日本海洋教育学会 夏の研究会2025
「深めよう!My 海探究」
ー小学5年生から高校生までの参加者を募集しますー
募集は終了しました
海に囲まれた日本において、海と人類が共生した社会の実現は重要な課題です。そのためには将来を担う小中高生のみなさんに、海に対して高い関心を持ってほしいと考えています。2022年9月に設立された日本海洋教育学会は、小中高生の皆さんにも学会員として参加していただき、海の研究者や学校の先生・社会教育施設・NPO・企業の方々などの海に関わる方々と一緒に、海の探究を進めていくことを大きな特徴としています。
そこで本学会企画として、小中高生の皆さんの海の探究活動を、学会員それぞれの専門分野を活かして支援するイベントを企画しました。2回目となる今年は、対象を高校生にまで広げ、より多くの方に関心を持ってもらいたいと考えています。本イベントでは、広く「海」をテーマとした探究活動を学会として支援し、その成果を社会に発信することを目指します。
「こんな海の研究をやりたかったんだけど、ひとりではどうしてよいかわからなかった・・・」
「海の〇〇のテーマに詳しい人から話を聴いたりアドバイスが欲しい!」
「探究ってきいても何をすればいいか分からない。でも海はすごく好き!」
そんな皆さんの参加を心よりお待ちしています。
大切なのは海への思いと、課題と向き合おうとする強い意志です。
そして今年は、このイベントをきっかけにして、海に関心のある方々と積極的に交流し、海の探究を継続することを期待しております。
希望者には2026年2月の海洋教育学会第3回大会まで支援を継続します。皆さんのご参加を心よりお待ちしています。
①2025年7月14日(月)19時〜20時半 事前説明会@オンライン開催
方法:オンライン(ZOOMを使用します)
内容:本イベントの趣旨を説明し、みなさんの探究活動の伴走者となるサポーターを紹介します。後半はテーマごとにグループに分かれ、サポーターと個別相談を実施します(後半30分間は任意参加)。事前説明会にご参加いただいた後、正式応募にお進みいただきます。
②2025年8月30日(土)9-12時 成果発表会@オンライン開催
方法:オンライン(ZOOMを使用します)
定員:100名(聴講含む)
内容:参加者の皆様に、7分間のオンライン口頭発表(+3分間の質疑応答)で探究の成果を発表いただきます。
※成果発表終了後、2月の大会で発表を希望される方は、2月までDiscord等のサポーターとの相談を継続する事ができます。
・参加者12件程度の探究活動を、学会員がサポーターとなりアドバイスすることで、より良いものにしていきます。
・7月14日の事前説明会にご参加いただいた後、ご自身が探究したい探究テーマを決めて正式応募いただきます。応募内容から選考を行い、参加者を確定した後、8月30日の成果発表会までの1ヶ月の間に参加者とサポーターが相談を重ねます。
・参加者とサポーターの相談は、コミュニケーションアプリDiscordを活用します。ご自身のパソコン・タブレット・スマホ等でアプリを活用できるようご準備ください。
・ご応募いただいた探究テーマから、参加者とサポーターのグループを編成します。
・8月30日の成果発表会で、1ヶ月間の探究の成果をオンラインで発表いただきます。
・8月30日の発表は、最終的なものでなくても構いません。「研究の趣旨を明確にして、目指すべき結論に向けて、現在はここまで探究を進めている」という中間発表も歓迎します。これをきっかけに探究を継続し、近い将来、学会の大会で発表いただければと願っています。
・参加者からご希望があった場合には、フィールドワークや博物館などでの実験・観察を実施することがあります。サポーターとご相談ください。その際は本学会で任意保険に加入し、安全の基準を遵守いただきます。
※コミュニケーションアプリDiscordの詳細はDiscord初心者ガイド をご覧ください。正式応募いただき、参加者が確定した後、日本海洋教育学会の招待コードをお送りいたします。
※ただし、参加者とサポーターの相談によりフィールド調査や博物館などでの実験・観察を実施することとなった場合には、集合場所までの交通費と入館料、材料費などの実費は各自ご負担いただきます。
※科学部などのグループでの応募も可能です。その場合は団体名(代表者名)を明記ください。
※応募者多数の場合は選考を行います。
※お申込みは7月14日(月)の事前説明会に参加し、8月30日(土)の成果発表会で発表できる方に限ります。
※正式応募の際には、保護者の方の同意が必要です。必ず保護者の方とご相談下さい。
7/11(金)までに、①事前説明会参加申込みフォームよりお申込みください。
事前説明会に参加いただいた後、正式な応募を希望される場合は、ご自身が探究したい探究テーマ400字を準備の上、7/18(金)までに、②正式応募フォームより本応募をお願いいたします。
①事前説明会参加申込みフォーム
締め切り:7月11日(金)
https://forms.gle/LTkMu4wp7tWEX31B9
②正式応募フォーム
締め切り:7月18日(金)
正式応募フォームより応募いただいた内容から選考を行い、参加12件を決定し、7月25日(金)までに選考結果をお申込みいただいたメールアドレスにお知らせします。なお、選考にあたっては、メンターとのマッチングを重視した選考とする予定です。残念ながら不採択となった場合も、8月30日(土)の成果発表会を聴講いただけます。
①職業(所属など)
②活動地域
③専門分野
④対応できるテーマ
⑤プロフィール
サポーター(学会役員)
茅根 創(かやね はじめ)
①大学教員(東京大学・特任研究員)
②沖縄県
③サンゴ礁, 地球温暖化
④気候変動, 領土・領海, 防災・減災, 発表方法のアドバイス
⑤地球温暖化・海面上昇・海洋酸性化に対する、サンゴ礁・海洋の応答について、フィールドワークを主に研究しています。
里 浩彰(さと ひろあき)
①一般社団法人探究科学研究所/お茶の水女子大学 サイエンス&エデュケーション研究所
②東京都、神奈川県
③理科教育、海洋教育、発生生物学(卵から大人の体になるなりたちの研究)
④海ごみ, 生物多様性, 海洋生物, 海の環境保全, 海の魅力の伝え方, プログラミング・情報系, 発表方法のアドバイス
⑤大学生の頃に細胞分裂の研究で海の生き物と出会い、そこから海との関わりが深くなりました。現在は、海を身近に感じにくい地域の小中高生を対象に、普段の生活と海とのつながりについて考える学習の支援をしています。
中村 亮(なかむら りょう)
①高等学校教諭(宮城県利府高等学校)
②松島湾・東日本全域・(夏季予定:オーストラリア、ニュージーランド付近)
③海洋のエネルギー・地球や惑星の中の物質の動き
④気候変動, 海の魅力の伝え方, 水産(漁業・資源管理・海産加工・食など), 文化・芸術, 観光, 防災・減災, 発表方法のアドバイス, 海水塩分・実験構築
⑤惑星としての地球そのものや、物質やエネルギーの場としての海での現象を生徒とともに研究し国際発信をしています。また地域産業や役所といっしょになって海資源の活用を目指す活動をしています。
浪崎直子(なみざき なおこ)
①フリーランス
②東京都・熊本県・沖縄県など
③海の環境保全・サンゴ礁保全
④気候変動, 海ごみ, 生物多様性, 海洋生物, 海の環境保全, 海の魅力の伝え方, 防災・減災, 発表方法のアドバイス
⑤琉球大学大学院でサンゴ礁生態学を学び、海の環境NPO、国立環境研究所、東京大学で海洋教育の仕事をしてきました。現在は実践女子大学の非常勤講師を務め、いくつかのNPOで海洋教育を実践しています。
市川 洋(いちかわ ひろし)
①海洋科学コミュニケータ
②神奈川県、東京都
③海の様々な流れと種々の生き物の間の関係についての研究分野
④気候変動, 海ごみ, 生物多様性, 海洋生物, 海の環境保全, 海の魅力の伝え方, 水産(漁業・資源管理・海産加工・食など), 文化・芸術, 観光, 運輸・貿易, 領土・領海, 防災・減災, プログラミング・情報系, 発表方法のアドバイス
⑤海の中の流れと海の上を吹く風や海の生き物との間の関係についての観測研究を約40年間、おこなっていました。10年前に現場での研究を退いた後は、海についての基礎知識を多くの人に伝える活動をしています。
轡田 邦夫(くつわだ くにお)
①大学教員(東海大学海洋学部)
②静岡県静岡市清水区,駿河湾
③海水温・塩分・流れの性質,気象・気候変動
④気候変動, 海の魅力の伝え方, 発表方法のアドバイス
⑤黒潮や熱帯海域での海洋観測航海の体験の他、駿河湾を主とした洋上での観測実習教育をしてきました。海の水温・塩分・流れの仕組や気象変動との関係を専門としており、気候変動や海洋環境の保全にも関心があります。
新 和宏(しん かずひろ)
①川村学園女子大学 / Interactive Museum and Institute Center
②千葉県・東京湾・近隣県市町村
③古生物学(化石の研究をしています)・環境学(海洋ゴミなど)
④海ごみ, 生物多様性, 海洋生物, 海の環境保全, 海の魅力の伝え方, 水産(漁業・資源管理・海産加工・食など), 文化・芸術, 発表方法のアドバイス, 調査研究の方法,関連情報(研究者情報,調査地情報など)の提供
⑤千葉県の学芸員採用。千葉県立中央博物館の教育普及課長、自然誌・歴史研究部長、中央博物館海の博物館長を経て定年、千葉市科学館館長補佐として昨年度まで勤務。現在は大学で古生物学と博物館学を指導。
清野 聡子(せいの さとこ)
①大学教員(九州大学大学院工学研究院環境社会部門准教授)
②九州沿岸、島嶼、瀬戸内海、相模湾沿岸、房総半島
③海の環境を守る、海岸のいきもの、砂浜、干潟、海流と生物
④海ごみ, 生物多様性, 海洋生物, 海の環境保全, 海の魅力の伝え方, 水産, 文化・芸術, 観光, 防災・減災
⑤海の生物と人と海との関係(生態工学)を研究。海洋教育実践活動「うみつなぎ」の総括プロデューサー。東京生まれ、神奈川県育ち、福岡市在住。子ども時代から絵描きの父と湘南で貝殻拾い。それが現在の研究教育に発展。東京大学農学部水産学科、同大学院、同助手・助教を経て農学修士(水産学)。博士(工学)。
丹羽 淑博(にわ よしひろ)
①国立極地研究所
②関東地方
③海の物理現象や海の環境変化(海流、波、地球温暖化など)
④気候変動, 海ごみ, 防災・減災, プログラミング・情報系
⑤専門は海洋物理学で、内部波や津波などの海洋中の波の研究に取り組んできました。現在は、北極海の海氷の数値シミュレーションを行なっています。学校の先生と協力して、海洋現象をわかりやすく伝えるための実験教材やカリキュラム開発にも取り組んでいます。
サポーター(学会員)
海老澤 慎一(えびさわ しんいち)
①私立高校理科教諭
②東京湾、茨城県、伊豆大島、たまに宮古島
③イカ・タコ類や貝類など海の生き物の行動
④生物多様性, 海洋生物, 海の環境保全, 海の魅力の伝え方, 発表方法のアドバイス
⑤大学ではタコ類の行動を研究していました。生き物の特に摂餌行動等をじっくりとフィールドや飼育下で観察することが好きです。今は高校で生物や地学を教えながら、離島の生物や漂着物について調べています。
佐藤 達也(さとう たつや)
①ざっこCLUB代表/環境省水大気環境局海洋環境課海域環境管理室室長補佐
②三重県鳥羽市 東京都 滋賀県 京都など
③絶滅危惧種 漁師 生態系 藻場 ブルーカーボン 温暖化
④気候変動, 海ごみ, 生物多様性, 海洋生物, 海の環境保全, 海の魅力の伝え方, 水産, 文化・芸術, 観光, 領土・領海, 防災・減災
⑤鳥羽市立海の博物館勤務を経て,日本でおそらくただひとりのフリーランス学芸員、水中カメラマン、漁師で猟師、調理師、その他工事等に関わる資格や技術と器用さを武器に、海洋教育の実践や指導、海洋政策、「鳥羽市海のレッドデータブック 2023」の企画・執筆・取りまとめなどを行ってきました。
中島 信(なかじま しん)
①小学校教諭(立命館小学校)
②滋賀県、京都府京都市
③理科・総合的な学習の時間
④気候変動, 海の環境保全, 海の魅力の伝え方, 文化・芸術, プログラミング・情報系, 発表方法のアドバイス
⑤小学校の理科を専門としながら、広く科学技術、環境、芸術、数学などを横断した個性が発揮されるSTEAM教育の仕組みづくりをしています。皆さんの研究に、超学際的な観点からアドバイスできると思います。
安部 慎也(あべ しんや)
①教員(青森市立佃中学校)
②青森県、陸奥湾など
③海の生き物の観察、海の生き物を飼ってみよう、海の環境を守ろう、身近な海の魅力を全国にPRしよう
④気候変動, 海ごみ, 生物多様性, 海洋生物, 海の環境保全, 海の魅力の伝え方, 水産(漁業・資源管理・海産加工・食など), 文化・芸術, 領土・領海, 防災・減災, 発表方法のアドバイス
⑤青森市で中学校教員として理科を担当し、教育委員会で指導主事として勤めた後、現在は学校の科学部顧問を担当。専門は化学系。海水魚やサンゴ飼育などの趣味も影響し、発生生物学、潮間帯生態学、海洋環境学などに取り組む。
大学生サポーター(学生会員) 学会のSNS発信に協力いただきます
鈴木 香好(すずき ここの) 秋田大学
齋藤 朱里(さいとう あかり) 獨協大学
・7月11日(金) 事前説明会申込み締め切り
・7月14日(月) 事前説明会@オンライン
・7月18日(金) 正式応募申込み締め切り
・7月25日(金) 参加者への選考結果の通知(以降、参加者とサポーターとの相談開始)
・8月30日(日) 成果発表会@オンライン
昨年の実施の様子、成果発表会のプログラム
※昨年の成果報告会は対面で開催しましたが、2025年度の成果報告会はオンラインのみの開催です。
htps://sites.google.com/view/japan-soe/news/20240807info
日本海洋教育学会事務局会員係 担当:浪崎直子
E-mail:
jsole.office.kaiin*gmail.com
(*は@に変換してお送りください)
〒113-8656
東京都文京区本郷7−3−1
東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻
海岸・沿岸環境研究室(田島研)茅根創研究室内