4章A.痛み
痛みは、がん患者のおよそ7割が経験するとされるcommonな症状です。
痛みがコントロールできないと患者のQOLは大きく損なわれますが、基本を知るだけで多くの場合、緩和が可能です。
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A-1. 症状アセスメント
痛みを例に、症状のアセスメント方法の一例を学びましょう。
【内容】
・痛みのアセスメント方法(緩和ケア版OPQRST法)
・持続痛、突出痛
・侵害受容性疼痛(内臓痛、体性痛)、神経障害性疼痛、痛覚変調性疼痛
・NRS, VAS, Emoji-based VAS, STAS, IPOS
A-2. 鎮痛方法の選択
痛みに対しては、薬物療法・非薬物療法ともに様々な鎮痛方法が存在します。それぞれの特徴を理解し、適切な鎮痛方法を選びましょう。
【内容】
・がんの痛みの薬物療法、非がんの痛みの薬物療法
・筋膜性疼痛症候群
・非薬物療法(神経ブロック, 緩和的放射線照射, 緩和的外科治療, ケア)
A-3. オピオイド以外の鎮痛薬
「がんの痛み=オピオイド」と考えてしまいがちですが、オピオイド以外の鎮痛薬の特徴も知って、使いこなせるようにしましょう。
【内容】
・アセトアミノフェン、NSAIDs
・鎮痛補助薬
A-4. オピオイドを選択する
オピオイドの種類が多過ぎて、どう使い分けたら良いのか分からない!という方は必見。適切な種類・投与経路の選択方法を学びましょう。
【内容】
・投与経路の選択方法
・徐放製剤、速放製剤それぞれの選択方法
・内服薬、貼付剤、口腔粘膜吸収剤、坐剤、注射剤の特徴
A-5. オピオイドを開始する
実際にオピオイドを処方する際の説明の仕方や処方例、副作用対策を学びましょう。
【内容】
・オピオイド処方前の注意点
・オピオイド鎮痛薬についての説明のコツ
・オピオイド鎮痛薬の初回処方例
・副作用対策(便秘、悪心、眠気)
A-6. オピオイドを調整する
オピオイドは用量調整や使い方にコツが要る鎮痛薬です。
ここまで出来るようになったら一人前!
【内容】
・オピオイド開始後の評価
・オピオイドの増量/減量
・オピオイドを増やしても痛みが改善しない場合の対応
・オピオイドスイッチング(変更)、等力価換算、変更のタイミング
練習問題:痛み
理解度確認のための仮想症例です。以下のGoogleフォームのアドレスにアクセスして、各設問に答えてください。
https://forms.gle/GfHSVbgLVWfBKayx5
回答いただいたら、数日~1週間程度で模範解答とコメントをメールでお返しします。