第一部
ストーリーダイジェスト
ストーリーダイジェスト
<出会い編>
<出会い編>
- 最近巷ではビュンブレードが流行っている。
- 小学六年生になった夏風ビュンは、祖父の蔵の中で発見した丸いものが祖父の宝物のビュンブレード・竜神丸だと知り、祖父から譲り受ける。
- 見よう見まねでビュンブレードを始めてみるビュンだったが、周りが言う程の面白味を感じない。
- ビュンブレードから発生する風力を悪用し、親友の阿藤カイや弟分の蜘蛛野イトと専らスカートめくりに興じる日々が続く。
- そんなある日、増田と名乗る謎のビューダーが偶然通りかかり、ビュンブレードで難なく風を起こすビュンのセンスと潜在能力に目をつける。
- ビュンにビュンブレードの本当の面白さを伝えるため、ビュン達をエキシビジョンの見学へと連れて行く増田。
- そこでは四天王の一人である神宮寺竜のバトルが行われていた。
- 初めて本物のビュンブレードバトルを見たビュンは、一気にビュンブレードの世界へと引き込まれていく。
- エキシビジョン終了後、竜に声をかけ握手を求めるビュン。
- 「お前凄いんだな、俺もお前目指して頑張るよ、よろしくな!握手!」しかし、竜は振り返る事もせず歩き続ける。そんな竜の態度に、益々燃え上がるビュン。
- 「俺もビューダーなんだけど、今まで俺にはブレードの楽しさがいまいち分からなくて…皆ほど熱中出来なかったんだ。でも、今日のお前のパーリィ見てて…何か凄く燃えた!俺もこうなりたいって思った!俺もお前目指して頑張るよ!」
- 無言で歩く竜だったが、去り際に一瞬足を止め、振り返る。「俺は2週間後のビューダー大会に出る。」そしてそのまま会場の外へと行ってしまう。
- 「ちぇ、握手ぐらいしてくれたって良いのにな。くっそー、見てろよ竜!俺も、お前と同じところまで駆け上ってやるぜ!」
- 竜がビュンブレード大会に出場することを聞いたビュンは、竜と対戦するために全国大会への出場を決意する。
<青龍編>
<青龍編>
- ビュンはカイと共に、イトをメカニック、こまこをマネージャー、増田を監督としてビュンブレード大会にエントリーをする。
- 全国大会は予選と本選とに分けて行われ、予選は3日後、本選はその2週間後に開催されるらしい。予選で勝ち残った上位4名と、敗者復活戦で残った1名が本選へと進むことを許される。竜は四天王であるために、本選のシード権を得ているらしい。竜とパーリィしたければ最低でも上位5名の内に入る必要がある。
- 大会まで3日というあまりにも短い準備期間の中、ビュンとカイはイトとこまこ、増田のサポートのもと猛特訓に励む。
- そして迎えた予選大会当日、会場には神宮寺竜もゲストとして招かれていた。フィールドから竜を見上げるビュン。(見てろよ…必ず追いついてみせるぜ!)。
- 組分け抽選の結果、カイとは上手いこと組が分かれ、ろくな実戦経験もないのに天賦の才と力任せの根性で上手い事予選を勝ち進んでいくビュン。
- しかし最終予選で祐一というビューダーに完敗してしまう。彼は前大会で準決勝まで勝ち上がり、竜とも対戦した少年だという。
- 敗者復活戦で何とか勝ち残り本選出場の権利を得るたものの、通りかかった竜に嫌味を言われてしまう。
- 「敗者復活か。ふん、そんなことでよくもあんな大口が叩けたものだ」
- 悔しさと情けなさに闘志を燃やすビュン。本選出場までの2週間、増田に頼み込み、カイ・イト・こまこと共に必死の修行に励む。
- 増田の指導の元、山奥でキャンプをしながらイメージトレーニングや筋力トレーニングに励むビュン。しかし望んだ変化を得られない。
- 本選まで残り僅かとなったある日、その焦りからカイを怒らせてしまい、その上パーリィにも簡単に負けてしまう。
- ショックと共に目が覚めたビュン。初心に返り、一人特訓に励む。
- その時、ビュンのブレード、竜神丸の奥深く眠っていた聖獣・青龍とビュンの何かが呼応し、初めてその力を解放させる。
- 四天王であったビュンの祖父と固い絆で結ばれていた聖獣・青龍は、祖父亡き後ずっとビュンブレードに宿っていたのだ。
- 青龍が、ビュンを認めた瞬間だった。
<再会編>
<再会編>
- 新たな能力に目覚めた龍神丸と共に全国大会に臨むビュン。その初戦はなんと、予選大会でビュンを下したあの祐一であった。
- しかしビュンは前回とは違う。青龍を信じる心と、正しく立ち向かう強さを得た。苦戦するも、なんとか祐一の撃破に成功するビュン。
- 「おめでとう、ビュン君。たった2週間で君は随分と成長した。やはりあの竜が見込んだだけのことはある。」そして、竜が実はこの大会への出場を渋っていた事を教えてくれる。
- 「彼は、予選大会のわずか3日前に突然出場すると言った。予選大会は一般ビューダーの飛び込み参加が認められているから、ビュン君に関しては問題ない。だが神宮寺竜は違う。彼は四天王朱雀であり自他共に認める最強ビューダーだ。彼ほどの実力者が、わずか3日前に参加表明するなんてまずない事だよ…!」
- 竜の心中を思うビュン。竜は、あのエキシビジョンの大会後、あの瞬間に全国大会出場を決めたのだ…!
- 準々決勝で、同じく勝ち進んでいたカイと当たり、互いに実力を出しきり勝利するビュン。「お前はやっぱり強いな、ビュン、行って来い!」
- カイの想いものせて、準決勝に挑むビュン。その相手は、あのエキシビジョンマッチで竜とパーリィしていたアズマだった。不気味なオドロオドロしいビュンブレードを操るアズマだが、何とか辛勝するビュン。すると突然、アズマがビュンに掴みかかる。
- 「夏風、貴様…っ!そのブレードはお前のものじゃないだろう!?言え、どこで拾ったっ!?それは貴様が持つべきも のじゃない!この俺に渡せ!」
- 意味がわからず逃げるビュン。「止めろ…っ!これはじいちゃんの大事な…!!」「じいちゃん…だと!?お前、まさか…っ!?」
- そこへ、いつの間にかそばに居た竜がアズマを制止する。「止めろ、アズマ。見苦しい」「…ちっ」
- そのまま去るアズマと竜を呼び止めるビュン。「竜!何だよさっきの。お前…何か知ってるのか!?」「お前は知る必要のないことだ。」
- 断固とした拒絶に足の止まるビュン。そこへカイやこまこ達が駆け寄って来る。「やったなビュン!やったよ!お前、とうとう決勝に残ったんだ!」
- そして迎えた全国大会の決勝戦。遂に念願の竜とのパーリィ。
- 「竜!約束通り、お前と同じところまで登り詰めてやったぜ!」「それはお前が勝手に言った事だろう。」「それでも! お前はこのビューダー大会に出る決意をしてくれた、お前はオレをこの舞台に導いてくれた…!竜、お前を見てると、何故だか凄く懐かしいような気持ちになるよ。」「……。」
- 「決勝戦、夏風ビュン選手VS神宮寺選手! アーユーレディー?」切って落とされる火蓋、全力を出して思い切り戦い、また少しの間拮抗するものの結果は大敗。
- しかしその戦いの中でシンパシーを持つと同時に何かを感じたビュン。「へへっやっぱ負けちゃったか。やっぱり強いな、竜は!でも、良い勝負だっただろ?な、竜!オレの友達になってくれよ!」「俺は…」
- 竜と友達・仲間になることを望むビュン。竜も心の奥底ではそれを望むが、しかし竜の祖父がそれを許さなかった。
- 「まさかあんな小僧に興味を持ったわけではないだろうな、自分の使命を忘れるな」
- 「俺はお前が思っているような人間じゃない。これ以上俺に近づくと身を滅ぼすぞ」「俺たちは全く違う道を歩いているんだ」「お前なんかと遊んでいる暇はない」との言葉を残し、竜は祖父と共に去る。
- 竜の真意に疑問を持ったビュンは、増田から竜の家と、そして闇のパーリィについてを聞く。
- なんと、竜の祖父・神宮寺正義はビュンブレードに宿る聖獣の力を利用して世界を征服しようと目論む、闇の組織・ソルデックの総帥だというのだ。
- 竜は幼少の頃より実の祖父に、ビュンブレードを使った戦闘の英才教育を受けさせられており、血も涙もない冷血な人間兵器へと育てられているという。
- 「俺には難しいことはよく分からないけど、竜は絶対嫌がってる!俺が竜を助けてやるんだ。そして本当の友達に、仲間になる!」
- これまで、ただ強くなりたい、もっとビュンブレイドを楽しみたいという純粋な思いでビュンブレイドに向かっていたビュン。
- 竜を祖父の手から助け出すため、ビュンはビュンブレードの闇の世界へと踏み込んでいくことを決意する。
【第一部・完】
【第一部・完】