漆ルネッサンス

概要

漆(小文字のjapan; 漆、漆器)はウルシの木の樹液のことで、天然の自然に硬化・接着する材料として古くから多くの文化財や装飾品に用いられてきました。有名な話として、金閣寺の金箔の下塗り、明治時代以前のお歯黒にも利用されてきました。

この漆の主成分は水酸基をふたつもつカテコール構造であり、天然のポリフェノール化合物です。水、酵素、ゴム質などが含まれるフェノール脂質を連続相とする油中水滴(W/O)型のエマルション構造をしています。 この漆の主成分であるポリフェノール構造は産地により異なり、また硬化した塗膜の特性も異なることが知られています。

当研究室では、この日本の代表的な文化資源のひとつである漆の特長に倣い、優れた天然機能の発現(煌びやかな深みのある光沢、抗酸化性、抗菌活性、酵素重合、自然硬化、長期耐久性、耐薬品性など)を目指し、さらに漆の歴史を探究する国際的な学際研究へと展開していきます。

1.漆に倣う天然の機能

2.カテコールケミストリー

.漆ルネッサンス(国際的学祭研究)

漆に関わる科学的研究

漆に倣う天然機能の発現と国際的学際研究への展開

漆に倣う合成漆の創製と工芸作品への展開