た行

<沢>主に沢登りで使っている用語です。

<KUWV>京大ワンゲル内において特別な意味で用いられている用語です。

タイ・オフ

<沢>スリングの結び方の一種。立ち木や打ちが浅いハーケンなどに対して使う。

体幹に自信ニキ たいかんにじしんにき

<KUWV>ぬかるみ・ガレ・ザレ・急傾斜などの転倒してしまいそうな下りを転倒せずに制覇できた兄貴。

第二役員会 だいにやくいんかい

<KUWV>役員会が終わってから部員数名によって夜通し行われる例会(の俗称)。ちなみに、第二役員会が行われた後のBOXは乱雑極まりない。せめて後片付けくらいはしたほうがよいだろう。

台湾料理屋 たいわんりょうりや

<沢>日本各地の郊外の国道沿いに突如現れる、元コンビニを改装したような外観の台湾料理屋。チェーン店ではないはずなのに、メニューも価格も店内の雰囲気も似通っている。料理の量の多さ、価格の安さ、営業時間の長さ、そして何よりもその怪しさに吸い込まれるように、下山後の沢面たちがピットインしていく。あくまで「台湾料理屋」であって、「台湾料理」屋とは異なる。丸亀製麵と丸亀ぐらい関係ない。

高巻き たかまき

滝などの難所を突破するときに、直接登ったりするのではなく、脇の斜面を登り、回り込んで超えること。巻きともいう。

 たき

<沢>沢登りのメインの要素。沢中ではさまざまな滝に出会うことができる。美しい滝を見るとやはり感動するし、登るのもスリルがあって面白い。形状によって「2条8m」「2段12m」「樋状5m」「斜4m」などと表現する。直登したり巻いたりして突破する。

焚き火 たきび

山行での楽しみの一つ。主に沢メンが行う。そのうえ渓流魚が捕まれば言うことは無い。しかし、太い木に燃え移るまで火を維持するのが大変で、長年の経験と高度の技術を要する。キャンプ場の中には焚火のできるところもあるにはあるが、縦走メンが行くような所にはあまりない。

立て看 たてかん

京大の伝統と言われているものだが、ワンゲルではその年の新歓担当が稀に気まぐれで制作・設置し、さらに気まぐれで大学当局に撤去してもらうこともある、という感じである。過去には電飾立て看を作った年もあったとか。現在保管されている2011年に作られた立て看「I WANT YOU」は立て看規定のサイズに収まっていない為、設置できない。2021年に作られた立て看は現在保管されていない。なんでだろうね。

立ち入り禁止 たちいりきんし

崩落や老朽化による登山道の閉鎖はしばしば起こる。しかし道自体がなくなることはないため、特に沢面の入渓やエスケープのために廃道が選択されることもある。危険箇所の迂回などに細心の注意が必要だが、つめ上がった先の稜線がいつのまにか閉鎖されており「立ち入り禁止」看板の横から下界に戻ってくる、なんてこともある。

地形図 ちけいず

京大ワンゲルでは山に行くときは国土地理院発行の1:25000の地形図を持っていく。その際水場や小屋などコース上の必要な情報をあらかじめ書き込んでおく。地形図はもっぱら「関西地図センター」で購入している。

チムニー

<沢>「煙突」の意味で、人の身体が入るくらいの岩の割れ目のこと。手足をうまく突っ張って上がって行ける(チムニー登り)場合もある。

直登 ちょくとう

①最大傾斜方向への真っ直ぐな登り。

②<沢>巻かずに、まっすぐ岩を登ること。

チョックストーン

<沢>割れ目にはさまった岩石のこと。ホールドに使えるものから、沢の幅ほどあるものまで、大小さまざま。

 ちん

山行中、ある地点にとどまること。停滞。京大ワンゲル外では死語に近い。前日のテン場から移動しない「完沈」と、出発はしたものの目的地まで行かずに途中のテン場でテン張る「行沈」がある。雨や疲労で進めない場合の他、遊ぶために敢えてテン場を移動しないのは「晴れ沈」と呼ばれる。

ツェルト

ビバーク時に使う非自立式テント。自立式テントの代わりに使う人もいる。寝心地はあまりよくない。

つめあがり

<沢>沢の最源流部分を「つめ」といい、そこから稜線に上がることを「つめあがる」という。多くは急斜面だったりガレていたりであまり印象がよくないが、つめあがりがいい沢は全体の印象もよくなる。

出合 であい

<沢>本流に支流が合流するところ。

撤退 てったい

<KUWV>基本的にはエスケープと同義だが、予備合宿や合宿に関しては、エスケープによって十分な山行だったと認められないほど短い行程になってしまった山行をこう呼ぶことが多い。

デポ

(仏:dépôt )ピストンのとき、荷物を置いておくこと。または、あらかじめ下山地点などに車や自転車などを置いておくこと。残置。動物や置き引きには注意。

手に足 てにあし

<KUWV><沢>

足で踏めば滑りそうだけど手のひらは置けそうな岩があれば、自らの手をスタンスにして登ることができるかもしれない。お薦めはしない。

天気図 てんきず

インターネットが通じない山中では、NHKラジオ第二放送で16時からの気象通報を聞いて天気図を描き、これからの天気を予想する。16時の放送では気象庁予報部発表のその日の正午の気象情報が伝えられる。携帯電話が発達した今でも欠かせない情報源のひとつである。昔は1日3回放送されていた。NHKがぶっ壊されたらどうなるのだろうか。

天候判断 てんこうはんだん

山に行く前に天気予報などを見て、入山するか判断すること。微妙な天気のときは意見が割れることも多い。

伝説のワンゲラーの秘宝 でんせつのわんげらーのひほう

<KUWV>BLOGに伝説のワンゲラーの秘宝の在処を誤って記してしまうことで、その記事がハッキングにより削除され、まるでその記録の投稿が忘れられている、または遅延しているようになってしまうことがしばしば

テント

KUWVでは4テンや6テンを所持している。

テン場 てんば

テントを張れる場所のこと。また、張った場所。最近は指定キャンプ場にしかテントが張れない山域も多い。一方、比良山系のように指定キャンプ場が設定されてない山域もある。

伝令 でんれい

<KUWV>事故を起こした場合にパーティーから出す救助要請部隊。

読図 どくず

地形図と周囲の地形などを見比べて、自分の現在地や進むべき方向を知ること。

登山届け とざんとどけ

公的機関などに提出する登山計画書。万が一遭難したときのために、メンバーの情報、予定コース、装備などを書き込んで、地元警察や登山研修所などに提出する。入山口に登山届BOXがある場合や、「コンパス」と自治体が連携している場合もある。京大ワンゲルでは、留守本部及びボックスへの登山届けの提出を義務付けている。合宿に行くときは京大の学生部にも提出が必要。

渡渉 としょう

沢を横切って渡ること。徒渉。

トップロープ

<沢>登攀終了地点にザイルをセットして確保する登り方。

トラップストリート

役員会において気づかれなかったレジュメ内の些細なミスは外部に対する「トラップストリート」として脈々と受け継がれる。

装備セットには「フライヤー」を入れていくのが京大ワンゲラーである。
最大風速が「17.2km/s」を超えないと台風であると認識しないのが京大ワンゲラーである。

トラバース

①岩登りで、横方向へ移動すること。

②ピークを巻いて、斜面を横切るように歩くこと。

トレース

踏み跡。

とろ

<沢> 沢の水がとどまって流れていないところ。普通の人なら瀞といえば「きれいな水が溜まってなんともいえない深い青色をしたすばらしいところ」と思うだろう。本州の沢ではその印象は正しい。しかし、西表の沢ではその常識は通用しない。西表の瀞は「汚い水が溜まってなんともいえない深い緑色(たまに茶色)をした臭いところ」である。浅いところを選んで歩くと膝まで泥に浸かり、足元からなんともいえない臭気が漂う。深みにはウナギかナマズかよくわからん生き物がいるらしく、その気配がする事が多い。