メンバー

 

脳とこころの研究グループ/量子認知脳科学グループ

メンバーの専門分野:認知神経科学、認知心理学、量子認知、臨床心理学、神経心理学、神経内科学、機械学習、精神医学

山田真希子 グループリーダー  [yamada.makiko [at] qst.go.jp]

脳とこころの研究グループと量子認知脳科学グループのグループリーダーを務めています。脳とこころの研究グループでは、人間の主観的経験、主に、錯覚、認知バイアス、自己意識、自己言及性、メタ認知、身体意識などの意識経験について、現象学や計算理論、脳神経活動計測などにより記述し、主観的経験と脳の関係性を探求しています。量子認知脳科学研究では、量子確率論を認知神経科学に適用し、これまで古典的論理では説明ができなかった認知バイアスの本質的な構造を脳内で同定する研究を行っています。

略歴:2006年京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了、博士(人間・環境学、京都大学)取得。同年京都大学精神医学教室、シカゴ大学社会心理学教室にて学振PD。2009年放射線医学総合研究所博士研究員、研究員、主任研究員、サブリーダーを経て、2016年グループリーダー。2010年JSTさきがけ「脳情報の解読と制御領域」研究員併任、2017年東北大学医学研究科客員准教授併任。2022年千葉大学融合理工学府客員教授併任。2022年より、ムーンショット目標9のプロジェクトマネージャー(PM)として「逆境の中でも前向きに生きるための社会の実現」を目指した科学技術開発を推進している。 

松吉大輔 研究員  [matsuyoshi.daisuke [at] qst.go.jp]

顔や物体・文字等の高次視覚カテゴリの認知・記憶を主たる研究テーマとし、神経科学的測定と認知科学的な行動測定を組み合わせて研究を進めています。近年は特に認知と脳の可塑性に興味を持ち、マルチモーダルMRI (構造MRI・課題fMRI・安静時fMRI・拡散強調MRI・定量的MRI・MRスペクトロスコピー)による縦断測定を行いながら、再現可能性を高める測定・解析手法の研究開発に従事しています。

平尾貴大 研究員  [hirao.takahiro [at] qst.go.jp]

心の問題の背景にある神経メカニズムや,その対処法に興味があります.現在は自身の経験から「あがり」に着目して研究を進めています.脳波やfMRIによる脳機能測定を使用したあがりのメカニズム解明や,ニューロフィードバックのあがり防止効果の検証に挑戦しています.


森数馬 研究員  [mori.kazuma [at] qst.go.jp]

心理学・神経科学・情報科学を融合した手法を用いて、人の感情や報酬に関する研究を行っています。音楽のような人の生存にとって明確な利益を持たない事象が、なぜ快や報酬となり得るのかに特に関心があります。また、画像・金銭・言語なども対象に検討を行うことで、より広い観点から感情や報酬を捉えることも志しています。 

玉木賢太郎 博士研究員  [tamaki.kentaro [at] qst.go.jp]

精神疾患の診断や症状の指標となる脳機能に興味があります。これまでは言語性ワーキングメモリの研究をおこなっており,現在は単語認知時の主観的な意識経験の研究に着手しています。

相澤裕紀 技術員・東北大 [aizawa.yasunori [at] qst.go.jp]

主に実験心理学的手法を用いた研究の技術的支援を行なっています。ドライビング中の認知情報処理過程とその加齢変化,多義図形の認識,周辺視における色の認識などに関する研究も進めています。東北大学大学院医学系研究科との連携講座にて分子イメージングの勉強中です。

平野 成樹 客員協力研究員・千葉大学医学部附属病院脳神経内科 千葉市認知症疾患医療センター

 [s_hirano[at]chiba-u.jp]

疼痛の中枢機序を解明するに当たり、末梢神経と心理的な即面からアプローチした研究を行っています。

また、パーキンソン病をモデルとして、心理と姿勢制御についての研究も進めています。

伊里綾子  客員協力研究員・埼玉学園大学 講師[isato.ayako[at]qst.go.jp]

うつ病などの精神疾患の原因や,その治療のための糸口を,心理学や認知神経科学の観点から明らかにしたいと思っています。

大学にて,公認心理師・臨床心理士の育成にも関わっております。

西村春輝 客員協力研究員 大原記念労働科学研究所 研究員 [h.nishimura[at]isl.or.jp]

抑うつと関連する認知、特に反すうと呼ばれる認知過程の神経基盤とその介入手法の開発に関心があります。これまではニューロフィードバック訓練を通した抑うつ的認知の改善手法の開発に取り組んできました。臨床では臨床心理士・公認心理師として高次脳機能障害者の支援を行ってきました。

現在は、心理学や認知神経科学の知見を労働者の安全と健康に活かすための研究を主務としております。

researchmap 

宮前光宏 客員協力研究員  [miyamae.mitsuhiro [at] qst.go.jp]

これまでは精神疾患に対する認知行動療法の有効性を検証する臨床研究に参加してきましたが、現職では精神疾患の認知心理学・認知神経科学的なメカニズムに迫る研究を進めていきたいと思っています。公認心理師・臨床心理士。

濱田太陽  客員協力研究員・株式会社アラヤ リサーチャー [hamada_h[at]araya.org]

人が「何かに興味を持つ」という好奇心の仕組みの解明を目指しています。進化を通じて、生物には何か新しい刺激や知識を求めて探索するという特性が保存されてきましたが、この人間の特長である好奇心の仕組みはまだまだ解明されていません。好奇心は、精神疾患によっても変容することが示唆されており、人間らしい生き方を支える”生きがい”という観点からも重要なトピックと考えています。認知実験、イメージング、計算モデルを駆使し、好奇心の神経メカニズムや計算原理の解明に取り組んでいます。

他にも全脳シミュレーションや神経現象学のアプローチを利用して、意識経験の神経基盤や計算原理の解明を目指しています。

個人サイト Twitter

Wang Yaru 業務補助員・千葉大D3  [wang.yaru[at]qst.go.jp]

私は千葉大学で「視聴覚刺激の時間的関係が時間的再較正に及ぼす効果」というテーマで研究をしております。視聴覚刺激の順応効果の処理過程のメカニズムの解明を目的にしています。このチームでは実験実施補助,実験のデータ整理及び統計解析,RやPythonを使用した実験のプログラムの作成などをしています。脳機能解明のための知識と技術の向上を目指しています。

森美月  業務補助員・千葉大D2 [mori.mizuki[at]qst.go.jp]

私は、見えているはずなのに注意が向けられず対象を認知できない「注意の見落とし」に焦点を当てた研究を行っています。注意の見落としのメカニズムが解明されると、日常生活への応用のほか、ADHDなど注意のコントロールが不得意な人へのサポートにも繋がる可能性があります。現在は精神物理学的手法を用いた研究を行っていますが、将来的には脳波からのアプローチも出来るように、日々勉強中です。

関本幸枝 業務補助員  [sekimoto.sachie[at]qst.go.jp]

グループの研究の業務補助を行っております。グループの研究内容についての問い合わせ、直接は聞きにくいといった内容なんでもお問い合わせください。実験に参加したいなどのお問い合わせもこちらまで!!

大学院生

四手井友紀 実習生・東京医科歯科大D3  [shidei.yuki[at]qst.go.jp]

2021年度より配属となりました四手井友紀と申します。研究分野は老年精神医学です。日本では認知症の患者さんは2012年時点で462万人であり、高齢化社会が進み2060年には850万人に達すると予測されています。またその予備軍である軽度認知障害(Mild cognitive impairment)の患者さんは2013年時点でおよそ400万人と推計されています。一般高齢者を含め、認知機能低下や合併する精神疾患の神経基盤について解明し、一研究者として社会的貢献ができるよう努めてまいります。 

藤本侑花 実習生・奈良県立医大D3 [fujimoto.yuka[at]qst.go.jp]

精神科医として働く傍ら、MRIを使って、脳の機能を研究しています。まだまだ未熟ではありますが、少しでも精神科医療の発展につなげることができればいいなと思っています。 

田村光至 実習生・千葉大D1  [tamura.mitsuyoshi[at]qst.go.jp  ]

千葉大学、成田赤十字病院等で脳神経内科医として臨床に従事していました。運動系でも感覚系でもない「錐体外路系」という一風変わった概念の神経経路に惹かれ、変性疾患を中心に興味がありこの診療科・分野を専門に選択しました。臨床と研究の両面からこの疾患を見つめることで、自身のレベルアップはもちろん、最終的には患者さんの利益となるべく、精進してまいります。 

寺田 木香野  Research Assistant・千葉大M1 融合理工学府先進理化学専攻   [terada.kokono[at]qst.go.jp]

私は、こころを科学によって前向きにすること、また幼少期からスポーツをしてきた経験から身体を用いて前向きを操作するということに興味があり、研究をしています。認知脳科学をはじめ、データサイエンスなど様々な知識や技術の習得を目指しております。 

井上 竜斗  Research Assistant・千葉大M1 融合理工学府先進理化学専攻   [inoue.ryuto[at]qst.go.jp ]

意識について興味があります。特に、どのような神経の活動があると「現実」として知覚するのか、なぜ夢を「現実」と捉えるのかといった現実感のテーマに神経科学的な手法から迫りたいなと夢想しながら勉強中です。 

佐原慈佳 技術員・千葉大D1 [sahara.yasuka[at]qst.go.jp]

私はプラセボ効果に代表されるような「様々なコンテキストが身体に影響を及ぼすメカニズム」を解明し、治療現場に応用することで、治療効果を上げることを目指しています。患者さんの内部で生じる期待などの内的コンテキストや治療者からの口頭による指示などの外部コンテキストが治療効果に影響をもたらすと言われていますが、この明確なメカニズムは明らかにされていません。これらのメカニズムを明らかにし、普段の診察や治療に応用することによって、治療効果を上げ、更に患者さんのQOLを向上させることも目指しています。

道下涼  実習生・千葉大M2  [michishita.ryo[at]qst.go.jp]

私は千葉大学で「顔面と情動の認識」に関連した研究を行なっています。今後fMRIを用いて脳活動の観点から研究を進めていくべく、そのための知識や技術の習得を目指しています。

学位取得者

小島一歩・千葉大学医学博士号

横川啓太・東北大医学博士号

鷹野雅弘・千葉大融合理工学府修士号

柏木裕介・神戸大学修士号

旧メンバー(ALMUNI)

春花健児・広島大学  

町澤昌宏 ・広島大学 

柴田和久・理研 

樋口陽子 ・理研 

田中芳治

横川啓太・ミイダス株式会社

伊藤岳人

小島一歩・労災病院 

川島陽太・Master of Science: Bernstein Center for Computational Neuroscience Berlin