VRoid/VRMとは?
VRoidって何?という方への簡単な説明です。
VRoidってなに?
VRoidとは規格として統一された3Dキャラクターです。3DゲームやVRアプリ、スマホアプリなど数々の利用シーンがあります。かつて(今もですが)はMMDがその役割を担っていましたが、アニメーションツールとしてのMMDやMMM(MikuMiku Moving)以外ではアプリ開発者・利用ユーザーの草の根を分けるような地道な対応が必要でした。
VRoidはそれを企業ベース・団体ベースで整え、APIやライブラリの機能や規格を統一して扱いやすくしたものです。
誰でも簡単に美麗で多彩な3Dキャラクターを扱えるようになっています。なお、規格としての正式名称はVRM といい、VRoidとはpixiv主導によるプロジェクトでの呼び方です。
VRoidを使ってみたい!
もしかしたら個人でクラウドストレージやSNSで単独で公開しているかもしれませんが、VRoidを探すならVRoidHubが一番便利です。
VRoidHubでは、皆が作ったVRoidが非常に数多く登録されています。VRoidHub連携アプリも紹介されており、またVRoidを使ったイベントも定期的に開催されています。今後も利用シーンの拡大が見込めるので、このサイトは要チェックです。
スマホのブラウザから見ると、なんとAR機能で簡単に現実に呼び出せるスゴワザ機能付きです。専用のアプリいらずで楽しめる公式サイトです。
スマホアプリで
図はGoogle Playストアの例ですが、VRoidと検索すれば数多くのアプリがヒットします。そのいずれもVRoidHub連携アプリなので、きっと自分の用途にピッタリ来るアプリがあるでしょう。
個人的には、まずはVRoidモバイルをオススメします。Pixiv公式です。
PCゲームで
最近有名な クラフトピア というオープンワールドゲームでは、なんとVRoidを自分のアバターとして使用してゲームを楽しむことができます。つまり、好きなキャラでオープンワールドで自分の妄想バリバリ全開で楽しむことが出来るのです。違うゲームのキャラでオープンワールドを体験もできちゃいます。
← 戦艦少女Rの吹雪でプレイし始めた例
もちろん他にもVRoidHubに連携したゲーム、VRMの読み込みに対応したゲームも存在します。
VRoidを作ってみたい!
VRoidなら作成するのも簡単です。MMDなどのこれまでの3Dキャラクターの作成方法とは比べ物にならないほどとっつきやすくなっています。なぜなら、VRoid(VRM)を作れるアプリが多く存在するからです。
なお、これらは一部例です。他にもVRoid(VRM)を作ることが出来るアプリは存在します。
まずはこれなしには語れません。VRoid(VRM)とはいえ、結局は3D作成ソフトでグリグリいじってモデルを作成しなければなりません。ちょっと触ってみたい人がBlenderなどを触って一から作るのは相当時間がかかってしまいます。
そこでPixivが公開しているVRoidStudioです。
パラメータをいじるだけで大抵のキャラを実現できます。
また、テクスチャ画像は右に展開され、ブラシで直接書き込めます。外部からインポート・エクスポートもできるので好きなペイントアプリで編集できます。
←戦艦少女RのCV-16レキシントンを作っていた当時の例です。
できること:
1, 顔の変形・テクスチャ画像の編集
→目の色を左右で変えたり、目の形を変えて眠たそうなキャラにしたりします。デフォルトの表情の編集もできるので、異様に笑顔が暗いキャラといったことも実現できます。テクスチャ画像に書き込めば頬を染めたキャラも作れます。
2, 髪型の変形・テクスチャ画像の編集、ボーンの編集
→ストレートからおさげ・ツインテール・スーパー○イヤ人まで、アイデア次第で様々な髪型を作ることができます。
ボーンとは動きに合わせてその部位を揺らす機能です。アイデア次第で髪型以外にも活用できます。
3, 体型の変形・テクスチャ画像の編集
→身長や手足の長さ、おっぱいの大きさなどをここで決めます。パンツなどの下着やレギンスなどは肌のテクスチャ編集でレイヤーを分けて行います。
顔とうまく合わせて調整すれば、SDキャラ風のVRoidを作ることもできちゃいます。
4, 衣装の変形・テクスチャ画像の編集
→衣装は0.13.1時点ではアクセサリー類は未実装ですが、いかようにでも応用できる衣服・靴が揃っています。テクスチャ画像は消しゴムで消せばその部分は透過されるので、ロングコートから着物・メイド服・鎧を作ることも可能です。全てはアイデアと表現方法次第で実現できます。
5, ポーズ撮影、アニメーション撮影、3Dプリントデータ出力
VRoidStudioはVRoidを作るだけではなく、その同じアプリ内でポーズを付けて撮影したり、アニメーションをさせてキャラのイメージを掴んだりできます。エフェクトもかけられるのでこれ一つで多彩なことが行なえます。
さらにVer 0.13より、3Dプリント用のデータファイルを出力できるようになりました。
自分で作ったキャラをフィギュアとして世に残すことができます。
3Dプリント用の公式サイトはこちら。
VRoidモバイル
公式のスマホアプリです。制作機能自体はVRoidStudioより出来ることは減りますが、VRoidStudioにはない撮影機能・豊富な衣装などのパーツが選べるため、すぐに見栄えの良いVRoidを作り、遊ぶことができます。
できること:
・VRoidをパーツを選ぶだけで作れる。
・そのままVRoidHubにアップロードできる。
・撮影機能で豊富なポーズ・アニメーションを撮れる。
・撮影する場所は家や教室など、高品質な3D空間を自由に動き回れる。
・AR機能で現実空間を指定できる。しかもVRoidに現実空間を歩かせて自由に位置を決められる(奥に行くほど小さくなっていくなど、ちゃんと奥行きが再現されている)。
Blender & VRM_IMPORTER
世界的に有名な3Dモデリングソフト、Blenderを使えば、完全に一からVRoidを作ることができます。それには VRM_IMPORTER というプラグインが必要です。
VRoid用にできること:
なんでもできますが普通の3Dモデリング技術が必要です。
なお、VRoidStudioで作ったVRoidに、同アプリでは実現できないパーツを付けたいという場合にもBlenderとVRM_IMPORTERを使えば実現することができます。
←戦艦少女Rのアトランタというキャラに耳としっぽを後付けで作成した例
Unity & UniVRM
こちらも世界的に有名なソフトウェアです。ゲーム開発するソフトウェアですが、一般的なツール的な使い方もできます。この場合には UniVRM というパッケージが必要です。
VRoid用にできること:
大抵のことはできますが、ベースとなる3DモデルはBlenderなどで予め作っておく必要があります。
そして一部の3Dモデル用の機能はVRMでは未実装です。例えば布の表現がVRMにはないので使わないかボーンの機能で代替するほうが無難でしょう。
既存のVRoidと、Blenderで作った3DオブジェクトをUnity上で結合させて新しいVRoidとしてエクスポートができます。
←アビス・ホライズンのヴァリヤークというキャラに耳当てを取り付けた例。