2021年度人工知能学会全国大会(JSAI 2021)

「不動産とAI」特設サイト


JSAI 2021企画セッション KS-09

住宅ストックの価値向上にAIはどう役立つか?


開催期日:2021年6月8日(火)〜6月11日(金)

企画セッション実施:2021年6月10日(木)9:00 〜 10:40

来たる2021年6月にオンライン開催される人工知能学会全国大会(JSAI 2021)において、企画セッションKS-09「住宅ストックの価値向上にAIはどう役立つか?」を開催いたします。住宅の価値評価、建物情報の活用に精通されている方々をパネリストとしてお迎えします。

2017年から3回にわたり開催したオーガナイズドセッション「不動産とAI」(JSAI 2017@名古屋JSAI 2018@鹿児島JSAI 2019@新潟)、2020年に開催した企画セッション(JSAI 2020@オンライン)では、毎回多数の方々にご参加いただき、活発な議論が行われてきました。今回の企画セッションでは、「住宅ストックの価値」にフォーカスを当て、住宅ストックのより適切な価値推定や価値向上を目的としたAIや不動産ビッグデータの活用、不動産・住宅市場の変革に向けた方策を議論いたします。

また、通常セッションでも、不動産・住宅関連の発表が4件行われます。

多数の方々のご参加をお待ちしております!

お知らせ

2021年6月9日

いよいよ、明日の開催となりました。

まだご参加お申込がまだの方、当日のご参加も可能です。JSAI 2021参加申込ページよりお申し込みください。

2021年5月27日

通常セッションの関連発表情報(4件)をまとめました。

2021年5月19日

パネリストの情報を確定いたしました。

2021年3月15日

JSAI 2021「不動産とAI」特設サイトを開設し、企画セッションKS-09の情報を公開いたしました。

企画セッションKS-09「住宅ストックの価値向上にAIはどう役立つか?」

住宅を買うことは、人生にとってもっとも大きな投資の一つです。投資した住宅ストックの品質と資産価値を保ち、向上していくことは、すべての人の人生の豊かさにきわめて大きな影響を及ぼします。しかし、内閣府の統計によれば、直近50年間に住宅に対して全国で900兆円超が投資されているにもかかわらず、積み上がっている住宅ストックの資産額は350兆円ほどに過ぎず、600兆円以上の資産が失われています。この背景には、既存住宅ストックの価値を不動産市場がうまく評価できていないこと、住宅のメンテナンスに十分な投資が行われていないことなどが指摘されています。

本セッションでは、住宅ストックのより適切な価値推定や価値向上を目的としたAIや不動産ビッグデータの活用に焦点をあて、既存住宅ストックの有効活用の促進や、不動産・住宅市場の変革に向けた方策を議論します。多数の方々のご参加をお待ちしております。

開催日時

2021年6月10日(木)9:00 〜 10:40

プログラム

9:00〜9:05 イントロダクション(企画趣旨の説明)

9:05〜10:05 パネリストからの事例紹介

  • 関戸 博高 氏(スターツコーポレーション株式会社 特別顧問/株式会社ユニークワークス 代表取締役社長)

  • 北垣 亮馬 氏(北海道大学 大学院工学院空間性能システム専攻 准教授)

  • 川除 隆広 氏(株式会社日建設計総合研究所 理事/麗澤大学都市不動産科学研究センター 客員教授)

  • 酒井 康史 氏(MIT Media Lab CityScience group/建築情報学会 理事)

10:05〜10:40 パネルディスカッション

  • 登壇者:関戸 博高氏、北垣 亮馬氏、川除 隆広氏、酒井 康史 氏

パネリスト プロフィール

関戸 博高 氏(スターツコーポレーション株式会社 特別顧問/株式会社ユニークワークス 代表取締役社長)

名古屋工業大学建築学科卒業。建築事務所2社勤務後、独立を経て、1984年にスターツ株式会社入社。2000年から2005年まで同社代表取締役社長。2005年、同社のスターツコーポレーション株式会社への会社分割による商号変更後、同社代表取締役副社長、スターツCAM株式会社代表取締役、ほかグループ企業の社長等を多数歴任。BIM(Building Information Modeling)システムを建物の設計だけでなくライフサイクル全体に活用する「BIM-FM Platform」構想を先導。2019年に同社取締役を退任し特別顧問に着任するとともに、2020年に株式会社ユニークワークスを設立。

北垣 亮馬 氏(北海道大学 大学院工学院空間性能システム専攻 准教授)

2005年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。博士(工学)。2006年同専攻特任研究員、2008年特任助教、2011年講師。2019年より北海道大学大学院工学院空間性能システム専攻准教授、現在に至る。専門分野は、建築材料学、コンクリート工学、建築耐久設計法、建設施工技術、建築材料科学など。日本建築学会、日本仕上学会、廃棄物学会などに所属。

川除 隆広 氏(株式会社日建設計総合研究所 理事/麗澤大学都市不動産科学研究センター 客員教授)

1993年東京理科大学大学院修士課程修了、2001年京都大学大学院工学研究科博士課程修了。1993年株式会社日建設計入社を経て現職。博士(工学)、技術士(総合技術監理部門、建設部門)。専門は、都市計画、都市情報分析、事業評価、官民連携事業など。著書「ICTエリアマネジメントが都市を創る」(工作舎、2019年)、共著「不動産テック」(朝倉書店、2020年)など。データ利活用型まちづくり・スマートシティ関連の有識者として、国土交通省、内閣府、総務省等の委員会委員・事業評価委員等を務める。

酒井 康史 氏(MIT Media Lab CityScience group/建築情報学会 理事)

1985年生まれ。日建設計/デジタルデザインラボを経て、現在 MIT Media Lab博士課程兼リサーチアシスタント。人とテクノロジーの関係を探りつつ、なかでも“都市という機械” を対象に研究する。分散ヴァージョン管理システムや新しい民主プロセスを参照し、建築や都市における集団的合意形成をサポートするシステムの開発に携わる。業績としてクーパーヒューイット美術館(米国 NY 州、2018)や Siggraph(カナダ、2018)など展示や、文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品(2014)やGolden Art Hack Award(2014)などの受賞がある。

関連発表 プログラム

2日目 一般セッション [2H3-GS-3b] 知識の利用:社会応用

6月9日(水) 13:20 〜 15:00 H会場(GS会場 3)

14:00 〜 14:20 機械学習と地理空間情報を活用した周辺の過去の賃料情報を用いたアパート賃料推定

〇鶴田 大1、豊島 裕樹1 (1. 株式会社新生銀行)

4日目 一般セッション [4F3-GS-10n] AI応用: 建設・不動産

6月11日(金) 13:40 〜 15:00 F会場(GS会場 1)

14:00 〜 14:20 外観画像による戸建住宅の建物構造自動分類

〇井上 雅史1、森谷 悠樹1 (1. 東北工業大学)

14:20 〜 14:40 不動産取引データベースの網羅性向上を目的とした不動産募集広告情報のレコード同定

馬場 弘樹3、関口 知子2,1、〇清田 陽司2,1、清水 千弘1 (1. 東京大学、2. 株式会社LIFULL、3. 京都大学)

14:40 〜 15:00 不動産間取り図の魅力度データを使った「住み心地」とグラフ構造の分析

〇楢原 太郎1、汪 雪婷2、山崎 俊彦2 (1. ニュージャージー工科大学、2. 東京大学)

共同企画者

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