骨の知識
86 + 34 + 86 = 206
86 + 34 + 86 = 206
基本的にマッサージ師が骨を押すことはありません。骨の表面には神経と血管が密に走行しており、骨は痛みをとても感じやすい場所です。筋肉をマッサージするような気持ち良さもありません。
しかし、マッサージ師にとって骨の知識は重要です。まず、筋肉は基本的に2つ以上の骨をつなぐものです。筋肉を勉強する前に骨を勉強する必要があります。筋肉がどの骨から始まりどの骨に終わるか、筋肉が骨をどのように動かすかは、骨の知識があってこそです。
そして、皮膚表面から触ることができる骨の知識が必要です。骨はマッサージをする場所を探すための手がかりになります。また、骨を強く押さないように気をつけてマッサージをしなければいけません。筋肉のこりと骨を識別できずに、骨をマッサージし続けるのは初歩的なミスです。
骨格は、支持、運動、防護、血球の生産、ミネラルの貯蔵、内分泌の制御の6つの大きな役割を持っています。
支持
骨格は、人体を支え、形を維持するための枠組となっています。
骨盤は、臀部の靭帯や筋肉と協同して内臓を支えています。
肺は、本来収縮する臓器なので、胸郭、肋軟骨、肋間筋がなければ、肺は潰れてしまいます。
運動
骨の間の関節が運動を可能とします。運動は、骨の様々な場所で骨格と繋がっている骨格筋によって力を与えられます。筋肉、骨、関節は運動の基礎的な機構であり、神経系によって調整されます。
防護
骨格は、多くの重要な臓器を損傷から守っています。
頭蓋骨は、脳、眼球、中耳及び内耳を守っています。
脊柱は、脊髄を守っています。
胸郭は、肺、心臓及び主な血管を守っています。
骨盤は、下腹部の臓器を守っています。
膝蓋骨は、膝関節を守っています。
尺骨は、肘関節を守っています。
血球の生産
骨格は、造血の場であり、血球は主に骨髄で生産されています。子供では、主に大腿骨や脛骨等の長骨の骨髄で、また大人では、主に骨盤、頭蓋骨、脊椎、胸骨で造血が行われています。
ミネラルの貯蔵
骨基質はカルシウムを貯蔵することができ、カルシウム代謝に関わっています。
骨髄は鉄を貯蔵することができ、鉄代謝に関与しています。
内分泌の制御
骨細胞は、血糖や脂肪の沈着を減少させるオステオカルシンというホルモンを放出します。
このサイトは、スマートフォン優先でデザインしています。
左上に"≡"が出ている場合、"≡"を押すとページメニューが表示されます。