木星の衛星ガニメデに生息する宇宙生物。プロフェッサー・フーによって捕らえられF団に売り飛ばされた。 成金マンの催眠術で操られ、目から発射される破壊光線を武器に都市破壊を行なうが、Pマンは東京トイフェスティバルの来場者と協力して催眠術を解き、元の星へ戻してあげた。
解説
東京トイフェスティバルでの『ワルモノオーディション』最優秀作品。Pマンと同じく応募者が子供の頃に書いた落書きが元デザインとの事で、応募書類の設定には25歳と書かれていたのが、審査員の唐沢俊一さんに大いにうけました。本編登場以前に風船を利用した巨大なプロップを作成していくつかのイベントに登場したりと色々活躍してくれたキャラクターです。
下の写真は、巨大な脳玉人が東京トイフェスティバルを襲撃の様子です。といってもステージの後ろにフワフワ浮いてるだけで特に被害は無かったようですが・・・
実際の造形物は大きな風船を改造してPマン役の野村武正が作成しました。(開催当時の東京トイフェスティバルPRビデオでちょっとだけ動画が見れます。43秒付近)
映像作品制作にあたって、この脳玉人をモデルアニメーションで動かすつもりでしたが、東京トイフェスティバル会場でのイベント上映が決定していたため、締め切りまでの時間が十分ではなく、CGでの制作に変更しました。幸運にも、ひろうすさん ぽんさん 2人のCGアーティストが短い期間に関わらず協力してくれたため、当初の予定よりも高いクオリティで、上映に間に合わせることが出来ました。
非常に個人的な事ですが、この作品以前の自分は、怪獣映画におけるCG使用に偏見と拒否感情を持っていました。それは当時、一部の映画ファンがやたらとCGをもてはやして、ミニチュアワークを中心とした旧来の特撮技術を下に見る発言を許せないと感じていた反動でしかなかったのですが・・・ この作品の中で、お二人が作ってくれたCGの脳玉人は非常に僕のツボをついた動きをみせてくれたため、僕の中でのCG嫌いが一気に崩壊しました。その意味でもお二人には今でも感謝しています。(山口A二郎)