Keio Astrobiology Camp 2022
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慶應アストロバイオロジーキャンプ2023開催決定!
続報をお待ちください。
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アストロバイオロジーって何?
アストロバイオロジー(宇宙生物学)とは地球だけではなく、宇宙における生命を対象とした超横断的学問分野です。具体的には地球や宇宙における生命の起源、地球の極限環境や地球以外の惑星における生命の存在可能性、地球生命体の宇宙進出に向けた技術開発などが含まれます。アストロバイオロジーはその学際的な性質から生物学だけではなく、天文学、地球惑星科学、合成生物科学、無機・有機化学、物理学、工学など、様々な分野の知識を必要とします。現在では複数の異なる分野の研究グループが協力し、アストロバイオロジーに関連する研究を推し進める例も多くあります。
慶應アストロバイオロジーキャンプって何?
慶應アストロバイオロジーキャンプとは、アストロバイオロジーに興味を持つ高校生から大学院生までの学生を対象としたイベントです。様々な分野の研究者から最先端の研究に関するお話を聞き、同年代の仲間と最新のアストロバイオロジーについて議論できる、密度の濃いイベントとなっています。
詳しくはプログラム をご覧ください。
プログラムオーガナイザーより
こんにちは。この度、慶應アストロバイオロジーキャンプ2022のプログラムオーガナイザーを務めることとなった瀬尾海渡と申します。
大学1年だった私が「宇宙生物学(アストロバイオロジー)」という言葉に惹かれ、当時行われてきた宇宙生物学勉強会に飛び込んだのが7年前。その後、同2015年に慶應義塾大学先端生命科学研究所先端アストロバイオロジー研究グループが発足、広い分野を横断する宇宙生物学を日本全国の高校生と大学生に学び体験してもらうため、慶應アストロバイオロジーキャンプ (Keio Astrobiology Camp : KAC)を過去5回にわたり実施してきました。そしてとうとうオーガナイザーという立場を務めることとなり、時の流れを実感しております。
KACは、高校生や大学生が宇宙生物学に関する最先端の研究に触れ、研究者らと交流し、宇宙生物学の命題である「宇宙における生命の起源、分布、未来」について自分たちの頭で考える機会を提供したいという思いを持っています。国内外の研究者らの力をお借りし、様々な研究分野の講演、そして学生によるグループワークを主に行ってきました。
おかげさまで2016年から2021年にかけて述べ250名以上の高校生・高専生・大学生・大学院生にご参加頂きました。 特に昨年は社会情勢のため初めてオンラインで開催しましたが、無事成功を収めることができました。そして次こそはオンサイトでお会いしましょうという締めくくりの言葉もありました。
残念ながら、刻一刻と変わるコロナ禍の社会情勢では、日本全国各地から参加者をお呼びするのは難しいというのが現実でした。また、2回目のオンライン大会で楽しんでもらえるのだろうか、という思いから、正直開催すべきか悩んだこともありました。しかし今回、KAC2022を開催する上で決意したことがあります。オンラインだろうがオンサイトだろうが関係ない、参加者全員が楽しかったと思える最高の大会にしよう。そんな思いで本大会に臨みます。
慶應アストロバイオロジーキャンプ2022は昨年に引き続きオンライン開催です。しかし全く新たな3日間となるよう準備を進めております。
そして本大会は人とアストロバイオロジーを繋ぐだけではなく、人と人とをつなげる場所であると考えております。興味を同じくする同志や、多分野の研究者・講師の方と最先端の研究について学び存分に語り合うことで持った交流は、大会後も貴重なつながりになると思います。そういった繋がりが研究と結びつくことで、アストロバイオロジー研究が更に盛り上がっていくことを期待しております。
慶應アストロバイオロジーキャンプ2022をよろしくお願いいたします。
皆さんのご参加をお待ちしております。
KAC2022プログラムオーガナイザー 瀬尾海渡
開催概要
協力 : ELSIファーストロジック・アストロバイオロジー寄付プログラム
大学共同利用機関法人自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター
生命の起原および進化学会
後援:山形県、鶴岡市
日時:2022年3月17日 (木) 9:00 ~ 3月19日 (土) 19:00
場所:オンライン開催
対象:高校生・高専生・大学生・修士課程学生 (現時点で高校生以上の方を対象とします)
募集人数:60名
申込締切 : 2022年1月31日(月) 17:00 2月5日17:00 申込締切を延長しました。
参加費:無料
内容 : 講師の先生によるレクチャー、グループワーク、成果発表会
全日程の出席および所定の発表要件と課題を満たすことで、本大会公認の修了証 (サーティフィケート)を発行します。
応援メッセージを頂きました!
「この宇宙で私たちは孤独な存在なのか?」という古くからある命題に、科学的に議論できる時代になりました。この問題に挑戦するためには、天文学の知識だけでは足りません。
そこで、様々な分野の研究者が協力しながら研究を進めています。しかし、アストロバイオロジーの分野はまだ若く、直接的な研究は難しいのが現状です。
そのため、天文学や生物学など、まずは自分の研究の軸を持った上で、その延長線上にある 「宇宙における生命」の糸口を手繰り寄せることが重要です。
皆さんの一本一本の糸を紡ぎ、「宇宙における生命」につながる大きなロープを作ってみませんか?
大学共同利用機関法人自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター
日下部展彦
20年前、大学院生だった私は、日本が世界で初めて小惑星サンプルリターン(初代「はやぶさ」)を計画しているという話を指導教員から聞きました。それ以来、いつの日か自分も小惑星探査に関わりたいと夢見て、隕石などの地球外物質の研究を続けてきました。
20年経った今、私の実験室には、探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウの微粒子がいます。リュウグウと私の“ふたりだけ“の空間にいると、なぜか不思議と心が落ち着くのです。46億年の時間を超えて自分のご先祖と対面を果たしていることに、じわじわとこみ上げる感動をかみしめながら、試料分析を通してリュウグウと対話している日々です。
高校生、大学生、大学院生の皆さんが、アストロバイオロジーキャンプでビビッと来るものがあったら、もしかしたらそれは皆さんの人生を賭けた出逢いかもしれません。皆さんの夢はきっと叶いますよ。地球人として、一緒に宇宙に飛び出しましょう!
生命の起原および進化学会 会長
広島大学大学院先進理工系科学研究科 教授
薮田ひかる
先端アストロバイオロジープロジェクト公式Twitter
大会に関する情報や当日の様子は #KAC2022 でお知らせします。