石巻 × 金沢美術工芸大学
石巻 × 金沢美術工芸大学
私たちにできること
東日本大震災から月日が経ち、被災地の町興しが盛んになり始めた一方で、被災者の心はまだまだ復興しきれていない現状がある。金沢美術工芸大学の学生と卒業生によるこのプロジェクトは、三谷産業株式会社と協力し、あしなが育英会が運営している災害遺児ケア施設石巻レインボーハウスにて、毎年ワークショップを開催している。
みんなそれぞれの経験は違えど、ものづくりワークショップを通して同じ楽しい時間・空間を共有することで互いの心が通い合い、未来に希望を持てるのではと考えている。
3年間の記録
子供たちとその保護者が参加することから、ワークショプの内容を3種類に展開。製品デザイン専攻で勉強していることを生かして、組み立て式貯金箱キットを製作し本格的にものづくりを教える内容にした。
前回の先輩から引き継ぎ学生4人で企画。私は4人のリーダー役としてワークショップ内容案だしから当日までまとめて進めた。今回はグレードアップして複雑な形のランプシェードを組み立てる内容にした。
新型コロナ感染症の影響で現地には行けなかったが、オンライン交流を通してできることを模索し、楽器作りキットを制作。それを石巻に送り、ワークショップはzoomで開催。またみんなで集まれる時に演奏出来ることを願って作った。
プロセス(2019年)
① ワークショップ内容アイデア出し
学生で集まり、やりたいことや作ってみたいものを自由に挙げながら発想を広げていく。
② 試作
作るものが決まったらすぐに試作をし組み立てやすさやシンプルさを大切にして、キットの形をデザイン。前回ワークショップでは組み立てて終わりだったが、よりクリエイティブな作品に仕上げられるようパーツをカスタマイズできるようにした。
③ 会場作り(当日)
大人向けに用意した水引作りは難しいので、作り方が分かりやすいように事前に動画を撮影したり壁に写真を貼ったりした。
④ 当日
当日は25人以上が参加。参加者は作りたいものを好きなだけ制作し、組み立て方を相談し合ったり、一緒に色を塗ったりした。会場には、自分だけのオリジナル作品がたくさん並んだ。