恒星社厚生閣より2021年4月に出版された「三陸の海の無脊椎動物」には、カニ・ヤドカリ類に関する協力者として大土の名前が挙げられておりますが、本書の企画・準備段階において、大土が当該書籍が扱う内容について協力をしたという事実は一切ありません。本書が扱う十脚甲殻類には、一部、明らかな種同定の誤りがあり、事前事後に一切の連絡なく、協力者として名前を挙げられたことについて極めて遺憾に思っております。
pp.189 誤:オキナワアカシマホンヤドカリ Boninpagurus pilosipes (Stimpson, 1858) 正:アカシマホンヤドカリ Pagurus erythrogrammus Komai, 2003
pp.191 誤:ヘイケガニ Heikeopsis japonica (von Siebold, 1824) 正:サメハダヘイケガニ Paradorippe granulata (De Haan, 1841)
誤同定、混同されている例が多くあります。「海洋と生物」vol.42に寄稿した「ヨツハモガニと近縁2種の形態的特徴.」には、タイトル通りのヨツハモガニ、ヨツハモドキ、オオヨツハモガニの3種の判別形質だけでなく、従来の図鑑に掲載されているヨツハモガニおよび近似種の再同定結果を掲載しています。種同定の参考にしてください。
参考:大土直哉・河村知彦 (2020) ヨツハモガニと近縁2種の形態的特徴. 海洋と生物, 42: 191–200.
本種の命名年は1837, 1839, 1850年などとされることがありますが、1837年とするのが正しいようです。De Haan (1833-1850)の分冊出版の事情は、日本甲殻類学会の公式ホームページで公開されている山口隆男(編)「シーボルトと日本の博物学 甲殻類」 S15-144-Yamaguchi.pdf - Google ドライブ のp.30にあります。
下関・門司周辺でヘイケガニ類の生息状況の変化に伴い、平家蟹伝説に関連する文化甲殻類学的事象の減少が起きているかもしれません。平家蟹に関連した土産物・展示がここ10年ほどで激減したようです。下関・門司周辺における過去の平家蟹展示、カニグッズ販売についての情報をお持ちのかたがいらっしゃいましたらぜひご連絡をお願いします。どんな小さなことでもかまいません。よろしくお願いします。ohtsuchi [] aori.u-tokyo.ac.jp
アニメ「負けヒロインが多すぎる!」第6話より。
「文化甲殻類学ニュース」には、私が見つけたものだけでなく、教えていただいたものも含まれています。また自分で把握していながら情報をアップしていないものもあります。情報提供いつでも大歓迎です!ご提供いただいた方には業績が出版されるときに優先的にお知らせいたします。随時更新中(最終更新日:2026.03.20)ohtsuchi [] aori.u-tokyo.ac.jp