第三章

再会編

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ストーリーダイジェスト

  • 新たな能力に目覚めた龍神丸と共に全国大会に臨むビュン。その初戦はなんと、予選大会でビュンを下したあの祐一であった。
  • しかしビュンは前回とは違う。青龍を信じる心と、正しく立ち向かう強さを得た。苦戦するも、なんとか祐一の撃破に成功するビュン。
  • 「おめでとう、ビュン君。たった2週間で君は随分と成長した。やはりあの竜が見込んだだけのことはある。」そして、竜が実はこの大会への出場を渋っていた事を教えてくれる。
  • 「彼は、予選大会のわずか3日前に突然出場すると言った。予選大会は一般ビューダーの飛び込み参加が認められているから、ビュン君に関しては問題ない。だが神宮寺竜は違う。彼は四天王朱雀であり自他共に認める最強ビューダーだ。彼ほどの実力者が、わずか3日前に参加表明するなんてまずない事だよ…!」
  • 竜の心中を思うビュン。竜は、あのエキシビジョンの大会後、あの瞬間に全国大会出場を決めたのだ…!
  • 準々決勝で、同じく勝ち進んでいたカイと当たり、互いに実力を出しきり勝利するビュン。「お前はやっぱり強いな、ビュン、行って来い!」
  • カイの想いものせて、準決勝に挑むビュン。その相手は、あのエキシビジョンマッチで竜とパーリィしていたアズマだった。不気味なオドロオドロしいビュンブレードを操るアズマだが、何とか辛勝するビュン。すると突然、アズマがビュンに掴みかかる。
  • 「夏風、貴様…っ!そのブレードはお前のものじゃないだろう!?言え、どこで拾ったっ!?それは貴様が持つべきも のじゃない!この俺に渡せ!」
  • 意味がわからず逃げるビュン。「止めろ…っ!これはじいちゃんの大事な…!!」「じいちゃん…だと!?お前、まさか…っ!?」
  • そこへ、いつの間にかそばに居た竜がアズマを制止する。「止めろ、アズマ。見苦しい」「…ちっ」
  • そのまま去るアズマと竜を呼び止めるビュン。「竜!何だよさっきの。お前…何か知ってるのか!?」「お前は知る必要のないことだ。」
  • 断固とした拒絶に足の止まるビュン。そこへカイやこまこ達が駆け寄って来る。「やったなビュン!やったよ!お前、とうとう決勝に残ったんだ!」
  • そして迎えた全国大会の決勝戦。遂に念願の竜とのパーリィ。
  • 「竜!約束通り、お前と同じところまで登り詰めてやったぜ!」「それはお前が勝手に言った事だろう。」「それでも! お前はこのビューダー大会に出る決意をしてくれた、お前はオレをこの舞台に導いてくれた…!竜、お前を見てると、何故だか凄く懐かしいような気持ちになるよ。」「……。」
  • 「決勝戦、夏風ビュン選手VS神宮寺選手! アーユーレディー?」切って落とされる火蓋、全力を出して思い切り戦い、また少しの間拮抗するものの結果は大敗。
  • しかしその戦いの中でシンパシーを持つと同時に何かを感じたビュン。「へへっやっぱ負けちゃったか。やっぱり強いな、竜は!でも、良い勝負だっただろ?な、竜!オレの友達になってくれよ!」「俺は…」
  • 竜と友達・仲間になることを望むビュン。竜も心の奥底ではそれを望むが、しかし竜の祖父がそれを許さなかった。
  • 「まさかあんな小僧に興味を持ったわけではないだろうな、自分の使命を忘れるな」
  • 「俺はお前が思っているような人間じゃない。これ以上俺に近づくと身を滅ぼすぞ」「俺たちは全く違う道を歩いているんだ」「お前なんかと遊んでいる暇はない」との言葉を残し、竜は祖父と共に去る。
  • 竜の真意に疑問を持ったビュンは、増田から竜の家と、そして闇のパーリィについてを聞く。
  • なんと、竜の祖父・神宮寺正義はビュンブレードに宿る聖獣の力を利用して世界を征服しようと目論む、闇の組織・ソルデックの総帥だというのだ。
  • 竜は幼少の頃より実の祖父に、ビュンブレードを使った戦闘の英才教育を受けさせられており、血も涙もない冷血な人間兵器へと育てられているという。
  • 「俺には難しいことはよく分からないけど、竜は絶対嫌がってる!俺が竜を助けてやるんだ。そして本当の友達に、仲間になる!」
  • これまで、ただ強くなりたい、もっとビュンブレイドを楽しみたいという純粋な思いでビュンブレイドに向かっていたビュン。
  • 竜を祖父の手から助け出すため、ビュンはビュンブレードの闇の世界へと踏み込んでいくことを決意する。

【第一部・完】

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