ラパ・ヌイ(RAPA NUI)とは、先住民の言葉でイースター島のことを言います。チリの正式名はパスクア 島と言います。スペイン語だそうで意味はイースターの意味だそうです。イースター島と言えばモアイですね。私はこのモアイの不思議に興味があって見に行ってきました。
現在はチリ領にあり、ちょうど小豆島と同じくらいの大きさの島だそうです。
場所は、南太平洋に位置し赤道から南緯26度 日本から直線距離にて13,750kmくらいのところにあります。
周囲は南太平洋ということもあり、深い青色の海が広がります。
ヌイは、素晴らしい・偉大なを表わしているそうです。また、ラパは、大きな(広大な)地(端)を表わすそうで、「大きな地の島」となります。確かに、この周辺には、環礁なども見当たらず、航海中に急にこの島が見えると「わあー!大きな大地の島があるぞ!」となりますね。
ちなみに4,000Km離れたタヒチは、「タヒチ・ヌイ」といいます。
ここは、先住民が住んでいていくつかの民族に分かれていたようです。その民族はほぼ滅びたといわれ、現在はその血筋を引いた人々は少なく純血の民族は残っていないようです。
ラパ・ヌイといえば、その先住民が作り上げた巨像が有名です。皆さんもご存じかと思いますがモアイ像がこのラパ・ヌイの遺跡です。
モアイは、ほぼ顔だけ(一応胴体はありますが顔のインパクトが強すぎ)の巨象でその顔は鼻が高く目元の彫りが深く耳が大きく、体長は、大きな物で人の2.5~3倍くらいありそうです。彼らは各々の民族の守り神であり、ラノ・ララクという山で生まれ夜な夜な自分の足で歩いて移動し、海岸沿いにあるアフという基壇の上に鎮座します。そして、その民族を見守るかのように島の内側を向いて鎮座します。ただ一か所は、広い南太平洋のほうへ向いて鎮座します。それは、その島に初めて足を踏み入れた祖先の故郷のほうを愛おしむかのように向いて鎮座します。とにかくラノ・ララクでは、モアイがニョキニョキを生まれだし、子供のようなモアイまでいます。
また、ラノ・ララクから海岸のほうを見ると、彼らが歩いた形跡が道のように跡になって残っているのも見えます。
私は、この島 では、先住民とともにモアイという巨像も本当にラノ・ララクで生まれて動きだし生き生きと生活していたのだと実感しました。とても心豊かになりました。まるでディズニーランドでアニメや物語の世界に入り込むのと同じような感覚を体験できました。これが、遺跡をめぐる楽しさだと思います。人間が過去に作り出した遺品は、現代のテーマパークを自然に作り上げているのだと思います。思いを馳せるとはこういうことなんですね。
こちらの情報は、2003年ごろに当時、SONYのサイバーショットというデジカメで撮った写真です。このサイトにアップしたのは2021年です。18年とすごく前の情報ですみません。しかし、歴史を知るには過去の情報も残しておくと比較できますので記録として載せておきます。
当時、2003年にこの地に来ましたが、その時は、日本からこの地に来るにはアメリカ大陸側からの飛行機か、タヒチからの飛行機でしか来ることができませんでした、しかもタヒチから2日に1回しか飛行機が飛ばないところでした。でも私にとっては夢の地でした。
小豆島と同じくらいの大きさという島では水が非常に貴重で飲み水といえばペットボトルの炭酸水しかなかった記憶があります。あとは、ビールかペプシでしょうか。モアイ像の瓶に入ったピスコというチリのお酒は、おいしかった。ブドウを原料とした蒸留酒だったと思います。ペプシと割って飲むのがおいしいと言われて飲んだ記憶があります。
それから食料にありつくのもほかの観光地と違い大変です。食料のほとんどはチリ本土のものでやはり飛行機も便が少なくお店も少なかったと思います。
ラパ・ヌイは、現地で暮らす人たちは、ウシかヒツジ(ちょっと定かではありません)の放牧とよく焼き畑農業をしているようですが、焼き畑ではしばしば山火事隣り消防車が火消しに回っているようです。それは、島周囲は一面南太平洋で、サンゴ礁にもなっておらず常に強い風が吹くのが原因のようです。そんな場所で焼き畑危ないですよね。
ラパ・ヌイと書いて、タヒチのことをタヒチ・ヌイというのを思い出しました。それから、ハワイもハワイ・ヌイというようだと聞いたことも思い出しました。
先住民の言葉からは、タヒチ島や、ハワイ島や、オーストラリア、ニュージーランドにみられるアウストラロ系の民族が移り住んだとみられています。この民族は、航海に優れた能力(技術)を身に着けていたようです。また、巨石を扱うことも得意だったのでしょう。
南インドから、スリランカ、東南アジアでは、ジャワ、クメール(カンボジア)、では、砂岩なのを利用した建造物が遺跡として多く残っています。そこから、オーストラリア、ニュージーランド、ポリネシア、タヒチ島、ハワイ島、と大航海を行った先では大きな建造物は見られませんが、先人から受け継がれた魂がDNAに刻み込まれ、各地で似たような精霊の石像を見ることがでます。ラパ・ヌイでは、とうとう巨大精霊モアイと化したのではないでしょうか。
ちなみに日本という島にもたどり着いたと思います。日本は、主にモンゴロイド系と言われていますが、その中でも縄文人系と朝鮮人系が主だと言われています。私は、その中でも縄文人の中には、このアウストラロ系の血が流れているのでは。と思います。我々も氏神という精霊信仰に近い信仰が残っている気がします。