美学・芸術学：写真史、映像メディア論、視覚文化論

19世紀から20世紀初頭のフランスを事例として、写真をはじめとする映像技術と、身体にまつわる科学的言説との関係について研究してきました。近代社会における科学の大衆化のうちで、テクノロジーとしての映像メディアが果たす役割について考察しています。写真史・写真論から映像メディア・視覚文化論、バイオ・メディアアート／デザインに関連する歴史・理論研究など、それぞれを感性論や技術論の観点から横断しつつ考察を進めています。

Nobuhiro MASUDA

Associate Professor, the Faculty of Design, Kyushu University, JPN

Aesthetics and Art Theory; History of Photography,  Theory of  Image and Media, Visual Culture/Technology

Nobuhiro Masuda is an Associate Professor at the Faculty of Design, Kyushu University, Japan. He earned his Ph.D. in Literature from Kobe University, Japan, specializing in aesthetics and art theory. His research interests include the historical relationship between visual technologies such as photography and scientific discourses in modernity. He has also extended his research to include visual cultures and biomedia art/design, examining these issues from the perspective of media theory and aesthetics as a study of the senses. 

• 学歴

2006.03     神戸大学文学部人文学科卒業（芸術学専修）

2008.03    神戸大学文学研究科修士課程修了（文学）

2008.04    神戸大学人文学研究科博士課程後期課程入学

2012.03    神戸大学人文学研究科博士課程後期課程退学

2013.11    神戸大学人文学研究科提出論文により博士（文学）取得

論文題目「身体の測定とその表象──19世紀末フランスにおける科学と映像技術」

• 職歴

2009.04-2011.03    日本学術振興会特別研究員（DC2：神戸大学）

研究課題「新聞・雑誌メディアと視覚イメージ──世紀転換期フランスの視覚文化論」

2009.08-2010.08    日本学術振興会優秀若手研究者海外派遣事業（仏・パリ第一大学にて在外研究）

2012.04-2015.03    日本学術振興会特別研究員（PD：早稲田大学）  

研究課題「身体の測定とその表象──19世紀末フランスにおける記録装置を中心に」

2014.04-2014.09    関西大学文学部非常勤講師（前期「映像メディア研究a」）

2014.10-2022.03    京都大学総合人間学部非常勤講師（集中分担「メディアスタディーズＢ」）

2015.04-2018.03    立命館大学先端総合学術研究科非常勤講師（通年「プロジェクト予備演習I, II」）

2015.04-2018.03    立命館大学経営学部非常勤講師（通年「映像と表現」）

2015.04-2018.03    立命館大学映像学部非常勤講師（前期「写真学概論」「映像作品研究Ⅰ」）

2015.04-2018.03    京都造形芸術大学芸術学部通信教育部非常勤講師（「写真論」「芸術史近現代1, 2」）

2015.09-2018.03    関西大学文学部非常勤講師（後期「映像文化論特殊講義b」）

2015.09-2018.03    中部大学人文学部非常勤講師（後期「記号修辞論」）

2015.10-2018.03    京都精華大学デザイン学部非常勤講師（後期「印刷論２」）

2015.10-2018.03    京都文教大学総合社会学部非常勤講師（後期「映像メディア論」）

2016.04-2016.09    岡山大学文学部非常勤講師（1-2学期「芸術学概説２」「芸術学講義」）

2016.09-2018.03    同志社女子大学学芸学部非常勤講師（後期「写真文化論」）

2017.04-2017.09    立命館大学映像学部非常勤講師（前期「映像心理学」「映像学入門」）

2017.09-2018.03    京都造形芸術大学非常勤講師（後期「表象文化論」「リベラルアーツベーシック」）

2018.04-2020.02    立命館大学映像学部 講師

2020.03-2024.05    九州大学大学院芸術工学研究院 講師

2024.06-現在             九州大学大学院芸術工学研究院准教授

• 競争的資金などの獲得状況
  
  

代表者

• • • 2023年度     日立財団倉田奨励金
      「脱人間中心主義に向けたノンヒューマン・デザインの批判的考察と実践的展開」(1610）
      
      

    • 2021-23年度     日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究（Ｂ）
      「生命の物質化・物質の生命化に関する理論調査と制作実践」(21H00495)
      
      

• 2019-20年度     日本学術振興会科学技術人材育成費補助事業卓越研究員制度
  「技術と生命に関するメディア・デザインの感性論的研究」
  
  

• 2015-17年度     日本学術振興会科学研究費補助金若手研究（Ｂ）
  「生命科学をめぐる映像メディア論の可能性」(15K16671)

分担者

• • 2023-25年度     日本学術振興会科学研究費基盤研究（Ｂ）
    「モアザンヒューマンの美学──動物論的転回以降の感性論的可能性」（代表：前川修、23H00579）
    
    

  • 2021-23年度     日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究（Ｂ）
    「「自撮り」のメディア文化史」(代表：長谷正人、21H00781)
    
    

  • 2020-22年度     日本学術振興会科学研究費基盤研究（Ｂ）
    「ライフ／デス・アートの美学」（代表：前川修、20H01203）
    
    

  • 2018-20年度     日本学術振興会科学研究費基盤研究（Ｃ）
    「メディア文化における「孤独」の系譜」（代表：長谷正人、18K02012）
    
    

• 2017-19年度     日本学術振興会科学研究費基盤研究（Ｂ）
  「アウタースペース／インナースペース／インタースペース・アートの美学」（代表：前川修、17H02286）
  
  

• 2017-19年度     日本学術振興会科学研究費基盤研究（Ｃ）
  「ポストヒューマニズムの時代における芸術学の再構築に向けた総合的研究」（代表：門林岳史、17K02306）
  
  

• 2015-17年度     日本学術振興会科学研究費基盤研究（Ｂ）
  「デジタル化時代における映像文化の日常的変容」（代表：長谷正人、15H03416）
  
  

• 2015-17年度     日本学術振興会科学研究費基盤研究（Ｃ）
  「ポストインターネットにおける視聴覚表現の作者性にかんする批判的考察」（代表：松谷容作、15K02203)
  
  

• 2014-16年度     日本学術振興会科学研究費基盤研究（Ｃ）
  「グローバル・アート・インダストリーにおけるアートの可能性」（代表：前川修、26370095）