Kidoワイナリーでの販売方法は抽選による発送販売のみで、ワイナリーショップは常にクローズとなっております。
申し訳ございませんが、ワイナリー見学もお受けしておりません。
商品の購入をお考えの方は、まずは私たちのワイン造りに対する思いをご一読ください。
はじめまして、城戸亜紀人と申します。
私は長野県の桔梗ヶ原にて2004年にワイン造りを始めました。私がワイナリーを立ち上げた理由はこの日本で私自身が心の底から本当に美味しいと思うワインを造ってみたかったからです。
私にとってこの日本・桔梗ヶ原という土地で造ることに意義があると考えます。
ワインほどその土地の風土を反映しているお酒はありません。
ワインの中の水分は、すべてブドウの木が大地に根を張り、吸い上げたものです。そこには、その土壌中の養分やミネラル分がおのずと反映されます。
また、日照量、気温、標高などはブドウの糖度や酸度に深く影響を与え、その土地のテロワール(その土地が持つ独自の個性)を形成していきます。
日本では外国のような良いワインは出来ないと思っている人もいるかも知れません。
そんなことは決してありません。
過去の日本では本気でそのようなことを考える人が少なかっただけで必ず良いワインが出来ると確信しています。
ワインはその土地の風土によって造られると昔からよく言われます。その風土とは何か?
風土とはその土地の気候、土壌そして「人間」だと私は思います。良いワインは熱意のある人がいる土地で造られます。過去の日本にはそのような人たちが少なかっただけであると考えています。
Kidoワイナリーでは自分たちが造りたいと思うワインしか造りません。
今の世の中、消費者天国と呼ばれるほど、消費者の求めるものを造っていかなければ生き残れない時代になっています。しかし、食に関するものづくりの原点は生産者自身が造りたい、食べたいと思うものを造り、それを理解してくれる消費者に売っていくように努力することだと私は考えます。
造りたいワインは、例えばシャトーペトリュウスとかシャトーラトゥールとかいったものではありません。
私がシャトーペトリュウスの味を目指してワインを造って、仮に同じものが出来たとしても、それはあまり意味のないことだと考えます。私が造るからには私の味のワインを造ります。
「いきもの」であるワインに愛情をそそぎ、可能な限り分析機器に頼らず、五感を働かせ、思うがまま、感じるがままに造ります。
ブドウ栽培、ワイン醸造の1つ1つの過程で一番良いと感じることをやっていくだけです。造り手の小さな判断の積み重ねが、ワインの味わいの方向性を決めてきます。
おのずとそれがKidoワイナリーのワインのスタイルになっていくと考えています。
Kidoワイナリー 城戸 亜紀人
日本のほぼ中央にあり、海と接していない長野県。さらにその中心に位置する塩尻市は、内陸的な特徴を強く持つ土地です。内陸性気候は桔梗ヶ原と呼ばれるブドウ畑一帯に昼と夜の寒暖差を生みだし、ブドウに深い色付きを与え、うまみを蓄えます。標高740mの地に射す陽は強く、ブドウは糖度を上げながら育っていきます。
「国内でブドウをつくるとしたらこれ以上よい土地はない」そう信じてリンゴ畑だった土地を開墾し、メルローの苗を植えました。当時は塩尻にあるワイン会社に勤めていましたが、そこでは醸造が専門であったので、自分一人だけでのブドウ栽培は正直不安もありました。早朝や休日にブドウの面倒を見ながら、伸びていく枝に喜び、茂った葉に問いかけ、つけた実を見守る…そんな日々でした。やがて初収穫を迎え、真っ黒に色付いた房を手にしたとき、出荷してしまうのが惜しくなりました。
「このブドウを使って自分のワインを造りたい」湧き上がった想いから準備を始め、2004年11月にKidoワイナリーがスタートしました。
塩尻のワイン会社に8年間勤めた後、夢である自分の味のワインを造るため独立しました。
スタッフを紹介します。
左前列より城戸(由)、城戸(亜)、廣川さん
左後列より山田さん、遠藤さん、廣川さん
ワイナリーは桔梗ヶ原のブドウ畑に囲まれたところにあります。
Kidoワイナリーの自社農場は5つのVineyard(ヴィンヤード)に分かれます。
ヴィンヤードとはワイン用のブドウ畑のことです。