2025年7月18日(金)、ギャラリー&スペース弥平で第10回「コミバスさろん」が開かれました。今回は「真田紐の謎と古い紐の復元」というテーマで、織り紐の研究家・高木たまきさんのお話をうかがいました。
高木さんは、真田紐の歴史や織り方の特徴について詳しく紹介してくださいました。真田紐は、真田幸村や千利休にもゆかりがあるとされますが、「さのはた(狭織)」と呼ばれていた織り紐が、「さなだ」に変化したという説もあるそうです。
もう一つのお話は、8世紀ごろの織り紐を復元したという貴重な体験談でした。わずかに残っていた紐の切れ端から構造を推測し、織り直すというプロジェクトに高木さんは関わり、実際に1年がかりで復元を成功させたそうです。
参加者は、真田紐や復元された古い紐を実際に手に取り、感触を確かめることができました。また、織機を使って実演もしていただきました。
貴重な資料や実物に触れながら、高木さんの丁寧で興味深いお話を聞くことができ、参加者は皆、満足した様子でした。