皆さんは知らない場所に行くときにスマホの地図アプリを使うと思います。場所の検索はもちろん,自分の居場所から目的地までの経路を教えてくれたりして,便利です。
方向音痴の人には必須アプリですよね!!(私もそうです)
このような機能はGPS(Global Positioning System)といって,人工衛星から発信される電波をスマートフォンで受信し,複数の人工衛星との距離から現在位置を特定しています。
(もっと詳しく知りたい人は,こちらなどを参照してください。https://www.nikkei4946.com/zenzukai/detail.aspx?zenzukai=184 )
GPSのおかげで,私たちは知らないところでも行けるようになり,とても便利になりました。
位置情報はナビのほかに,どんな活用方法が考えられるでしょうか?
皆さんは友達などと旅行や遊びに行った時のことをどれほど覚えていられますか?何年も経ってしまうと「どこに行ったっけ?」とか「あのお店はどこだったっけ?」など,せっかくの楽しい思い出も忘れてしまいますよね。
そんな時は,遊びに行った先で「GPSトラッカー」といわれるアプリで移動経路を記録しておくと,日時,経過時間,移動距離,高度,速度などを位置情報とともに記録できます。あとで,アプリ上で地図に移動した経路を表示することもできます。
これなら何年経っても,「あの時ここに行ったねー」などと思い出話で盛り上がれるでしょう!
友達と位置情報を共有すれば,リアルタイムに友達のいる場所を地図上に表示できます。
相手が移動を始めたら通知,とか,待ち合わせ場所を登録し,相手がそこに着いたときに通知する,なんていうこともできます。待ち合わせなどに便利ですね!
親の場合は,子供のスマートフォンの位置情報を共有して,今どこにいるか,安全確認のために利用している人も多いです。
また,写真にもGPS情報が記録できることを知っていますか?
(実際には位置情報のほかに,カメラのシャッタースピードなどの撮影情報なども記録されます。Exif(エグジフ)情報といいます。)
おいしいものを食べた時,写真を撮ることがあると思いますが,そこにGPS情報も記録しておけば,いつ,どこで,どんなものを食べたのか,地図上に表示しながら見ることもできます。
「このスイーツ,おいしかったのは覚えているけど,どこで食べたっけ?」
なんてことがなくなりますね。
自分だけの「おいしかったものマップ」がいつまでも忘れずに残せておけるでしょう。
さて,とっても便利なGPSですが,使い方を間違えると大変なことになってしまいます。
例えばSNSに投稿した画像に位置情報が含まれていたとしたらどうでしょう。ネット上に公開された以上,その情報は友達だけでなく,世界中のあらゆる人にあなたのいた場所を知らせていることになります。
それがもし,自分の部屋で撮った写真だったら。。。自分の家の住所を世界中の人々に公開することになってしまいます。
位置情報の共有についても,いつの間にか自分の位置情報が誰かに共有されていたとしたら怖いですね。自分の居場所が筒抜けになってしまいます。それを見ている人がストーカーだったりしたら。。。。
GPSトラッカーアプリを恋人に勝手にインストールされて,ずっと行動を監視されていたという事例もあります。
スマホには必ずパスコードやロック解除の生体認証をかけて,他の人に勝手に操作されないように気を付けましょう。
どんなアプリが位置情報を取得しているか,スマホの設定を見直してみてください。また,自分の位置情報が意図しない人と共有されていないかも確かめましょう。
パスコードも誕生日や電話番号などでは推測されてロックを解除されてしまいます。どんなに親しい友達,恋人,もちろん家族にも,パスコードやその他パスワードなどは教えてはいけません。
GPSはとても便利です。必要な時とそうではないときで,正しくオン・オフを切り替えることが大切です。
知らない間に自分の居場所が晒されていた,なんてことにならないように。楽しく便利にGPS機能を使いましょう!
スマホのカメラでGPS情報を記録するかどうかは,自分で設定できます。
iPhoneの場合,「設定」アプリ→「プライバシー」→「位置情報サービス」で,オン・オフが設定できます。
また,アプリごとにGPS情報を許可するかも細かく決められます。地図アプリはGPSを使うのは当然ですが,位置情報に絶対に関係のないゲームなどのアプリにGPS情報を許可していないか,すぐにチェックして設定を確認しておきましょう。