2025年7月18日(金)、ギャラリー&スペース弥平で第10回「コミバスさろん」が開かれました。今回は「真田紐の謎と古い紐の復元」というテーマで、織り紐の研究家・高木たまきさんのお話をうかがいました。
高木さんは、真田紐の歴史や織り方の特徴について詳しく紹介してくださいました。真田紐は、真田幸村や千利休にもゆかりがあるとされますが、「さのはた(狭織)」と呼ばれていた織り紐が、「さなだ」に変化したという説もあるそうです。
もう一つのお話は、8世紀ごろの織り紐を復元したという貴重な体験談でした。わずかに残っていた紐の切れ端から構造を推測し、織り直すというプロジェクトに高木さんは関わり、実際に1年がかりで復元を成功させたそうです。
参加者は、真田紐や復元された古い紐を実際に手に取り、感触を確かめることができました。また、織機を使って実演もしていただきました。
貴重な資料や実物に触れながら、高木さんの丁寧で興味深いお話を聞くことができ、参加者は皆、満足した様子でした。
会員の意見発表と交流の場である「コミバスさろん」は、2024年11月14日、ギャラリー&スペース弥平で開催されました。今回9回目です。テーマは「自動運転の進化とコミュニティバスの未来」。お話は元明治大学自動運転社会総合研究所客員研究員の久武経夫さんです。自動運転技術開発と実用化の現状 、コミュニティバスでの活用の実例などについてお話していただきました。
菊名おでかけバスのコースには狭く入り組んだ道があり、自動運転は容易ではありませんが、運転支援や自動運転技術の革新がコミュニティバスのあり方に大きく関係していることがよく分かりました。参加者からの質疑も多く「さろん」は大いに盛り上がりました。
2024年2月15 日に第7 回コミバスさろんを開催しました。「85歳 辰年を迎えて」と題して、現在本会の相談役でもある矢部満雄さんにお話ししていただきました。参加者はコミバス市民の会会員だけでなく、錦が丘をはじめ地域の皆様にも参加いただき、20 人を数えました。
矢部さんは神奈川藤沢市出身で、神奈川県に奉職されました。交番勤務から県知事部局等、常に誠実に勤められ、港北警察署長職のあと二俣川の運転免許本部長職で定年退職されたあと、お住いの錦が丘における町内会活動に邁進されました。
緑のまちづくりや防災の仕組みづくりなど、地域の方々と共に着実に実行されました。それらと共に、菊名おでかけバスの実現に尽力されました。錦が丘町内会長になられた時、前町内会長の加藤敏也さんからの申し送りを承けて、コミュニティバスの実現への活動を続けられました。交通事業者によるコミュニティバス事業の実現が進まず、地域の市民による自主的な移動支援をできるところからスタートするという「菊名おでかけバス」が2011(平成23)年にスタートしました。おでかけバスのルート傍にお住まいがあり、会員集約、運行する火曜日に「運行中」の幟を出すこと等年間の活動を始め、増えてきた全国からの視察に対して活動の紹介を厭わずに推進されました。
地域における人と人とのつながりのあり方のとても魅力的な場に同席している、という気持ちを皆で感じつつ、閉会しました。
会員の交流の場である「さろん」(第7回)は、3月9日(木)、地域で子育て支援を行っている「びーのびーの」事務局長の原美紀さんに、港北区における子育てをめぐる現状とこれまでの取り組みについてお話ししていただきました。
三世代住宅が減り地域のつながりが薄れる中で産後鬱になるお母さんも増え、子育て支援の必要性が叫ばれています。原さんは自らの子育てでの悩みを解決しようと2000年に仲間と運動を始め、びーのびーのを立ち上げました。06年には横浜市が開設した港北区地域子育て支援拠点どろっぷ(大倉山3丁目)にも関与、担ってきました。今は、多くの人が働き、小学生、中学生になった子どもたちもお手伝いに来るそうです。地域や多世代とのつながりなどについてもお話がありました。
22年7月21日(木)ギャラリー&スペース弥平で第6回コミバス「さろん」が開催され、15人が参加しました。今回は21年11月末から今年1月初めまでアメリカのミシガン州デトロイト市近郊のノバイ市に滞在された清水弘子さんに、デトロイトの生活や教育などについてお話を伺いました。
ノバイ市はでデトロイト市内から約40kmにある自然豊かな街で日本人も多いそうです。市内の小学校を見学、パジャマを着る「パジャマデー」、働く人のユニフォームを着る「ワークマンデー」、上から下まで一色の「カラーデー」など、学校で楽しく過ごすたくさんの企画が紹介されました。次々とパワポに登場する写真を参加者は見入りました。
2022年3月23日(水)会員の交流の場であるコミバス「さろん」がギャラリー&スペース弥平で開かれました(オンラインも併用)。参加者は24人(オンライン参加は4人)でした。昨年夏からコミバスを利用している小川莉奈さんが「神奈川の農業をもっと知ろう」と題して報告しました。
小川さんは神奈川県農業技術センターの研究員で、神奈川の農産物や耕作面積などクイズ方式を交え、都市農業の現状について報告していただきました。質疑も活発でした。参加者は農業だけなく、毎日の食材についても認識を深めることができたと思います。
会員の交流を目的とした「さろん」(第4回)は、お出かけバスをテーマに卒論を書いた安田裕さん(専修大学)の「卒論発表会」を2021年3月2日、zoomで行いました。7人が自宅から参加しました。卒論は20年9月に行った私達に対する聞き取り調査をベースに菊名地域の特性などを織り込み、10年間続いたおでかけバスについて分析しています。
外からしかも学生である安田さんの目で見たおでかけバスの評価は、活動している私達にとって極めて新鮮に感じました。同時に客観的に活動を捉えるうえでも役に立つものだったと思います。
安田さんは3月に卒業、4月からは公務員として働き始めています。
2019年9月26日(木)、アネックスで20人が参加して第3回「さろん」を開きました。今回はおでかけバスを始める際に尽力され、また錦ヶ丘町内会長としても活躍された加藤敏也さんから戦前・戦中のお話しを伺いました。加藤さんは大正13年生まれで今年95歳になります。両国国技館の北側の本所で過ごした子ども時代、軍隊での経験、その後の長野県茅野での病気療養などの生活などの話をしていただきました。
当日は、以前アネックスの建物に住んでいらした吉田さんも参加、多くの方々の参加に喜んでおられました。地域から離れてもつながりは続いていることを実感しました。
新年度始まってすぐの2019年4月6日 、篠原北にあるギャラリー&スペース弥平で、第2回「さろん」を開催しました。お話は宇田川規夫さん。ボランティアで運転を担当していますが、国際救急法研究所理事長、港北区災害ボランティア連絡会会長などいくつもの肩書きを持つ方です。宇田川さんは2018年12月23日から20日間、メキシコ、キューバを訪問しました。今回は、「メキシコ・キューバの路地裏拝見」と題して、写真と映像で報告しました。出席者は12人でした。紅茶とクッキーで楽しいひとときを過ごしました。
宇田川さんの旅行は、リュックを背負って街中それも路地裏を歩き、現地の人が食べる食堂で食事をするというものです。現地の人と友達になり一緒に食事をしたことも何度かあったそうです。両国とも貧しさはあるもののそこに住む人々の温かさを感じることができたと宇田川さんは強調していました。特にキューバはアメリカからの経済制裁を受けているため、生活の厳しさはかなりものだったようです。
会員の藤井博子さんはメキシコへの旅行経験があり、メキシコのショールを身につけて参加。エピソードを交えてお話しをされました。