オンタリオ州の公教育は各地の教育委員会 (○○ District School Board) によって運営されています。教育委員会は言語によりEnglishとFrenchに分かれ、かつそれぞれがPublicとCatholicに分かれています。基本的に生徒は自分の校区から学校を選ぶことができます。学校は生徒の年齢によってElementary schoolとSecondary schoolがあります。
Elementary School: Junior KinderからGrade 8まで
Elementary School Guide for Newcomers to Ontario(カナダ移民局発行 英語版)
Secondary School: Grade 9からGrade 12まで
Secondary School Guide for Newcomers to Ontario (カナダ移民局発行 英語版)
English-language school boards 一覧: Ontario School Board and School Authority Contact Information
French-language school boards 一覧: French-Language Education in Ontario
州内の学校と教育委員会一覧: Find a School or School Board
オンタリオ州のEnglish-language schoolでは第二言語としてのフランス語の学習が必修となります。以下の三つのプログラムに分かれます。
French immersion 生徒はフランス語で少なくとも2つ以上の教科の学習を行います。小学校では少なくとも50%はフランス語で授業が行われることになります。
Extended French 生徒はフランス語を科目として勉強し、フランス語で少なくとも1つ以上の教科の学習を行います。 小学校では少なくとも25%はフランス語で授業が行われることになります。
Core French 生徒はフランス語を科目としてG8までに600時間履修します。
A: 母語がフランス語である (Francophone) 生徒にむけてフランス語による教育が行われる学校です。French Public/Catholic Schoolの管轄で、教科の学習も保護者向けの連絡も全てフランス語となります。
A: 各地の教育委員会が運営しているさまざまな国際語・継承語のコースです。土曜日か平日の放課後に授業が行われます。IL ElementaryとIL Secondaryがあり、Secondaryでは高校の単位コースとして取ることができます。日本語コースが提供されているかどうか、お住まいの地区の教育委員会ウェブサイトから "International Languages"で検索してください。
A: IB (International Baccalaureate) は、国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラムです。カナダ国内でも各地の学校がIBプログラムを運営しており、特に高校のプログラムはDiploma Programmeと呼ばれます。こちらで地域のIB提供校を調べることができます。 IB日本語コースについての記事はこちらです。
A: AP (Advanced Placement)は、アメリカの非営利団体College Boardが運営する、高校で大学の初級レベルの内容が学べるプログラムです。カナダ国内でも各地の高校がAPプログラムを運営しています。地域のAP提供校を調べるには、お住いの地区の教育委員会ウェブサイトから"Advanced Placement"で検索してください。AP Japaneseを提供している高校もあります。AP日本語についての記事はこちらです。
日本人学校:日本国内の小学校、中学校又は高等学校における教育と同等の教育を行うことを目的とする、全日制の教育施設(文部科学省の管轄。カナダ国内にはありません。)
補習授業校:現地校等に通学している日本人の子どもに対し、土曜日や放課後などを利用して日本国内の小学校、中学校又は高等学校の一部の教科について日本語で授業を行う教育施設(文部科学省の管轄 )
継承日本語学校:コミュニティーベースで継承語としての日本語教育を行っている学校
AG5 日本人学校・補習授業校応援サイト グローバル人材育成(海外子女教育振興財団)
補習校調査報告:現状と課題 (2018) https://ag-5.ecbeing.biz/cms/ag5/common/pdf/theme4/Hoshukochousa.pdf
*この報告書によると、補習校の在り方が設立当初のものではおさまりきらず、設置目的の見直しが迫られているところも少なくないそうです。幅広いトピックを扱っているので、資料、研究授業や教材、交流会等から様々なヒントが得られます。