しながら、身体感覚を育てていくことを重視しています。
(2) 感覚を活かす稽古:相手の動きや自分の身体の内側を感じ取り、反射的に動くのではなく「観応(かんのう)」の姿勢で調和する力を養います。
(3) 心の学び:呼吸の整え方や礼の意味を通して、他者との関わり方、自分自身との向き合い方を深めていきます。
躰駆術は技術の画一的な習得ではなく、その子ならではの身体運用と精神的成熟を同時に育てる、個性尊重型の武術です。
【4】昇級制度
一定の習熟度に応じて、段階的な評価および昇級の機会を設けています。躰駆術では昇級は優劣や競争ではなく、子ども自身が自らの成長を認識・言語化し、次のステップへつなげるためのものとして位置づけています。また、フィードバックは丁寧に行い、自己理解と自信の獲得につながるよう配慮しています。
子供たちが安心して稽古に取り組めるよう、安全管理には細心の注意を払っています。
・稽古中は複数の講師が常に見守り、危険な状況を未然に防ぎます。
・接触や転倒のリスクがある技については、発達段階や理解度に応じて段
階的に導入し、安全性を最優先に考えています。
・稽古場の環境にも配慮し、転倒や衝突を防ぐ工夫を行っています。
・稽古前には健康状態の確認を行い、体調に応じて無理のない参加を促し ています。
また、初回から2回目の稽古までは、特に小学生の場合には保護者の同伴をお願いしています。子供の様子を確認していただきながら、稽古方針や安全管理体制についてもご理解いただけるよう努めています。
【6】保護者の方へ
ジュニア当育成部では、単なる技術の習得にとどまらず、心と身体の基盤づくりを重視した指導を行っています。
ご家庭と連携しながら、個々の成長を丁寧に見守る体制を整えており、定期的な保護者向けの説明会や面談も実施しています。
また、稽古に関することだけでなく、子どもたちの心の不安や日常的な悩みについても、ホリスティックな観点から対応可能な専門カウンセラー(NPO法人ホリスティック医学協会認定)や必要に応じて理学療法士がサポートにあたるなど、継続して足を運べるよう努めています。
一見すると武器になり得る棒も、躰駆術の術理を通して調和と共生の道具へと変わります。
中学生同士が向かい合い、真剣なまなざしで稽古に取り組む姿は、互いに支え合う精神の育成そのもの。
形にとらわれず、心と身体の対話を重ねる稽古です。
稽古日
【定期稽古】
毎週水曜日 17:30~19:00 兵庫県西宮市大社町7−17 広田山荘 にて。
【個別稽古】
諸般の事情で合同稽古に参加できなかったり、家族などで稽古をしたい方は別途相談にのっております。
兵庫県西宮市上ケ原山田町1-10の大きめの会場を使用することも可能です。
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