指導生は各自の関心ごとに、さまざまな研究テーマに取り組んでいます。文法習得がテーマの学生もいれば、教育方法に関して実践的な研究を行う学生もいますし、教師を対象に研究を進める学生もいます。テーマはさまざまですが、いずれも研究も着地点は「日本語教育」です。毎週行われるゼミでは、主に2つのことに取り組んでいます。まず文献の講読で、指定のテキストを読み進めます。これまで、言語教師教育や教育思想に関する文献を取り上げました。日本語教育や各自の研究を俯瞰して考えられるような内容を取り上げるようにしています。もう一つは、指導生が各自の研究の進捗を報告して、ディスカッションを行います。また、研究はもちろん、さまざまな日本語教育や言語教育の現場に出かけていくなど、自らの足を使った活動も推奨しています(读万卷书,行万里路)。研究も実践も、常にうまくいくわけではありません(むしろうまくいかないことが大半です)が、そのプロセス自体を楽しんでほしいと思っています。
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博士前期課程 8名
研究生 0名
(在籍者の国籍:日本2、タイ1、ベトナム1、ロシア1、中国3)
移動表現の習得
テンス・アスペクトの習得
日本語コーディネーターの役割
タンデム学習者の動機づけ
協働的な漢字学習
自他動詞の習得
請求場面の逆行転移
新入生歓迎会(4月)
前期おつかれさま会(7月)
台湾での合同ゼミ&研究発表会(夏休み※自由参加)
忘年会(12月)
後期おつかれさま会(2月)
欧州評議会(2020)『言語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠 随伴版』(Council of Europe (2020). Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment - Companion volume)
ガート・ビースタ(2024)『よい教育研究とはなにか-流行と正統への批判的考察』明石書店
B・クマラヴァディヴェル(2022)『言語教師教育論-境界なき時代の「知る・分析する・認識する・為す・見る」教師-』春風社
青木直子, バーデルスキー・マシュー(編)(2021)『日本語教育の新しい地図―専門知識を書き換える』ひつじ書房
大学院では、専門分野を深く学ぶことはもちろん、広い視野や柔軟な思考、個人の成長や院生同士の繋がりも大切にしたいと思っています。修士課程は2年、博士課程は早くて3年、長くても数年で終わりますが、その後も人生は続いていきます。ここでは、これから研究者や実践者を目指す方に参考となる動画をいくつか紹介します。研究に行き詰まったとき、進路に迷ったとき、人間関係に悩んだときなど、他者の語りから何かのヒントが得られるかもしれません。どなたかの支えになることがあれば幸いです。
大学院生活は決して平坦な道ではありません。このトークでは、大学院(特に博士課程)の現実を語りながら、挑戦の先にある充実感や達成感について言及しています。
失敗や困難にぶつかったときに、どう向き合うか。このトークでは、「自分は成長できる」と信じる力が研究や教育の原動力になることを教えてくれます。
専門分野を早く決めることが成功の鍵とは限りません。このトークでは、多様な経験を積むことが長期的なキャリア形成において重要だと語ります。
忙しい毎日の中で、私たちが「より良く生きる」には何が必要か。このトークでは、 75年にわたる研究の結果、人生の満足度を高めるのは「良い人間関係」であると結論付けます。
大学院での生活において、どのように人とつながるか。このトークでは、自分の弱さを認めることで、人との深いつながりや信頼が生まれると主張しています。
世界には数千の言語が存在します。このトークでは、言語が私たちの思考や世界の見方に与える影響を紹介しています。日本語教育に関わる方にも、新しい視点を与える講演です。