論文に図を投稿するとき、TIFF形式を使うと高解像度の図を扱うことができます。Windowsの場合、有償のAcrobat readerを使うと簡単に変換することができますが、ここでは、無償のGhostscriptを使って変換する方法を紹介します。
自分のライセンスとPC環境に適したGhostscriptを、つぎのURLからダウンロードしてインストールします。
https://www.ghostscript.com/releases/gsdnld.html
まずユーザー(Aroma)のホームディレクトリを開くための操作を行います。
ファイルエクスプローラーを開きます。(Windowsキーを押しながらEを押す。)
アドレスバーに表示されている「クイック アクセス」のところをマウスでクリックして、反転表示させます。
反転しているところに、%userprofile%と入力してエンターキーを押します。コピー&ペーストすると簡単です。
そうしますと、ログインしているユーザー(この場合はAroma)のホームディレクトリに移動できます。ホームディレクトリをクイックアクセスの下にピン留めしておくと便利です。
左下の検索窓にcmdと入力すると、コマンドプロンプトが出てきます。エンターキーを押して、コマンドプロンプトを開きます。
コマンドプロンプトの操作画面
C:\Users\Aroma>gswin64c -o output.tiff -sDEVICE=tiff24nc -r300 input.pdf
GPL Ghostscript 10.01.2 (2023-06-21)
Copyright (C) 2023 Artifex Software, Inc. All rights reserved.
This software is supplied under the GNU AGPLv3 and comes with NO WARRANTY:
see the file COPYING for details.
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C:\Users\Aroma>
1)変換操作をする前に、ファイル名についての注意事項があります。ファイル名はアルファベットと数字にしてください。そしてそのファイルをホームディレクトリに前もってコピーしておきます。
2)コマンドプロンプトに次のように入力します(Windows 64 bit版の場合)。(操作画面の最上段参照)
gswin64c -o output.tiff -sDEVICE=tiff24nc -r300 input.pdf
入力ファイル名をinput.pdf、出力ファイル名をoutput.tiffとし、変換条件を、24bit RGBカラー、解像度は300 dpiにしてあります。必要に応じて解像度(dpi)を変更してください。
3)変換されたTIFFファイル(output.pdf)は、ホームディレクトリに作成されます。同じファイル名で出力すると、後から作られたファイルによって上書きされるので、ファイル名の扱いには注意が必要です。
グレースケールに変換する場合には、次のコマンドを実行します。
gswin64c -o output.tiff -sDEVICE=tiffgray -r300 input.pdf
コマンドオプションについての詳しい説明は、次のURLを参照してください。
https://ghostscript.readthedocs.io/en/latest/Devices.html