腰椎椎間板ヘルニアの
鍼灸治療について
鍼灸治療について
腰椎椎間板ヘルニアの鍼灸治療について
🔹腰椎椎間板ヘルニアとは
腰椎椎間板ヘルニアは、腰の骨(腰椎)の間にある椎間板というクッションの役割をする組織が飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こす疾患です。
主に20~50代の働き盛りの世代に多く、長時間の座り仕事や重労働、スポーツなどが原因となることがあります。
🔹原因
腰椎椎間板ヘルニアの主な原因は以下の通りです
・加齢による椎間板の変性
椎間板は年齢とともに弾力を失い、破れやすくなります。
・不良姿勢や長時間の同一姿勢
デスクワークや猫背、車の運転などで腰への負担が蓄積します。
・重い物を持つ・中腰作業の繰り返し
瞬間的な負荷や反復動作により椎間板に圧がかかります。
・喫煙や運動不足
椎間板の栄養不足・筋力低下が進行の一因となります。
🔹症状
椎間板の突出によって神経が圧迫される部位や程度により、以下のような症状が現れます
・腰痛(鈍い痛み~鋭い痛みまで)
・坐骨神経痛(臀部から太もも、ふくらはぎ、足先までの放散痛)
・しびれや感覚異常(脚や足先のしびれ、感覚の鈍さ)
・筋力低下(足に力が入らない、つまずきやすい)
・咳やくしゃみで痛みが強くなることもあります。
🔹対処法(鍼灸治療)
鍼灸では以下のような目的で治療を行います:
✅ 痛み・しびれの緩和
→ 鍼刺激によって内因性鎮痛物質を分泌し、痛みを和らげます。
✅ 筋緊張の緩和
→ 腰や臀部、下肢の緊張をほぐし、神経の圧迫を軽減します。
✅ 血流の改善
→ 局所の循環を促進し、炎症やこわばりを和らげます。
✅ 自律神経の調整
→ 慢性的な痛みによるストレスや睡眠の質低下にも対応します。
🔹セルフケア
症状の軽減と再発予防のためには、日常生活でのセルフケアも大切です。
◎ 姿勢の改善
・デスクワーク中は腰にクッションを入れてサポートしましょう
・長時間同じ姿勢を避け、30分に1回は軽いストレッチを行いましょう
・上の画像のように、四つ這いで手足を上げるトレーニングは体幹や腰回りの安定につながります。
詳細はInstagramの投稿を参考にしてください↓
◎ ストレッチ・軽い運動
・太もも裏(ハムストリング)や腰回りのストレッチ
・痛みが強くない場合はウォーキングもおすすめです
◎ 温める
・お風呂や蒸しタオルで腰やお尻を温めることで筋緊張を緩和
◎ 禁忌動作の回避
・重い物を持つ、急にひねる、前かがみで物を拾うなどは避けましょう
こちらも詳細はInstagramを参考にしてください↓
まとめ
腰椎椎間板ヘルニアは急性期の痛みが強い時期は安静が必要ですが、動けるようになってからは早期改善と再発防止の意味でストレッチやトレーニングを行うことが重要になります。また腰のヘルニアは前かがみの姿勢が症状の悪化につながることがあります。物を持ち上げる際は一度腰を下ろして足の力を使い立ち上がりましょう。
その他ストレッチなどセルフケアの指導も行っておりますので、腰痛や足の違和感、痺れなど川越すずき鍼灸院にご相談ください。