筋・筋膜性腰痛の
鍼灸治療について
鍼灸治療について
🟥 1. 筋・筋膜性腰痛の概要
筋・筋膜性腰痛とは、腰の筋肉や筋膜(筋肉を包む膜)に過度な負担や炎症が起きることで生じる痛みを指します。
レントゲンやMRIでは異常が見られないことが多く、腰痛のほとんどである「非特異的腰痛」の代表的なタイプです。
特徴:
腰の重だるさ・こわばり・鋭い痛み
前かがみでの痛み
安静で軽減することもあるが、再発しやすい
🟦 2. 原因
筋・筋膜性腰痛は、日常生活の中の身体的・環境的ストレスが引き金になります。
主な原因:
長時間の同じ姿勢(デスクワーク、運転など)
運動不足や体幹の筋力低下
急な動作、無理な姿勢での動作
寒さや湿気による血流低下
精神的ストレス により筋肉の緊張が高まる
🟩 3. 対処法(鍼灸治療)
鍼灸は筋肉の緊張緩和・血流改善・痛みの緩和を目的として、筋・筋膜性腰痛に対して非常に有効です。
1. 治療の目的
筋・筋膜性腰痛は、筋肉の過緊張や血流障害、筋膜の癒着が主な原因となるため、鍼灸治療では次のような目的で施術を行います。
筋肉の緊張を緩和する
筋膜の癒着や滑走不全を改善する
局所の血流促進・発痛物質の除去
自律神経の調整(ストレス性の緊張を緩める)
2. 鍼治療の具体的アプローチ
硬結部や圧痛点への刺鍼。
筋肉の深層(多裂筋、腰方形筋など)にアプローチし、筋緊張を緩和。
鍼通電によりさらなる鎮痛効果
🟨 4. セルフケア
鍼灸と併せて行うことで、再発予防や回復促進に効果的です。
ストレッチ:
殿部のストレッチ
足を組み前にかがむようにして臀部を伸ばします。
ハムストリングス(もも裏)のストレッチ
太ももと胸つ付けたまま、体を後ろに下げると太ももの裏が効率よく伸ばせます。
ゆっくり10回程度行いましょう。
軽い運動:
ウォーキング
適度な有酸素運動で全身を動かしましょう。
20~30分程度のウォーキングをおすすめします。
また足に合うウォーキングシューズのご提案や、オーダーメイドインソールの作成も行っておりますのでご相談ください。
体幹トレーニング
体幹に刺激を入れることで腰回りが安定し、腰痛改善や予防にもつながります。
まとめ
筋・筋膜性腰痛は日常での姿勢や運動不足、無理な腰への負荷などが原因となる場合が多く、鍼灸治療とセルフケアで改善が見込める腰痛です。
「腰をかがめると痛い」「腰が張って痛い」など、腰の痛みや違和感があれば川越すずき鍼灸院にご相談ください。