加茂慶太郎 ワークショップ
新作へ向けた実験
「動作でシーンをつくる、演劇を生む」
加茂慶太郎が不定期で開催する、新作のための/新しい感覚と出会うためのワークショップ。
今回は「見える」から演劇を作ることを試みます。京都で開催!
加茂慶太郎 ワークショップ
新作へ向けた実験
「動作でシーンをつくる、演劇を生む」
加茂慶太郎が不定期で開催する、新作のための/新しい感覚と出会うためのワークショップ。
今回は「見える」から演劇を作ることを試みます。京都で開催!
日時
2026年 5月10日(日) 11:00〜13:00
会場
THEATRE E9 KYOTO
京都府京都市南区東九条南河原町9-1
私は数年前から、「演技」を疑っています。
演技にもいろいろな形があると思っていますが、「作り手の見せたいものを、そのように見えるように舞台上で振る舞う」という行為であることは一般的に共通しているかと思います。ただこれが往々にして、「作り手の見せたいものを、そのように見せるように舞台上で振る舞う」行為にまで及んでいる場合が多い、という見立てを私は持っています。
私が疑っているのは、この「見せる」振る舞いのことです。観客として目の前の出演者の「そのように見せる」振る舞いをなかなか信用できないということだし、出演する場合には自分がそう振る舞うことに違和感を抱くということでもあります。
それは、なぜなのか。
私は「演劇」のことを、一つの現象だと考えています。
上演(舞台上のあらゆる動き)と観客の想像とがかけ合わさって、観る前には無かった新しい感覚が観客にもたらされるという出来事、それを演劇だと考えています。
これは決して、それ以外の考え方を認めないということではなく、そう捉える方が面白いと考えている、ということです。
なので「演劇作品」とは、「演劇を発生させるための作品」ということになるし、そもそも先の定義によれば、演劇という出来事の主役は観客であるはずです。ここ数年でそうした考え方が私に定着すると、作り手の「見せる」振る舞いがなんとも横暴であるように感じられてきました。もちろん作品全体では、見せたいものはあるでしょう。それを、一つ一つ見せて見せてやるのではなく、観客が見たいように見ていたら自然と見ていた、そんなふうにして実現できたらとても豊かなのではないか、より面白い体験になるのではないか。今のところそう仮定しています。
まだまだ整然と述べることが難しいのですが、このようなことを考えて作品づくりをしています。もちろんこうした理想の演劇を実現するためには、空間の演出や全体の構成のやるべきことがとても多いですが、上演中視線を多く集めることになるであろう演技もまた重要なファクターです。
前置きが長くなりましたが、今回のワークショップでは、積極的に「見せる」振る舞いではなく、むしろ消極的かもしれない「見える」に基づいた演技について考えたいと思っています。
具体的には、例えば「両手を広げて真っ直ぐ歩く」といった、具体的な動作(振付)を起点に、シーンを立ち上げてみます。もしかしたらこの動作が、見ている人に「綱渡りをしている」であるとか「通せんぼをしている」様子を想起させるのではないかと推測しています。
本人は両手を広げて真っすぐ歩いているだけなのに⋯⋯。これってもう既に私にとってはだいぶ面白いのですが、ここからさらに次の動作、次の動作へとつなげて、出演者本人の「見せ」ていない、けれど観客には何かが「見える」シーンを作ってみようとする、というのを試したいと思っています。
加茂 慶太郎
定員
10名程度(先着)
見学をご希望の方もフォームよりお申し込みください
料金
無料
参加申込フォーム
https://forms.gle/Hn5SRYrEPqfpwvMw9
同日開催の「加茂慶太郎×菅本千尋×野上紗羽『再演をはてしなく繰り返してみるプロジェクト』in京都」と共同の申込フォームです
お問い合わせ
メール:kamokeitaro.contact@gmail.com
TEL:070-4217-4361
企画・進行・演出
加茂慶太郎 / KAMO Keitaro
1996年生まれ。神奈川県川崎市出身、福岡県福岡市在住。演劇作家。現代において演劇のもつ潜在的な可能性を最大限有効化する手だてを模索している。過去作品に『ちょうどいい入り口』(2025 福岡)、マルレーベル『一等地』(2023 福岡・大阪・横浜)など。THEATRE E9 KYOTO「倉田翠ダンス講座」(2023)修了生。国際交流基金/YPAM共催 2025年度舞台芸術専門家派遣事業バンコク派遣アーティスト。
事業名称:風通しのよいいきものたちのためのリサーチワークショップ vol.6「動作でシーンをつくる、演劇を生む」
主催:加茂慶太郎
・これまでにない感覚や概念と出会う
・自身や他者の、今までに知らなかった側面を知る
・新しい演劇を生む手がかりを得る
以上をめあてに実施するワークショップ。