- 2/3(火)の営業時間について -
2/3(火)はお休みとさせていただきます。
ご予約の際はご注意ください。
- 起立性調節障害と鍼灸 -
起立性調節障害(OD:Orthostatic Dysregulation)は、自律神経の調節がうまくいかなくなることで、立ち上がった際に血圧や心拍の調整が追いつかず、さまざまな不調が出る状態を指します。思春期の子どもに多いことで知られていますが、近年はストレスや生活リズムの乱れにより、大人にも増えています。
起立性調節障害の主な症状
・朝なかなか起きられない
・立ちくらみ、めまい
・動悸、息切れ
・頭痛、腹痛
・全身のだるさ、疲労感
・集中力の低下
これらは検査では大きな異常が見つからないことも多く、「怠けている」と誤解されやすい点も問題です。
起立性調節障害と自律神経
本来、立ち上がると重力の影響で血液は下半身に集まりますが、交感神経が働くことで血管を収縮させ、脳への血流を保ちます。
起立性調節障害では、この自律神経の切り替えがスムーズに行えず、脳の血流が一時的に不足することで症状が現れます。
鍼灸治療が起立性調節障害に期待できる理由
鍼灸治療は、自律神経の調整を得意とする治療法です。
・背部(交感神経が集まる部位)への鍼刺激
・首・肩周囲の緊張緩和による脳血流の改善
・腹部や手足のツボを用いた副交感神経の賦活
これらにより、交感神経と副交感神経のバランスを整え、血圧調節機能の回復を促します。また、全身の緊張が緩むことで睡眠の質が改善し、「朝起きられない」という症状の軽減にもつながります。
鍼灸治療の位置づけ
起立性調節障害は、生活指導(睡眠・食事・水分摂取)や運動療法、必要に応じた薬物療法と組み合わせることが重要です。
その中で鍼灸治療は、薬に頼りすぎず、体が本来持つ調整力を引き出す補完的治療として有効と考えられます。
「原因がはっきりしない不調」「自律神経の乱れが関係していそうな症状」に対し、鍼灸は身体全体をみながらアプローチできる点が大きな特徴です。
起立性調節障害でお悩みの方にとって、治療の選択肢の一つとして検討する価値は十分にあると言えるでしょう。
- 【散歩】で自律神経ケア -
散歩(ウォーキング)は、自律神経のバランスを整えるうえでとても効果的な習慣です。とくに副交感神経の活性と、交感神経の過剰興奮の抑制の両面から作用します。
① リズム運動が自律神経を整える
歩くという“一定のリズム運動”は、脳の視床下部(自律神経の司令塔)に安定した刺激を送り、
自律神経の揺らぎを整える作用があります。
噛む動作や呼吸法と同じく、規則的な動きは自律神経の鎮静に非常に相性が良いとされます。
② 呼吸が深まり、副交感神経が優位になる
散歩の際は、歩行のリズムに合わせて自然と呼吸が深くなります。
深呼吸に近い状態になることで、
▶ 心拍が落ち着く
▶ 血管が広がる
▶ 筋肉の緊張がゆるむ
といった変化が起こり、副交感神経が優位になりやすくなります。
③ 全身の血流が良くなり、交感神経の過緊張が軽減
軽い運動で筋ポンプ作用(ふくらはぎなどが血液を押し戻す力)が働き、
脳・内臓・筋肉などの全身循環が改善します。
血流が良くなると交感神経の“緊張信号”が弱まり、
肩こり・頭重感・手足の冷え・胃腸の不調といった自律神経症状も改善しやすくなります。
④ セロトニン分泌が増え、精神面が安定
日光を浴びながら歩くと脳内で
「セロトニン」(精神を安定させる神経伝達物質)が分泌されます。
セロトニンは
・自律神経の安定
・ストレス耐性の向上
・睡眠の質改善(夜にメラトニンへ変換)
にも深く関わっています。
そのため散歩は、日中の自律神経の安定 → 夜の睡眠の質向上の流れを作ります。
⑤ 外の景色による“注意の切り替え”が脳疲労を改善
散歩では、風・光・音・景色などをぼんやり感じながら歩くため、脳が「緩む方向」に働きます。
これを「注意の切り替え」と言い、
PC作業・スマホ・緊張状態で疲れた脳を休め、
交感神経の過剰なスイッチをオフにする効果があります。
⑥ 散歩は“最も始めやすい自律神経ケア”
特に効果的な条件は以下です:
• 歩く速さ:ゆっくり〜普通でOK
• 時間:10~20分でも十分
• 頻度:毎日 or 週3〜4回
• 姿勢:目線はやや遠くを、肩の力を抜く
「疲れない程度」が最も効果的で、
逆に頑張りすぎると交感神経が上がり、逆効果になるので注意です。
まとめ
散歩は
✔ リズム運動で自律神経が整う
✔ 呼吸が深まり、副交感神経が優位に
✔ 血流改善で交感神経の緊張がゆるむ
✔ セロトニン分泌で精神の安定
✔ 景色の刺激で脳疲労が改善
という多角的な面から、自律神経症状の改善に非常に効果的です。
散歩は簡単に始められる自律神経ケアです。
自律神経に不安のある方や、しっかりと体内リズムを作りたい人は是非お試しください。
自律神経の不調やお悩みは川越すずき鍼灸院にご相談ください!
- 背部への鍼治療が自律神経に及ぼす主な影響 -
① 交感神経の緊張を抑え、リラックス状態に導く
背骨の両側には「交感神経幹」が走っており、背部の筋緊張が強いと交感神経が優位になりやすくなります。
鍼を背部の硬い筋に刺入すると
• 局所の血流増加
• 筋緊張の緩和
• 神経への圧迫軽減
が起こり、過剰に働いていた交感神経の興奮が落ち着きやすくなります。
これにより身体が「戦闘モード→休息モード」へ切り替わります。
② 副交感神経(リラックス系)の働きを高める
特に肩甲骨周りや胸椎付近に鍼をすると、迷走神経の走行と関連する反射が起きます。
背部筋の緊張が緩むことで呼吸が深くなり、呼吸性の副交感神経活動が高まりやすくなります。
結果として
• 心拍の低下
• 血圧の安定
• 胃腸の動きが改善
といった「副交感神経優位」への移行が促進されます。
③ 自律神経の中枢(脊髄・脊柱周囲)への調整作用
背部には脊髄から出る自律神経線維が集中しています。
鍼刺激により脊髄レベルでの
• 痛みに対する抑制機構
• 神経伝達の調整
• 反射の均衡改善
が起こり、自律神経全体のバランスを整える効果があります。
この「脊髄反射を介した調整」は、背部鍼治療が自律神経に強く作用する大きな理由です。
④ ストレスホルモン(コルチゾール)の低下
鍼刺激には、視床下部‐下垂体‐副腎系(HPA軸)への影響があることが報告されています。
背部への治療は特にストレスによって高まった筋緊張を緩めるため、間接的にコルチゾールが下がりやすく、
• 眠りが深くなる
• イライラが減る
• 慢性疲労の軽減
など、自律神経の乱れに伴う症状改善につながります。
◆ 背部に鍼をすると改善しやすい自律神経症状
• 不眠(寝つきが悪い・途中で起きる)
• 胃腸の不調(便秘・下痢・胃もたれ)
• 動悸・息苦しさ
• 慢性肩こり・背部痛
• めまい、頭痛
• 倦怠感、疲れやすさ
• ストレス・不安症状
背部の鍼治療は「全身の司令塔を整える治療」と言えるほど、自律神経系との関わりが深い領域です。
- なぜ肩こりは「僧帽筋」に多いのか? -
肩こりの多くは、首から肩・背中の上部にかけて広がる「僧帽筋(そうぼうきん)」という筋肉に起こります。僧帽筋は、後頭部から肩甲骨、背中の上部にかけて大きく覆う筋肉で、首や肩の動き、頭の位置を支える重要な役割を担っています。
この筋肉は、私たちが日常的に行う「姿勢を保つ」という動作の中で常に働いています。特に、パソコン作業やスマートフォンの使用などで頭が前に傾いた姿勢が続くと、僧帽筋の上部が頭の重さを支えようと緊張し続けます。こうした状態が長時間続くことで血流が悪くなり、筋肉内に疲労物質が溜まって硬くなり、痛みや重だるさを感じるようになります。これが多くの方が感じる「肩こり」の正体です。
鍼灸治療では、この過度に緊張した僧帽筋に直接アプローチします。鍼を打つことで筋肉に微細な刺激を与え、血流を改善し、滞っていた老廃物の排出を促します。さらに鍼刺激は自律神経にも働きかけ、筋肉の緊張を緩めるとともに、心身のリラックス効果ももたらします。
特に、僧帽筋上部や肩甲骨の内側など「こりのポイント」を的確に刺激することで、首や肩の動きが軽くなり、重だるさや張り感が和らぐ方が多く見られます。
僧帽筋は姿勢やストレスの影響を受けやすい筋肉でもあるため、定期的なケアを行うことで肩こりの予防にもつながります。鍼灸による血流促進と筋緊張の緩和は、デスクワークやスマホ操作が多い現代人にとって、非常に効果的なケア方法です。
慢性的な肩こりや首の疲れでお悩みの方は、ぜひ一度川越すずき鍼灸院にご相談ください!
- 筋肉の硬さと鍼灸治療の関係 -
筋肉の硬さと鍼灸治療の関係性は、筋肉の生理学的反応や神経の働きを通して密接に結びついています。まず、筋肉が硬くなる要因には、姿勢の乱れ、過度の運動、長時間の同一姿勢、ストレス、冷え、血流不良などが挙げられます。筋肉は使いすぎても使わなすぎても柔軟性を失い、筋繊維内の血流が低下して代謝産物(乳酸など)が蓄積し、痛みやコリを感じやすくなります。この状態を放置すると、筋肉は慢性的な緊張状態に入り、自律神経のバランスにも悪影響を及ぼすことがあります。
鍼灸治療は、このような筋肉の硬さに対して、直接的かつ多角的に作用します。まず鍼刺激によって筋肉内の血流が改善されます。鍼が刺入されると、局所的な微小損傷が起こり、それを修復しようとする生体反応が働き、毛細血管の拡張や血流量の増加が生じます。その結果、酸素や栄養が行き渡り、老廃物が排出されやすくなるため、筋肉のこわばりが自然に解消されていきます。
また、鍼刺激は筋肉そのものに対しても直接的なリラックス効果をもたらします。トリガーポイントと呼ばれる筋肉内の過敏部位に鍼を刺すと、一時的に筋肉がピクッと反応(局所的収縮反応)しますが、その後に筋緊張が緩みます。これは、鍼刺激が筋紡錘やゴルジ腱器官といった筋肉内の感覚受容器に働きかけ、筋の過剰な収縮を抑制するためです。このようにして筋肉が本来の柔軟性を取り戻し、痛みの悪循環が断ち切られます。
さらに、鍼灸治療は神経系を介して筋肉の硬さを和らげる効果もあります。鍼刺激は脊髄や脳内の神経伝達を調整し、交感神経の過剰な興奮を抑えることで血管を拡張させ、全身的なリラックス状態をもたらします。ストレスや精神的緊張による筋肉のこわばりも、こうした自律神経の安定化によって改善されやすくなります。
総じて、鍼灸治療は「血流改善」「筋緊張の抑制」「自律神経の調整」という3つの経路から、筋肉の硬さに働きかけます。単に症状を和らげるだけでなく、筋肉が再び硬くならないよう体質や生活習慣の改善も促す点が特徴です。したがって、鍼灸は筋肉の柔軟性を回復させ、身体全体のバランスを整えるための根本的な治療法といえます。
「筋肉が緊張して硬い」「こわばっていて動きが悪い」など筋肉に関するお悩みは川越すずき鍼灸院にご相談ください!
- 肩こりが起こるメカニズムと鍼灸治療の有効性について -
肩こりは多くの方が悩まされる不調の一つで、特にデスクワークやスマートフォンの使用が増えた現代では、慢性的な症状として訴える方が増えています。肩こりの主な原因は、長時間同じ姿勢をとることによって首や肩の筋肉に過度な緊張が生じ、血流が滞ることにあります。血液の循環が悪くなると、筋肉に酸素や栄養が行き届かず、疲労物質が蓄積して「重だるさ」や「痛み」として感じられます。また、眼精疲労やストレスも交感神経を高め、筋肉の緊張を助長する要因となります。
鍼灸治療は、このような肩こりのメカニズムに対して有効に働きます。まず、鍼によって筋肉の緊張部分に直接刺激を加えることで、硬くなった筋線維を緩め、血流の改善を促します。さらに、鍼刺激は自律神経のバランスを整える作用があり、交感神経の過剰な緊張を鎮め、副交感神経を優位にすることでリラックス効果をもたらします。これにより、肩周囲の血流が改善され、酸素や栄養がしっかりと届くようになり、疲労物質の代謝も促進されます。
灸治療もまた、温熱刺激によって血行を促進し、冷えや緊張で硬くなった筋肉を和らげる効果があります。さらに、鍼灸は全身のバランスを整える東洋医学的アプローチも兼ね備えており、肩こりだけでなく、頭痛や眼精疲労、睡眠の質の改善など、肩こりに関連する不調にも幅広く対応できます。
肩こりは単なる筋肉の疲れではなく、生活習慣や自律神経の乱れとも関わっています。鍼灸治療は根本的な改善を目指す有効な手段であり、慢性的な肩こりでお悩みの方におすすめです。
首、肩こりでお悩みの方は川越すずき鍼灸院にご相談ください!
- 季節の変わり目と胃腸の不調 -
近頃朝晩の気温の変化や、湿度の変化が大きくなっています。同時に胃腸の不快感やお通じのお悩みが増えている傾向です。
季節が変わる時期は、気温や湿度の変化、生活リズムの乱れなどで自律神経が不安定になりやすく、その影響で「胃もたれ・食欲不振・下痢や便秘」など胃腸の不調を感じる方が増えます。特に「胃腸はストレスに弱い臓器」といわれ、体調や気候の変化を敏感に受け取ってしまいます。
鍼灸での改善ポイント
鍼灸治療では、自律神経や消化器系の働きを整えるツボを刺激することで、以下のような効果が期待できます。
• 胃腸の動きを調整し、消化吸収を助ける
• 自律神経のバランスを整え、過緊張やだるさを軽減する
• 血流を改善し、胃腸へのエネルギー供給を高める
• お通じのリズムを整え、便秘・下痢の改善を促す
まとめ
「最近なんとなく胃腸の調子が悪い」「お通じが不安定」といった不調は、季節の変わり目特有のサインかもしれません。鍼灸は薬に頼らず、身体本来の調子を整える自然な方法です。気になる症状がある方は、早めのケアがおすすめです。
- ホットフラッシュと鍼灸治療について -
更年期の代表的な症状のひとつに「ホットフラッシュ」があります。顔や上半身が急に熱くなったり、汗が止まらなくなったりするこの症状は、更年期を迎えた多くの女性が経験するといわれています。原因は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少することで、自律神経の働きに乱れが生じ、体温のコントロールがうまくいかなくなるためです。日常生活に支障をきたすほど強い症状が出る方もおり、眠れない・集中力が続かないといった二次的な不調につながることも少なくありません。
こうしたホットフラッシュに対して、鍼灸治療は有効なケアのひとつです。鍼やお灸でツボを刺激することで、自律神経のバランスを整え、血流を改善させる作用が期待できます。その結果、顔のほてりや急な発汗が落ち着きやすくなり、動悸やのぼせといった症状も軽減されます。また、自律神経が整うことで睡眠の質も向上し、疲労感やイライラの改善にもつながります。
鍼灸は薬に頼らない自然な方法で体を整えるため、副作用が少なく、安心して続けやすいことも大きな特徴です。「更年期の症状を少しでもやわらげたい」「なるべく薬以外の方法で改善したい」という方におすすめの治療法といえるでしょう。