入会案内

能楽学会へ入会を希望される方は、郵便局備え付けの振込用紙通信欄に「入会希望」と明記の上、

口座番号:00180-1-135426

加入者名:能 楽 学 会

まで、下記の通り本年度分の年会費をお振り込み下さい。確認次第、以降の当会の催しをご案内いたします。


年会費

一般会員:5,000円

学生会員:3,000円(大学院生もしくは研究生に限る)

賛助会員:30,000円(当会の趣旨に賛同される後援者・法人)

能楽学会設立の趣意

 能楽(能・狂言)は、吉田東伍博士による世阿弥能楽論書の発見以来、百年近い研究の歴史があり、この間、主に国文学の分野において、高度な展開を遂げて参りました。しかしながら、ここ30年ほどのうちに、歴史的研究や技法研究、演出史研究などが急激に進展し、従来の正統的な国文学の方法の他に、新しい研究方法が求められる時代となっております。このように研究が多様化した反面、能楽研究という分野において、これを総合的に把握し、客観的に評価するための公的な機関は、いまだに存在しておりません。
 そのために、若手研究者が自らの研究業績を発表しようとする場合、能楽にはそれらの受け皿となる、全国レベルでの公的な発表の機会がなく、他分野に比べ、結果的にきわめて不利な状況に置かれていることは、看過できない事実です。
 またたとえば、技法・演出史研究が作品研究と不可分の関係で結びついた結果、従来の文学的研究の枠内にとどまらぬ見識が必要となる場合が、しばしば生じております。近年の復曲活動にも明らかなごとく、研究者間のみならず、舞台の現場に立つ役者の人たちとの研究的な交流の必要性が、従来にもまして増大しております。歴史学・演劇学・音楽学をはじめとする他の研究分野との交流については、いうまでもありません。 
 さらに近年においては、海外における能・狂言に対する評価のいっそうの高まりを受けて、在外の研究者による能楽研究も順調な発展を遂げつつあります。にもかかわらず海外の研究者との交流は、現在のところ私的なものに限られており、公的な場における研究交流の必要性は、いまや世界各国の研究者からも指摘されている状況です。
 このような現状に鑑みて、私どもは、学派や所属分野の相違を越えた幅広い人材を結集して、新たに「能楽学会」を結成しようと決意した次第です。初年度(2002年度)の活動内容は、6月29日(土)・30日(日)総会ならびに大会(第一日・総会と講演もしくはシンポジウム、第二日・研究発表 於早稲田大学)、8月8日世阿弥忌研究セミナー(於奈良県経済倶楽部ビル)、3月紀要第1号発行を予定しております。また事務局は、野上記念法政大学能楽研究所内に設置いたします(諸般の事情により早稲田大学演劇博物館に変更になりました)。

<能楽学会設立発起人>

青木孝夫・*天野文雄・*石井倫子・*伊藤正義・伊藤洋・*稲田秀雄・内山美樹子・江島弘志・エリカ デ ポーター・*大谷節子・小田幸子・*落合博志・*表章・*表きよし・片桐登・カレン ブラゼル・観世清和・喜多六平太・*樹下文隆・久保田淳・*小林健二・後藤淑・小西甚一・小林責・小林保治・金剛永謹・金春信高・*重田みち・島津忠夫・*関屋俊彦・*高桑いづみ・高橋康也・*田口和夫・*竹本幹夫・田代慶一郎・田中允・徳江元正・中村格・*西野春雄・*西村聡・*橋本朝生・*羽田昶・服部幸雄・林和利・檜常正・福島和夫・福田秀一・*藤岡道子・宝生英照・*松岡心平・丸岡圭一・*三宅晶子・毛利三彌・八嶌正治・山崎正和・山崎有一郎・山路興造・山下宏明・*山中玲子・横道萬里雄・リチャード エマート・渡辺守章 (*印は準備委員)