【5月度 定例会の開催『東海道56次「枚方宿あれこれ」』】
日 時 2023年5月11日(木曜日)
集合時刻 12:45(昼食は済ませてからお越し下さい。)
集合場所 京阪本線 枚方市駅中央改札口 (東口ではありません)
参 加 費 学生400円(参加費200円[会員]、鍵屋資料館学生100円一般200円、ボランティアガイド100円)
<行 程>
12:45 枚方市駅中央改札口集合🚶♀️ 宗左の辻🚶♂️ビオルネ前🚶♀️北村味噌店🚶呼人堂🚶♂️岡本町開館🚶常夜灯🚶高札場跡🚶塩熊商店🚶本陣跡🚶枚方街道道標🚶問屋場跡🚶浄念寺🚶船番所跡🚶木南邸🚶♀️枚方宿鍵屋資料館(別棟)🚶鍵屋主屋🚶西見附跡🚶♂️明治18年淀川洪水碑🚶 郵便屋の渡し跡🚶枚方公園駅解散(徒歩距離約2km)
参加者数 12名
徳川家康は、慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いで勝利した翌年から、江戸と京を結ぶ東海道に宿駅の設置を京街道も東海道の延長として、伏見、淀、枚方、守口の4宿を設けました.枚方宿の成立は明確ではありませんが、江戸時代初頭頃に整備されたようです。その後、幕府は豊臣氏の滅亡(1615年)により大坂城を手中におさめると、大坂城代を設けて、上方と西国の支配の根拠地としました。
そのため、東海道を大坂まで延長することが必要となり、江戸・大坂間を東海道と定めました。しかし、一般には東海道は品川宿から大津宿までの53宿とされ、京・大坂間は京街道あるいは大坂街道とよばれました。枚方宿は岡新町、岡、三矢、泥町の4か村からなります。
枚方は京・大坂の中間に位置し、古くから交通の要衝でした。16世紀半ばには、枚方丘陵先端部付近に枚方寺内町が形成されていました。永禄2年(1559年)に石山本願寺から枚方御坊に入寺した蓮如の13男実従は、その日記『私心記』に、寺内町に隣接して岡、三矢の集落があったことを記しています。
実従は三矢口から淀川の船に乗っており、この頃の枚方寺内町と三矢は一体的な町を形成していたと考えられます。
枚方宿の「宿」は「やど=旅籠・宿所」ではなく、宿駅を意味します。貸客の運搬に要する人馬を継ぎ立てる設備のある中継所のことです。江戸、大坂、京などの荷物の発着場所には宿はなく、伝馬役所がありました。
例えば、江戸城から京都所司代へ送る場合、江戸伝馬役所が江戸城から荷物を預かり、品川宿に送り、最初の継立が行われます。そして52回の継立を繰り返しながら大津宿に到着した荷物は、大津宿から京都所司代へ届けられました。
江戸時代を通じて多くの旅人が枚方宿を通行しました。ときには外国人の旅行者が、枚方宿のことを記録に残しています。ケンペル、申、維翰、ツンベルグ、シーボルト、アーネスト・サトウなどです。大坂・京都間のほぼ半ばにある枚方宿では、休憩・食事をとることが多かったようです。彼らのうち、枚方宿の様子を詳しく記しているのは、ケンペルとシーボルトです。両人ともドイツ人で、オランダ東インド会社の商館長の江戸参府に医師として随行しました。シーボルトは「枚方の環境は非常に美しく、淀川の流域は私に祖国のマインの谷を思い出させるところが多い」と想起しています。
【主な見どころ】 (※見学できない場合もあります)
宗左の辻(そうざのつじ)京街道と磐船街道の合流点、枚方宿の歴史を伝える資料館「市立枚方宿鍵屋資料館」、御茶屋御殿跡展望広場、本陣跡(三矢公園)、寺内町、意賀美神社、枚方船着場(京都・伏見と大坂・八軒家を結ぶ淀川舟運)、郵便屋の渡し碑、水面回廊(みなもかいろう)、
【有名人】・森繁久彌氏、岡田准一氏、森脇健司氏、賀来千香子氏、ハイヒールリンゴ(美村 美紀)氏
5月11日は良く晴れて暑いくらいでしたので、皆さまお疲れになったと思います。
今回、すべて地元のガイドにお願いしたため、普段では聞けないような情報・話題・こぼれ話などが多く聞けました。お二人のガイドのためこじんまりとしたガイドとなり、それも良かったような気がしています。そのためか、枚方宿の起源や歴史について少しだけ詳しくなった気がしています。
枚方観光ボランティアガイド:清水源久 様
(※左の集合写真以外はクリックしても拡大しません)
枚方市駅にてガイド昼礼
宗左の辻
京街道からの磐船街道分岐点
宗左の辻
近くに油商人の角屋宗左の屋敷
京街道沿いの枚方宿案内板
北村味噌屋
岡本町会館
妙見宮常夜燈
本陣跡
国道2号線道路標石
浄念寺
浄念寺
山門内側土塀に菊の紋
旧枚方宿問屋
鍵屋資料館別館にて講義
客間
くらわんか舟
30石舟とくらわんか舟
枚方宿で使われていた陶磁器
鍵屋の宿泊客像
鍵屋主屋(かぎやしゅおく)
鍵屋資料館と別棟
西見附
明治十八荒川洪水碑
郵便屋の渡し跡
ガイドの終礼
(Yさんより)昨日は有り難うございました。枚方は初めての都市でした。東海道57次の一宿だったことや鍵屋さんあたりで説明を受けたことは初耳で、文学や歴史に出てくる淀川の水運の実際が分かって感動でした。駅の南の方も見てみたいと思いました。能楽堂もあるそうですね。私一人では行けません。良い体験をさせていただいて、有り難うございました。
(Kさんより)先日は、お世話になりありがとうございました。
良いお天気に恵まれて、皆さまと共に行動できましてとても楽しかったです。
枚方市駅に降り立ったのは初めてのことでしたし、ワクワクしながら歴史街道を歩くことができていい記念になりました。鍵屋の二階から眺めた景色も印象深いです。大阪の良さを再認識しました。6月の例会にも出席させてください。今後ともよろしくお願いいたします。