令和6年度 司法書士試験合格
〇合格時の年齢:21歳
〇受験回数:2回
〇講座の受講歴
はじめに
私が司法書士を目指したのは、私自身のやりたいことと、自分の目標とする人物像とが一致していたからです。
私は大学受験を控えた段階で、将来使えるかもしれない学問をやりたいと思っていました。それで、安直ですが「法律全く使わないことは無いでしょ」と思い、法学部に入って法律を学ぼうと思いました。
そんな時に、ネットで司法書士という職業の存在を知りました。そこまでは全く知らない職業でしたが、逆にそこに惹かれた面もあったと思います。私は昔から誰かの影から支える人間になりたいと思っていたからです。もし、この職業に就いたら、今から学ぶことは間違いなく使えて、それで人々の生活を影から支えてるといえる職業、ぴったりだと思ったのが、司法書士を目指したきっかけです。
そこから合格まではずっと勉強ばかりしていました。運良く、日本大学には司法書士試験向けの講座と研究室、家でも勉強がしやすい環境もあって、特に挫折することもなく、楽しく勉強ができました。
私のとった勉強法
最初に私は、どうすれば記憶に残るのかを考えました。勉強に関わらず、自分が記憶に残ってるもの、たくさん覚えてるものというものは、どのように頭の中に入ったかを考えました。私は、「私が面白いと思えるもの」であり、「特に飽きていないもの」がよく覚えられると考えました。
なので私は、「飽きを来させないような、そして、勉強が嫌いにならないような勉強」、そして最低限「合格までは続けられる勉強」を基本的な勉強の姿勢として考えながら勉強をしていました。
結果、特に勉強に対して嫌悪感を覚えることがなく、1日8時間勉強することも余裕になったので、最初に自分を分析したのはよかったと思っています。
勉強法(択一編)
まずはテキストを回しました。テキストはリアリスティックシリーズを使っていました。講座を受けて、どこが重要な部分かがテキストに書いてあったので、そこを中心に見ていく、ということをしました。テキストを三周ほど読んだら、過去問をやり始めました。テキストを単純に読むことに飽き始めてたのもありますが、問題を解いてみないと自分がわからない場所もわからないと思ったからです。テキストに書かれている記載と、実際の問題が同じ文言で書かれているとは限りません。どのように考えて答えを出せばよいのか、私には実際に問題に触れ、経験しないと身に付きませんでした。過去問は辰已法律研究所の過去問集を使ってました。
勉強法(記述編)
不動産登記は二年目の8月から、商業登記は11月から本格的に勉強を始めました。ただ、両方とも「本格的に始めたのが」というだけで、両方ともある程度勉強が進んだ段階で数問はやっていました。12月からは、週に2問ずつは解くようにして、とにかく解く感覚が身につくようにしていました。以下に細かい流れを書いていきます。
・不動産登記
不動産登記の記述はまず、雛形の暗記から始めました。これは、試験当日には登記事項が全て一瞬で出てくるくらいじゃないと話にならない、と司法書士の先生に教わったからです。まずは基礎として登記事項全てをパッと出せる状態にすることが大事だったのだと思います。
暗記が一通り終わったら、解法をその先生に教わり、そこからは問題の演習をし始めました。解法を教わってからは、知識の引き出し方に安定性が出てきたので、早めに知れてよかったです。ただ、記述でも択一と同じように、問題と知識が結び付かないことが多発したので、経験値を積むためにたくさん問題演習をしました。
・商業登記
商業登記は、まず解法を教わるところから始めました。自分で少しやってみて、商業登記は不動産登記に比べると、基本さえしっかり解ければそれ以上は覚えることは少ないと感じたからです。なので、暗記の段階を挟まずに解法→問題演習という流れになりました。
丸暗記しなければいけないものは存在します。しかし、それは問題を解きながら覚える形でも十分でありましたし、問題を解く感覚を覚えたほうが後々思い出しやすくなるという私の特性も含めて、このやり方で良かったと思います。
インプット段階
自分は超大まかに予定を組んで勉強を進めていました。固定してたことは、テキスト二周→その後は基本テキスト一周につき過去問一周、としていたことぐらいです。私の場合、いかに勉強のモチベーションを下げないかを重視していたので、心に余裕ができるように、予定をあえてフワッとしてました。
他には、勉強してはいけない時間を作っていました。具体的には、夜10時から翌朝8時は絶対に勉強しないで、破ったら翌日の勉強時間が1時間短くなる、と決めていました。この時間制限のおかげで、やる気が落ちにくく、生活習慣が安定したので、これが勉強を続けられた要因の1つだと思います。
加えて、勉強を布団に寝転がりながらやってました。最低限の体力でもできる方法だったので、やる気が0でも勉強できました。前述のルールもあって基本的に日中は眠くならなかったため、自分には合っていた勉強法でした。
アウトプット段階
メインとしては過去問中心でアウトプットをしていました。まずは本番でどのような問題が出るのかを知りたかったからです。また私は、テキストから得た知識と問題で引き出すべき知識が、初見だと一致しないことが多数あったので、問の聞かれ方を理解する必要があったというのもあります。他には、答練や模試などを利用しました。予備校の模試、答練は本試験のものより難しい論点が多く出されやすいので、そういった知識の経験値を稼ぐこと、また形式として本番に近い形になり、うまく練習ができると本番で焦ることがなくなるので、時間配分など当日をイメージした練習をすることを意識して解いていました。
本番当日
試験当日は眠れませんでした。なので、悲しい曲とかで涙を流して、できるだけスッキリさせてから家を出ました。
試験会場には今までやってきた模試と全く同じように持ち物を用意して行きました。集合時刻の20分前ぐらいに会場に到着し、一通り試験の準備をし、そして午前の試験に望みました。
午前は特に変わったことはしないように、一問目から順に4肢以上を検討して解いていき、予定どおりに1時間ギリギリかからないぐらいに納めることができました。そこから、一通り見直しをして、15分残ったので、そこからは午後に備えて目をつぶってじっとしていました。
昼休みは、事前に計画しておいた通りに、好きな競馬と曲を流しながら食事をしていました。午前の手応えがまずかったとしても切り替えられるようにした方が良い、と以前先生から聞いていたからです。そして、軽く苦手部分の確認をして、午後の試験に臨みました。
午後はまず商業登記の記述をさらっと見るところから始めました。なぜなら、私は商業登記の記述だけは時間がかかるので、後々焦らないようにしたかったからです。その後はすぐに択一に取りかかりました。3肢以上での解答を35問解ききり、ここから不動産登記をいかに早く正確に解くかの勝負になりました。パッと見、今年は特殊な問題が多いと思いましたが、そこは一旦飛ばして、いつも通りの解法を使いとにかく丁寧に解答を組み立てて、それを書き込みました。一回さらっと見直しをして、特殊な問題に取りかかりました。間違いなく満点の回答は不可能と踏んでいたので、思い出せる範囲だけ正確に書き起こし、残りを雰囲気で書いて解答を終えると残りが1時間15分ほど残っていました。ここら辺で良い手応えが確信に変わってきました。商業登記の方は、あまり変わったところは無さそうと、最初にさらっと見た時にわかっていたので、いつも通りの解法を使って解答を組み立てて、一通り終えて一回見直ししたところで残りが10分となりました。ここから名前と択一の解答欄の確認を数回し、全体の軽い見直しを残り時間でやって、試験を終えました。
最後に
私はこの試験に命をかけてる訳ではありませんでした。「受かりたい」とは思うようになりましたが、命をかけるほどではありませんでした。単純に、この面白い勉強をやってみて、ついでに受かったら良いと思っていました。だから、最後まで私が面白いと思えるように勉強しました。おそらくそこが受かった一番の理由だと思います。楽しいから、面白いから、二年間ずっとやり続けたから、たくさん覚えられて、答えられたのだと思います。この体験記を読んでいる人がどんな気持ちでこの試験に臨んでいるのか、どんな結果を望んでいるのかを、私は知りません。でも、私のやったことの中で唯一誰にでも言えるアドバイスは「とにかくやりたいことに向かってやり続けろ」ということだと思います。
「結果」だけを求めていると、人は近道をしたがるものです。近道した時に、「司法書士になりたい」という目標を見失うかもしれません。無理が祟ったり、やる気もしだいに失せていくでしょう。大切なのは「目標に向かう意思」だと思っています。向かおうとする意志さえあれば、たとえ何年かかったとしても、いつかは合格にたどり着くものと、私は思います。向かっているわけですから。
最後に、皆さんには司法書士科研究室について書いて終わろうと思います。司法書士科研究室には共に合格を目指す友人、ライバル、皆さんの合格を願っている講師の方々がいます。自分の目指すものと同じ目標を持った人がたくさんいる場所、というのは確実に貴重です。司法書士試験は間違いなく難しい試験です。他の大学生が送るような学生生活は送れないかもしれません。それでも、ここでの出会いは、間違いなくかけがえのないものになると、私は思っています。
これを読んでくれた皆さんの合格を、心よりお祈りしております。
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佐野亮太さん
令和5年度 司法書士試験合格
〇合格時の年齢:21歳
〇受験回数:2回
〇講座の受講歴
私は現在、大学4回生であり、2回目の本試験受験(令和5年度司法書士試験)において合格しました。
私が初めて司法書士について知ったのは、高校2年生の頃でした。当時志望校を考える中、将来について母親に相談したところ、司法書士という仕事はどうかと勧められました。そのような経緯で日本大学に入学し、入学後すぐに司法書士科研究室に入室、1年生から辰巳の課外講座を受講し始めました。 私が1年(令和2年)の頃、世間ではコロナウイルスが蔓延し、最初の1年間はオンライン授業でした。1年生で法律の勉強も初めてであり,
勉強は実家で一人でやるといった環境ではなかなかモチベーションが保てず、ほとんど勉強しないといった週がざらにありました。しかし講座だけは毎週受け続けていました。講座は大澤クラスを受講しており、3色のマーカーを重要度別に使い分けるスタイルで、視覚的に分かりやすい形式だなと感じていました。このやり方は合格するまで使わせていただきました。また、初学者にも分かり易いように、他の物に置き換えて説明するなど、かみ砕いて説明していただいており、退屈な時間にならず楽しく受講出来ました。最初の1年間は、この課外講座を受講することでモチベーションを保っていました。また、大澤先生に対してオンラインで質問することができたので、積極的に質問していました。今思えば、要領を得ない質問や稚拙な質問をしていましたが、大澤先生はどの質問にも丁寧に回答していただけるので、回答が返ってくるとしっかりテキストを復習し、理解するよう努めていました。
2年生になり、課外講座も終盤に近付いてきた頃、研究室のゼミに出席し、自分の勉強時間を毎日7、8時間確保するようになりました。1年生の頃は課外講座メインで勉強していたのに対し、この時期からは、自分の勉強時間とゼミの時間を軸に勉強するようになりました。本試験を初めて受験したのは、3年生(令和4年)でした。この試験では、午前24、午後21、記述は不登法が3分の2ほど書け、商業は全く書けないといった結果でした。私は大学在学中の合格を目指していたため、残り1年という状況でこの結果を見た時は、非常に焦りと不安を覚えました。卒業後でもいいかなと諦めすら感じていました。このような状況から、その1年後(令和5年)の試験では無事合格することが出来ましたが、3年の試験から4年の試験までの1年間は勉強した記憶しかありません。むしろそれだけ勉強してやっとギリギリ合格ラインに達したため、焦るのが少しでも遅れていたら今年の試験も落ちていたように思います。
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島貫泰行さん
令和5年度 司法書士試験合格
〇合格時の年齢:22歳
〇受験回数:2回
〇講座の受講歴
私が司法書士を目指すことにしたきっかけとしては、コロナ禍で時間が多く余っていたため、法律関係の資格をとりたいと考えたからです。
様々な資格がある中、人の権利を守り、街を作っていく。そのかっこよさから司法書士試験に挑戦する決意をしました。また、受験期間は1年半程でしたが、司法書士試験に挑戦することを決意して後悔したことは1度もありませんでした。
バイトのない日は1日10時間から15時間ほど勉強していました。勉強の休憩時間は犬と遊んだり散歩したりしました。
宇井泰聖さん
令和3年度 司法書士試験合格
〇合格時の年齢:22歳
〇受験回数:2回
〇講座の受講歴
高校生の頃からこの司法書士という職業には興味があり、日本大学法学部への進学をきっかけに大学在学中の合格を目標に受験勉強を開始しました。入学を機に司法書士科研究室に入室し、日本大学法学部司法書士講座(課外講座)を受講していましたが、1、2年生の頃は大学の授業やサークル活動に力を注いでしまい、まともに受験勉強していませんでした。そのため2年生の頃に記念で受けた本試験では、合格点どころか基準点すらも全く取れない点数でした。流石に焦りを覚え、2年生の後期から本格的に勉強するようになりました。ある程度力をつけた3年生の頃に受けた本試験では、ケアレスミスもあって午後の択一の足切りにかかってしまい記述も採点されませんでした。そこでようやく合格率3、4%の重みを知ることになりました。このまま続けても本当に合格できるのだろうかと不安になったり、大学の友人は就活へ向けて準備をしているのに俺は一体何をしているんだろうと考えたりして一度は試験を諦めようかと考えた時期もありました。しかし、どうせ辞めるなら自分が納得するくらい勉強してそれでもダメだったなら諦めようと決め、もう一年本気で頑張ることを決意しました。そして友人達は続々と将来が決まっていく中自分だけが決まっていない焦りの中令和3年度司法書士試験を向かえ、大学4年生である今年合格することができ、大学在学中の合格という目標を無事達成することができました。
谷本駿介さん
令和3年度 司法書士試験合格
〇合格時の年齢:21歳
〇受験回数:2回
〇講座の受講歴
まずは簡単に私の経歴についてお話ししようと思います。私は司法書士科研究室に大学1年生の時に入り、日本大学法学部司法書士講座(課外講座)を受講、大学4年在学でこの試験に合格しました。司法書士科研究室には所属していましたが、正直大学1年生の時は友人と遊ぶことや趣味に没頭することに力を入れていたので本格的に受験を意識したのは大学2年生の夏頃だったと思います。大学3年生の時に受けた試験(令和2年度試験)は、あと一歩及ばず不合格になり、その悔しさをバネに令和3年度の試験に向けて勉強を重ねました。つきましてはこの場を借りて私が行っていた勉強方法や受験生時代のモチベーションの維持、答案練習会(以下「答練」)や模擬試験(以下「模試」)等の講座の活用方法などについてお話させて頂こうと思います。
宮澤剛さん
令和2年度 司法書士試験合格
〇合格時の年齢:21歳
〇受験回数:2回(お試し受験含む)
〇講座受講歴
私が司法書士を目指すことにしたきっかけとしては、法学部に入ったからには、なにか資格を取得したいという思いからです。私は、高校まで野球をしていて、勉強をするという習慣が身についていませんでした。どの資格を取得するかを調べていくうちに、司法書士を知りました。資格試験の中で司法書士試験は、試験方式が筆記試験でほぼ合否が決まるというほかのものと比べても単純なものだと知り、これなら自分でも頑張れそうだと思ったからです。司法書士の魅力としては、取得後の人生の選択の幅が大きく広がるということです。独立して開業することができるのは、資格の中でも多くはないので大きな魅力でした。また、今後の高齢社会のなかで司法書士が輝ける場面は多く存在するのではないかと思ったからです。後見業務や信託等の新しい分野は、これからの社会に密着していると思いました。大学1年生の時から2年後の2020年での合格を目標にして、勉強を始めていきました。2019年の司法書士試験を受験し択一の基準点落ち、2020年の試験で合格できました。
山田龍太郎さん
令和2年度 司法書士試験合格
〇合格時の年齢:21歳
〇受験回数:1回
〇講座の受講歴
私は法学部に入ったからには法律資格を取得したいと考え、人の節目に立ち会うことができ人の暮らしを守ることができる司法書士に魅力を感じ目指すことに決めました。2年で合格を目指す「日本大学法学部司法書士講座(課外講座)」を受講し学生研究室を利用しながら目標としていた令和2年度の試験に大学3年在学で合格することができました。
私は現在、大学4回生であり、2回目の本試験受験(令和5年度司法書士試験)において合格しました。
私が初めて司法書士について知ったのは、高校2年生の頃でした。当時志望校を考える中、将来について母親に相談したところ、司法書士という仕事はどうかと勧められました。そのような経緯で日本大学に入学し、入学後すぐに司法書士科研究室に入室、1年生から辰巳の課外講座を受講し始めました。 私が1年(令和2年)の頃、世間ではコロナウイルスが蔓延し、最初の1年間はオンライン授業でした。1年生で法律の勉強も初めてであり,
勉強は実家で一人でやるといった環境ではなかなかモチベーションが保てず、ほとんど勉強しないといった週がざらにありました。しかし講座だけは毎週受け続けていました。講座は大澤クラスを受講しており、3色のマーカーを重要度別に使い分けるスタイルで、視覚的に分かりやすい形式だなと感じていました。このやり方は合格するまで使わせていただきました。また、初学者にも分かり易いように、他の物に置き換えて説明するなど、かみ砕いて説明していただいており、退屈な時間にならず楽しく受講出来ました。最初の1年間は、この課外講座を受講することでモチベーションを保っていました。また、大澤先生に対してオンラインで質問することができたので、積極的に質問していました。今思えば、要領を得ない質問や稚拙な質問をしていましたが、大澤先生はどの質問にも丁寧に回答していただけるので、回答が返ってくるとしっかりテキストを復習し、理解するよう努めていました。
2年生になり、課外講座も終盤に近付いてきた頃、研究室のゼミに出席し、自分の勉強時間を毎日7、8時間確保するようになりました。1年生の頃は課外講座メインで勉強していたのに対し、この時期からは、自分の勉強時間とゼミの時間を軸に勉強するようになりました。本試験を初めて受験したのは、3年生(令和4年)でした。この試験では、午前24、午後21、記述は不登法が3分の2ほど書け、商業は全く書けないといった結果でした。私は大学在学中の合格を目指していたため、残り1年という状況でこの結果を見た時は、非常に焦りと不安を覚えました。卒業後でもいいかなと諦めすら感じていました。このような状況から、その1年後(令和5年)の試験では無事合格することが出来ましたが、3年の試験から4年の試験までの1年間は勉強した記憶しかありません。むしろそれだけ勉強してやっとギリギリ合格ラインに達したため、焦るのが少しでも遅れていたら今年の試験も落ちていたように思います。
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