土と、人と、物語と。
ここは、あなたの心のふるさと、南田原。
ようこそ、南田原の物語へ。
このサイトは、奈良県生駒市の北西部に広がる、私たちのふるさと「南田原町」の魅力を伝えるために生まれました。
ここには、きらびやかな観光名所はないかもしれません。 しかし、古代から続く豊かな土の記憶、 この地で暮らし、笑い、働く人々の温かさ、 そして、道端の石仏や鎮守の森にひっそりと息づく、数えきれないほどの物語があります。
このサイトを訪れたあなたが、南田原の風を感じ、 まるで昔から知っていた場所のように、心のふるさとを見つけてくだされば、これほど嬉しいことはありません。
車の運転から離れて、たまにはのんびり、バスの旅はいかがですか。
生駒駅の北口から奈良交通バスに乗れば、車窓の風景が少しずつ里山の景色に変わっていく、そんな心豊かな時間が始まります。
このサイトでは、バスを降りてすぐに楽しめる、とっておきの散策路をご案内しています。春には菜の花が揺れ、秋にはコスモスが彩る小道を歩く「そぞろ歩きコース」から、鎌倉時代の石仏や神話の記憶が眠る古道をたどる「歴史探訪コース」まで。
▶あなただけのペースで、南田原の奥深い物語を見つけに出かけてみませんか。
毎年夏、8月23日の地蔵盆の日。南田原の法薬寺(シンドンドー)では、一枚の大きな絵図が、その年に一度だけ人々の前に姿を現します 。その名は「紙本著色矢田地蔵縁起并地獄絵(しほんちゃくしょくやたじぞうえんぎ じごくえ)」、通称「地獄絵図」 。
そこには、燃え盛る炎、罪人を責め苛む鬼たち、そして底知れぬ苦しみに喘ぐ人々の姿が、恐ろしいまでに克明に描かれています。なぜ、このような恐ろしい絵が、お寺の宝として大切に受け継がれてきたのでしょうか。
この記事では、この一枚の絵図が秘めた、江戸時代の人々の切実な祈りと、地獄の底にまで差し伸べられる、大いなる救いの物語をひもときます。
南田原の地に深く根ざす古刹、長樂寺(ちょうらくじ)。そこには「一人の祈りは、みんなの力になる」という融通念仏宗の温かい教えが、今も息づいています。本堂と古い石仏たちが語る悠久の歴史と、地域の人々と共に歩んできた物語を、ぜひご覧ください。
むかし、むかし、南田原の村に、とてもやさしくて、ふしぎな力をもったお坊さまがやってきました。そのお坊さまは、弘法大師(こうぼうだいし)、みんなからは親しみをこめて「お大師さん」とよばれていました。
これは、お大師さんが南田原の村を救った、水と竜の、すこしふしぎな物語です。