画像:British Library Harley MS 4431 ‘The Book of the Queen’(c 1410-c 1414) f. 259v http://www.bl.uk/manuscripts/FullDisplay.aspx?ref=Harley_MS_4431
日本語で書かれたゴシック建築関連の主要な文献(書籍、学位論文、学術誌論文、研究ノート、など)をピックアップしました。一部の論文はオープンアクセスとなっています。
一般向けの書籍には○を付けてあります。
嶋﨑礼(2024)『ゴシック建築の考古学-トリフォリウムからみる建設技術史』東京大学出版会.
佐藤達生(2023)『ゴシック空間の形成』中央公論美術出版.
木俣元一(2022)『ゴシック新論―排除されたものの考古学―』名古屋大学出版会.
坂野正則編(2021)『パリ・ノートル=ダム大聖堂の伝統と再生: 歴史・信仰・空間から考える』勉誠出版.
E. E. ヴィオレ=ル=デュク著/黒岩俊介編訳 (2018)『フランス中世建築事典 第1巻』Kindle版.
木俣元一・小池寿子(2017)『西洋美術の歴史3 中世II - ロマネスクとゴシックの宇宙』中央公論新社.
パウル・フランクル著/黒岩俊介訳 (2016)『ゴシックとは何か:八世紀にわたる西欧の自問』中央公論美術出版.
W.ヴォリンガー著/中野勇訳(2016)『ゴシック美術形式論』文春文庫.
○マルコム・ヒスロップ著/加藤諒編 (2014)『大聖堂を建てよう -制作に役立つゴシック建築のしくみ』ポーンデジタル社.
木俣元一(2013)『ゴシックの視覚宇宙』名古屋大学出版会.
泉美知子 (2013)『文化遺産としての中世:近代フランスの知・制度・感性に見る過去の保存』三元社.
加藤耕一 (2012)『ゴシック様式成立試論』中央公論美術出版.
パウル・フランクル著/佐藤達生・辻本敬子・飯田喜四郎訳 (2011)『ゴシック建築大成』中央公論美術出版.
○佐藤達生、木俣元一(2011)『図説 大聖堂物語 新装版』河出書房新社.
柳宗玄(2009)『ロマネスク美術』八坂書房.
○A.エルランド=ブランダンブルグ著/池上俊一編、山田美明訳(2008)『大聖堂ものがたり:聖なる建築物をつくった人々』創元社.
柳宗玄(2006)『ロマネスク彫刻の形態学』八坂書房.
山田圭一(2006)『ゴシックの大聖堂 ある精神の遍歴』クレオ.
○酒井健(2006)『ゴシックとは何か―大聖堂の精神史』筑摩書房.
○木俣元一、都築響一(2005)『とんぼの本 フランス ゴシックを仰ぐ旅』新潮社.
ジョン・ラスキン著/杉山真紀子訳 (2003)『建築の七燈』鹿島出版会(第二版).
○辻本敬子、ダーリング益代(2003)『図説 ロマネスクの教会堂』河出書房新社.
馬杉宗夫(2003)『ゴシック美術―サン・ドニからの旅立ち』八坂書房.
馬杉宗夫(2002)『パリのノートル・ダム』八坂書房.
アーウィン・パノフスキー著/前川道郎訳(2001)『ゴシック建築とスコラ学』筑摩書房.
○佐藤達生・木俣元一 (2000)『図説大聖堂物語 ゴシックの建築と美術』河出書房新社.
馬杉宗夫(2000)『シャルトル大聖堂―ゴシック美術への誘い』八坂書房.
ハンス・ヤンツェン著/前川道郎訳(1999)『ゴシックの芸術 : 大聖堂の形と空間』中央公論美術出版.
ルイ・グロデッキ、アンヌ・プラーシュ著/前川道郎、黒岩俊介訳(1997)『ゴシック建築』本の友社.
ハンス・ゼーデルマイヤ著/前川道郎・黒岩俊介訳 (1995)『大聖堂の生成』中央公論美術出版.
○馬杉宗夫(1992)『大聖堂のコスモロジー―中世の聖なる空間を読む』講談社現代新書.
羽生修二 (1992)『ヴィオレ=ル=デュク―歴史的再生のラショナリスト』(SD選書) 鹿島出版会.
ニコラウス・ペヴスナー著/鈴木博之訳 (1990)『ラスキンとヴィオレ・ル・デュク:ゴシック建築評価における英国性とフランス性』中央公論美術出版.
飯田喜四郎 (1989)『ゴシック建築のリブ・ヴォールト』中央公論美術出版.
オットー・フォン・ジムソン著/前川道郎訳(1985)『ゴシックの大聖堂 : ゴシック建築の起源と中世の秩序概念』みすず書房.
E. E. ヴィオレ=ル=デュク著/飯田喜四郎訳 (1986)『建築講話 1』中央公論美術出版.
ロバート・マーク著/飯田喜四郎訳 (1983)『ゴシック建築の構造』(SD選書) 鹿島出版会.
○デビッド・マコーレイ著/飯田喜四郎訳 (1979)『カテドラル―最も美しい大聖堂のできあがるまで』岩波書店.
前川道郎(1978)『ゴシックと建築空間』ナカニシヤ出版.
鈴木博之 (1977)『建築の世紀末』晶文社.
アンリ・フォシヨン著/神沢栄三, 加藤邦男, 長谷川太郎, 高田勇訳(1976)『西欧の芸術2 ゴシック』(SD選書) 鹿島出版会.
ジャン・ジャンペル著/飯田喜四郎訳 (1969)『カテドラルを建てた人びと』(SD選書) 鹿島出版会.
藤本康雄 (1972)『ヴィラール・ド・オヌクールの画帖』(SD選書) 鹿島出版会.
該当なし
嶋﨑礼(2019)『ゴシック期フランスにおけるトリフォリウムの建設に関する基礎的研究』東京大学提出博士論文。
川瀬さゆり (2018)『19世紀の大聖堂修復と鉄―フランスにおける材料保存思想の成立・展開とヴィオレ=ル=デュク』東京大学提出博士論文。
泉美知子 (2010)『文化遺産としての中世―フランス第三共和制の知・制度・感性に見る過去の保存』東京大学提出博士論文。
加藤耕一(2001)『ゴシック様式の成立過程に関する研究 : 初期ゴシック時代の建築と社会』東京大学提出博士論文。
西田雅嗣 (1999)『シトー会の教会堂平面に関する研究―幾何構成図式、尺度、寸法から見たプロポーションの原理』東京大学提出博士論文。
佐藤達生 (1986)『ゴシック空間の形成過程に関する研究』名古屋大学提出博士論文。
川瀬さゆり(2022.6)「焼失したノートル=ダム・ド・パリの小屋組―建築的解説と再建方針決定までの経緯」『文化資源学』第20号、pp. 99-112. →参照する
嶋崎礼(2020.9)「ランのノートル=ダム大聖堂における現場組織の変化について―トリフォリウムへの立入調査の意義と可能性」『日本建築学会計画系論文集』 第775号、pp. 2021-2027.
嶋崎礼(2020.5)「ゴシック建築のトリフォリウム通路とピアの関係性」『日本建築学会計画系論文集』 第771号、pp. 1113-1119.
嶋崎礼(2020.5)「ゴシック教会堂建築におけるトリフォリウムの建設工事終了後の使用法-フランスを中心とした事例の痕跡調査と図像史料分析からの推定」『日本建築学会計画系論文集』 第771号、pp. 1105-1111.
高野禎子(2019.1)「トゥール大聖堂のステンドグラス《Baie212》と《Baie3》 : 聖ヨハネ伝の窓をめぐって (その1)」『清泉女子大学紀要』第69号、pp. 89-112.
原愛, 西田雅嗣(2017) 「セナンク・シトー会修道院回廊のアーケードの寸法構成とアーケード列の建設順序」『日本建築学会計画系論文集』第734号、pp. 1059 66.
原愛, 西田雅嗣(2017)「建築に見る不整合性から考察したセナンク・シトー会修道院教会堂の身廊部の12世紀末から13世紀初めにかけての建設プロセス」『日本建築学会計画系論文集』第735号、pp. 1265 75.
原愛, 西田雅嗣(2016)「建築に見る不整合性から考察したセナンク・シトー会修道院集会室の12世紀末から13世紀初めにかけての建設プロセス」『日本建築学会計画系論文集』第721号、pp. 771 80.
佐藤達生(2016.9)「トランセプトの有無による初期ゴシック教会堂身廊部への円柱組織導入方式の相違―線条化のプロセス(その8)」『日本建築学会計画系論文集』第727号、pp. 2049-2059.
川瀬さゆり(2016.6)「棟飾りの復興にみる 19 世紀フランスにおけるゴシック建築観の変容過程―伝統としての 15 世紀ゴシックの再発見からヴィオレ=ル=デュクによる 13 世紀ゴシックの体系的理論構築まで」『文化資源学』第 14 号、pp. 1-17.
川瀬さゆり(2016.3)「シャルトル大聖堂の焼失した旧木造小屋組のトラスの構成について」『日本建築学会関東支部研究報告集』第86号、pp. 545-548.
佐藤達生(2015.11)「サンス大聖堂の着工年と支柱配列―線条化のプロセス(その7)」『日本建築学会計画系論文集』第717号、pp. 2661-2669.
嶋崎礼(2015.10)「中世における壁内通路とその空間性に関する研究―その天井部の構造の類型的把握から」日本建築学会計画系論文集, 第80巻, 第716号, pp. 2347-2354.
佐藤達生(2014.9)「サン・ドニ大修道院聖堂シュジェールの内陣の支柱配列―線条化のプロセス(その6)」『日本建築学会計画系論文集』第703号、pp. 2051-2058.
佐藤達生(2014.1)「ゴシック線条化の第1段階:円柱組織の発生―線条化のプロセス(その5)」『日本建築学会計画系論文集』第695号、pp. 227-236.
加藤旭光 (2014)「幾何図形に基づくソールズベリィ大聖堂の平面構成の分析」『日本建築学会計画系論文集』第700号、pp. 1415 21.
佐藤達生(2013.7)「ロンバルディア地方のロマネスク教会堂複合柱のプロファイル―線条化のプロセス(その4)」『日本建築学会計画系論文集』第689号、pp. 1651-1657.
川瀬さゆり(2013.3)「19 世紀前半フランスにおける中世建築の棟飾りの復興―鋳鉄のクレット再生にみられるヴィオレ=ル=デュク以前の中世建築修復」『文化資源学』第 11 号、pp. 81-99.
佐藤達生(2011.12)「12世紀イール・ド・フランス複合柱の独自性と革新性―線条化のプロセス(その3)」『日本建築学会計画系論文集』第670号、pp. 2439-2448.
西田雅嗣(2010)「学会展望 フランス中世建築史―フランスにおける中世建築研究」『建築史学』第54号、pp. 105 29.
佐藤達生(2007.9)「12世紀イール・ド・フランス教会堂支柱におけるルソの消失とシャフトの細化―線条化のプロセス(その2)」『日本建築学会計画系論文集』第619号、pp. 201-208.
高野禎子(2007)「シャルトル大聖堂のステンドグラス《Baie 48 : 聖ヨハネ伝の窓》 : その1」『清泉女子大学紀要』 第55号、pp. 61-79,.
加藤耕一(2007)「サント=ジュヌヴィエーヴ図書館の鋳鉄の支柱とゴシック建築の支柱の関係: 1850年前後のパリに建設された3つの建築をめぐって」『日本建築学会計画系論文集』第611号、pp. 203 9.
加藤耕一(2005)「12世紀前半のイル=ド=フランスにおける,リブ・ヴォールトの支持細円柱の構法に関する研究」『日本建築学会計画系論文集』第594号、pp. 215 21.
佐藤達生(2004.6)「ゴシック建築の線条性―線条化のプロセス(その1)」『日本建築学会計画系論文集』第580号、pp. 205-212.
加藤耕一(2002)「ルイ7世による初期ゴシック大聖堂建設への関与の実態について」『日本建築学会計画系論文集』第554号, pp. 337 42.
加藤耕一(2001)「ラン大聖堂における水平性: 初期ゴシックの添柱デザイン」『日本建築学会計画系論文集』第540号, pp. 295 300.
西田雅嗣(2001)「レスカール=デュー・シトー会修道院教会堂平面の寸法構成とプロポーション」『日本建築学会計画系論文集』第541号、pp. 243 50.
谷川康信(2000)「アミアン大聖堂西正面の幾何図式」『日本建築学会計画系論文集』第527号、pp. 269 75.
谷川康信(2000)「ミラノ大聖堂におけるストルナロコの正三角形断面案について: ゴシックの幾何図式」『日本建築学会計画系論文報告集』第454号、pp. 181 87.
西田雅嗣(1997)「ヴィラール・ド・オヌクールの示すシトー会教会堂平面の縮尺とその寸法について: ヴィラール・ド・オヌクールのシトー会教会堂平面(3) 」『日本建築学会計画系論文集』第496号、pp. 209 16.
西田雅嗣(1994)「ヴィラール・ド・オヌクールの示すシトー会教会堂平面の基礎図形と構成法について: ヴィラール・ド・オヌクールのシトー会教会堂平面(2) 」『日本建築学会計画系論文集』第459号、pp. 157 68.
西田雅嗣(1993)「ヴィラール・ド・オヌクールの示すシトー会教会堂平面の後陣の形態について: ヴィラール・ド・オヌクールのシトー会教会堂平面(1) 」『日本建築学会計画系論文報告集』第448号、pp. 159 70.