2023年10月例会
【城の史を変えた織田信長の安土城。天守閣でなく天主閣?】
日本のお城を語る上で、重要な人物、織田信長。信長は、日本のお城の形が大きく変わることになった安土城を築きました。しかし、なんと築城からわずか3年で廃城となったのです。
「安土城郭資料館」では説明員、「文芸の里」から「安土城址」はボランティアガイドの案内がありました。
日 時 2023年10月5日(木曜日) 集合時間:8時45分
集合場所 JR大阪駅 中央改札口 観光案内所前(中央みどりの窓口横)
参 加 費 参加費960円[会員]、1,060円[非会員](ボランティアガイド料100円含む)
(※交通費用は別途個人負担、JR往復3,040円、バス代往復400円)
<行 程> 大阪駅9:06発(新快速野洲行)🚊10:11野洲着(Z)野洲10:12発(米原行)🚊10:24安土着
安土城郭資料館🚶安土駅南口11:19🚌11:35文芸の里、滋賀県立安土城考古博物館🚶(徒歩10分)安土城大手道(麓ガイダンス施設)🚶(徒歩10分)安土の辻15:00🚌15:03 安土駅北口15:20快速(網干行き)🚊→15:31野洲着15:43野洲発新快速(播州赤穂行き)🚊→16:43大阪
【安土城郭資料館】学生150円(入館とコーヒーセット券480円も有り)
織田信長が築城した安土城のひな形が、実物の20分の1の大きさで再現されています。安土城は、金箔瓦をいただき、外観5層内部7階で、内部は狩野氷徳(かのうえいとく)の襖絵や異国文化の調度で飾られていた豪壮華麗な城です。安土城は、本格的な天主閣をもった初めての城といわれます。外人教師ルイス・フロイス(1532-1597)が本国に送った書簡に書いたことで、ヨーロッパ中に紹介された。その天主閣が細部まで忠実に再現されており、安土城の姿を偲ぶことができます。
【安土城考古博物館】 高大生510円 ボランティアガイド約2時間(100円/人)
弥生時代の農耕集落跡・大中の湖南遺跡をとおして弥生時代の人々の生活を紹介する コーナーと 、滋賀県最大の前方後円墳・瓢箪山古墳をとおして古墳時代の社会状況を解説するコーナーに分れます。出土品だけでなく、復元模型、イラスト、ビデオ等を駆使して、展示品のみでは伝えにくい部分を補足しています。
中世の城郭および安土城を主要テーマに据え、中世から近世にいたる日本の城郭の変遷と、安土城を築いた織田信長の人物像を紹介しています。またこれらの理解を容易にするために、展示物は歴史資料をはじめ模型、パネル、映像などの媒体を駆使しています。
【安土城跡】麓まで
標高198mの安土山一帯にある織田信長(1534-82)の居城跡。国指定の特別史跡です。天正4年(1576年)から織田信長が約3年の歳月をかけて完成しました。安土・桃山時代の幕開けとして築城されましたが、織田信長が倒れた本能寺の変後、焼失して石垣だけが残っています。安土山の南側には、堀が巡っていて往時の名残りを留めています。天主跡と本丸跡には礎石が、また二の丸跡には、豊臣秀吉が建立した織田信長廟が残っています。天主閣跡から東へ少し下った黒金門跡(くろがねもんあと)付近には、壮大な石垣もあります。また、山の中腹には家臣団屋敷跡があり、山の尾根づたいに北へ行くと八角平や薬師平があります。城山の中心部への通路は、南正面から入る大手道のほかに、東門道、百々橋口道、搦手道などがあります。
城の外面は各層が朱色・青色・あるいは白色、そして最上層は金色だったといいます。内部は、狩野永徳が描いた墨絵で飾られた部屋や、金碧極彩色で仕上げた部屋などがあり、当時の日本最高の技術と芸術の粋を集大成して造られたといわれています。わが国最初の本格的な天主の建築は、この安土城が始まりとされ、歴史上に名を残す名城跡です。
【参考】
天主閣跡まで登ると往復1.5時間と入山料700円が掛かりますので、今回は下からの眺めになりました。
これから天主閣跡まで行かれたい方は、17時にバス便がありますが、駅まで約20分歩くことをオススメします。
暑さも過ぎ当日は風も強く涼しさを通り越していましたが、各施設でのガイドによる説明を受け学ぶことが大きかった一日でした。安土城が築城されていた安土山は今では見る影も少ししかありませんが、当時は木々がほとんどない天主閣や各家臣の邸宅などが山全体を覆い、それは山全体が神々しく光輝いていたようです。また山の周りは今は埋め立てられていますが、当時は琵琶湖の湖面が直ぐ近くまであったということを考え合わせると水面に映る光もキレイであったと想像をかきたてられます。
近々大がかりな調査研究が開始されるようですが、新たな発見があるとまた訪れてみたいと考えています。
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今昔館の上からの展望
各地のお城
1/20 スケール安土城
安土城屏風①
安土城屏風②
1/20 スケールの内部展示
駅前にある相撲発症の像
信長の館の外観
安土城予想建築物
安土城6階屋根
6階の説明を受ける
屋根のチャチホコ
6階の八角形の金箔貼り
上層階5階6階
家康が接待を受けたフルコース
3巨頭
築城想像図
博物館入口後ろの安土山
安土城考古博物館外観
周辺で出土した木製クワ等
出土した銅鐸(最大・最小有)
琵琶湖周辺は昔から豊な土地
安土城築城時代
安土城門(想像図)
出土した石垣
安土城から土木工事進化した石垣
そばにあった観音寺城
出土した観音寺石垣址
浅井長政の居城・小谷城
瓦の金箔の説明
二の丸シャチホコ(想像図)
信長の肖像画いろいろ
大手道(築城前)
大手道(築城時)
大手道(発掘当時)
大手道(整備した現在)
信長が切り開いた安土山と観音寺の谷
文芸の郷をのぞむ
大手道
安土城址入口
駅前の信長像