大会・研究会のご案内
日本海洋教育学会 夏の研究会2024
「深めよう!My 海探究」
ー小学5年生から中学3年生までの参加者を募集しますー
※締切延長 7/17(水)17時までお申込受付いたします
1.開催目的
海に囲まれた日本において、海と人類が共生した社会の実現は重要な課題です。そのためには将来を担う小中学校のみなさんに、海に対して高い関心を持ってほしいと考えています。2022年9月に設立された日本海洋教育学会は、小中高等学校の児童・生徒のみなさんにも学会員として参加いただき、海の研究者や学校の先生・社会教育施設・NPO・企業などの海に関わる方々と一緒に、海の理解を深めていくことを大きな特徴としています。
そこで本学会企画として、小学5年生から中学3年生の皆さんの海の探究活動を、学会員それぞれの専門分野を活かして支援するイベントを企画しました。広く「海」をテーマとした探究活動を学会として支援し、その成果を社会に発信することを目指します。
「こんな海の研究をやりたかったんだけど、ひとりではどうしてよいかわからなかった・・・」
「海の〇〇のテーマに詳しい人から話を聴いたりアドバイスが欲しい!」
「探究ってきいても何をすればいいか分からない。でも海はすごく好き!」
そんな皆さんの参加を心よりお待ちしています。
大切なのは海への思いと、課題と向き合おうとする強い意志です。
そしてこのイベントをきっかけにして、海に関心のある方々と積極的に交流し、海の探究を継続して、学会の大会で発表するなど将来の発展につながることを期待しております。
2.開催日程と開催場所
①2024年7月17日(水)19時〜20時半 事前説明会@オンライン開催
方法:オンライン(ZOOMを使用します)
内容:本イベントの趣旨を説明し、みなさんの探究活動の伴走者となるサポーターを紹介します。後半はテーマごとにグループに分かれ、サポーターと個別相談を実施します(後半30分間は任意参加)。事前説明会にご参加いただいた後、正式応募にお進みいただきます。
②2024年8月25日(日)10時〜 発表会@東京大学とオンラインのハイブリッド開催
場所:東京大学本郷キャンパス理学部1号館W棟1階105室およびオンライン
( 会場の地図はこちら )
定員:60名(聴講含む)
内容:参加者の皆様に15分間で探究の成果を発表いただきます(10分間の口頭発表+5分間の質疑応答)。また発表終了後は、情報交換会を開催します。
3.実施内容
・参加者15件の探究活動を、学会員がサポーターとなりアドバイスすることで、より良いものにしていきます。
・7月17日の事前説明会にご参加いただいた後、ご自身が探究したい探究テーマを決めて正式応募いただきます。応募内容から選考を行い、参加者を確定した後、8月25日発表会までの1ヶ月の間に参加者とサポーターが相談を重ねます。
・参加者とサポーターの相談は、コミュニケーションアプリDiscordを活用します。ご自身のパソコン・タブレット・スマホ等でアプリを活用できるようご準備ください。必要に応じてメールも活用します。参加申込者ご本人のメールアドレスを申込時に入力ください。
・ご応募いただいた探究テーマから、参加者とサポーターのグループを編成します。
・8/25の発表会で、1ヶ月間の探究の成果を発表いただきます。発表形式は、東京大学の会場での発表またはオンライン発表の2つの方法があります。どちらの形式を希望されるかを、正式応募フォームにて選択ください。どちらを選択されても選考の結果に影響はありません。東大会場では、プロジェクターとパソコンをご用意します。発表ファイルはUSBメモリなどでご持参ください。
・8/25の発表は、最終的なものでなくても構いません。「研究の趣旨を明確にして、目指すべき結論に向けて、現在はここまで探究を進めている」という中間発表も歓迎します。これをきっかけに探究を継続し、近い将来、学会の大会で発表いただければと願っています。
・参加者からご希望があった場合には、フィールドワークや博物館などでの実験・観察を実施することがあります。サポーターとご相談ください。その際は本学会で任意保険に加入し、安全の基準を遵守いただきます。
※コミュニケーションアプリDiscordの詳細はDiscord初心者ガイド をご覧ください。正式応募いただき、参加者が確定した後、日本海洋教育学会の招待コードをお送りいたします。
4.参加費:無料
※ただし、参加者とサポーターの相談によりフィールド調査や博物館などでの実験・観察を実施することとなった場合には、集合場所までの交通費と入館料、材料費などの実費は各自ご負担いただきます。
5.対象と定員:小学校5年生~中学3年生 15件
※科学部などのグループでの応募も可能です。その場合は、団体名(代表者名)を明記ください。
※応募者多数の場合は選考を行います。
※お申込みは7月17日(水)の事前説明会に参加し、8月25日(日)で発表できる方に限ります。
※正式応募の際には、保護者の方の同意が必要です。必ず保護者の方とご相談下さい。
※正式応募の際には、ご本人が日本海洋教育学会ジュニア会員にご加入いただくか、もしくは学会員の紹介が必要です。ジュニア会員(会費無料)の入会方法は、日本海洋教育学会ホームページより「入会のご案内」をご参照ください。
6.参加申込み
7/15(月)7/17(水)17時までに、①事前説明会参加申込みフォームよりお申込みください。
事前説明会に参加いただいた後、正式な応募を希望される場合は、ご自身が探究したい探究テーマ400字を準備の上、7/21(日)までに、②正式応募フォームより本応募をお願いいたします。
①事前説明会参加申込みフォーム
締め切り:7月15日(月)7月17日(水)17時
https://forms.gle/tqah2dpUUepmzVD7A
②正式応募フォーム
締め切り:7月21日(日)
7.選考
正式応募フォームより応募いただいた内容から選考を行い、参加者15件を決定し、7月26日(金)までに選考結果をお申込みいただいたメールアドレスにお知らせします。なお、選考にあたっては、メンターとのマッチングを重視した選考とする予定です。残念ながら不採択となった場合も、8月25日(日)の発表会を聴講いただけます。
8.サポーター
①職業(所属など)
②活動地域
③専門分野
④対応できるテーマ
⑤プロフィール
サポーター(学会役員)
茅根 創(かやね はじめ)
①大学教員(東京大学理学系研究科地球惑星科学専攻)
②沖縄県
③地球科学
④気候変動, 海洋生物, 領土・領海, 防災・減災
⑤地球温暖化(水温上昇,海洋酸性化,海面上昇)に対するサンゴ礁の応答の研究をやっています。海岸地形の成り立ちについても、小学校の授業で扱っています。
里 浩彰(さと ひろあき)
①大学教員(お茶の水女子大学 サイエンス&エデュケーション研究所)
②東京都、神奈川県
③理科教育、海洋教育、発生生物学(卵から大人の体になるなりたちの研究)
④海ごみ, 生物多様性, 海洋生物, 海の環境保全, 海の魅力の伝え方, プログラミング・情報系, 発表方法のアドバイス
⑤お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーション研究所特任講師。大学生の頃に細胞分裂の研究で海の生き物と出会い、そこから海とのつながりが深くなりました。現在は小中高生を中心に、海に関する学習の支援を行っています。
中村 亮(なかむら りょう)
①高等学校教諭(宮城県利府高等学校)
②仙台湾(時期により東日本全域ほか)
③海水の成分の分析・海洋のもっているエネルギーの実験など、実験や分析の基礎について
④水産, 文化・芸術, 観光, 運輸・貿易, 領土・領海, 防災・減災, 発表方法のアドバイス
⑤もともと木星の衛星の「凍らない海」についての研究をしていました。その実験手法と、中学高校で教えてきた地球科学の見方を合わせ、「地球まるごとの視点」で見た海の不思議さ・重要性を皆さんと共有したいと思っています。
浪崎直子(なみざき なおこ)
①フリーランス
②東京都・熊本県・沖縄県など
③海の環境保全・サンゴ礁保全
④気候変動, 海ごみ, 生物多様性, 海洋生物, 海の環境保全, 海の魅力の伝え方, 防災・減災, 発表方法のアドバイス
⑤琉球大学大学院でサンゴ礁生態学を学んだ後、海の環境を守る仕事がしたいと思い、NPOや国立環境研究所、東京大学で海の教育の仕事をしてきました。現在は二人の子どもを育てながら、いくつかのNPOで海洋教育を仕事にしています。
市川 洋(いちかわ ひろし)
①海洋科学コミュニケータ
②神奈川県横須賀市、神奈川県、東京都
③海の波と流れ
④気候変動, 海ごみ, 海の環境保全, 海の魅力の伝え方, 水産, 発表方法のアドバイス
⑤鹿児島大学と海洋研究開発機構で合計1000日間以上、船に乗って、黒潮の研究をしていました。今は、目に見えないところで密接に私たちの生活とつながっている海のことを人々に伝える活動をしています。
轡田 邦夫(くつわだ くにお)
①大学教員(東海大学海洋学部)
②静岡県静岡市
③海水の温度・塩分・流れの性質や気候変動との関係
④気候変動, 海の環境保全, 発表方法のアドバイス
⑤海水の温度・塩分や流れの性質が海の環境にどのように関係しているのか、また海と大気がお互いに影響を及ぼし合いながら地球規模の気候変動に対してどのような役割を担っているのかについて勉強しています。
新 和宏(しん かずひろ)
①川村学園女子大学 / Interactive Museum and Institute Center
②千葉県・神奈川県・東京都・東京湾等
③海洋生物を中心とした化石研究・生物多様性・環境問題・漁法とその習俗等
④気候変動, 海ごみ, 生物多様性, 海洋生物, 海の環境保全, 海の魅力の伝え方, 水産, 観光, 防災・減災, 発表方法のアドバイス, フィールドワーク
⑤千葉県の学芸員採用後、千葉県立中央博物館自然誌・歴史研究部長、同海の博物館長を経て千葉市科学館館長補佐として海の学びPROJECTを創設し各Program展開。日本財団海と日本PROJECT、日本海事科学振興財団海の学びコーディネータとして海洋教育を推進している。
清野 聡子(せいの さとこ)
①大学教員(九州大学大学院工学研究院環境社会部門准教授)
②九州沿岸、島嶼、瀬戸内海、相模湾沿岸、房総半島
③海の環境を守る、海岸のいきもの、砂浜、干潟、海流と生物
④海ごみ, 生物多様性, 海洋生物, 海の環境保全, 海の魅力の伝え方, 水産, 文化・芸術, 観光, 防災・減災
⑤海の生物と人と海との関係(生態工学)を研究。海洋教育実践活動「うみつなぎ」の総括プロデューサー。東京生まれ、神奈川県育ち、福岡市在住。子ども時代から絵描きの父と湘南で貝殻拾い。それが現在の研究教育に発展。東京大学農学部水産学科、同大学院、同助手・助教を経て農学修士(水産学)。博士(工学)。
サポーター(学会員)
海老澤 慎一(えびさわ しんいち)
①私立高校理科教諭
②東京湾(主)、伊豆大島、神津島、茨城県
③海の生き物(特にイカ、タコ、貝)
④海ごみ, 生物多様性, 海洋生物, 海の環境保全, 水産, 発表方法のアドバイス
⑤以前はタコ類の行動を研究していました。今は高校で生物・地学を教えながら、水産学会・貝類学会・漂着物学会などに所属し、海流による漂着物や、伊豆諸島を中心に離島の生物について学んでおります。
佐藤 達也(さとう たつや)
①ざっこCLUB代表/環境省水大気環境局海洋環境課海域環境管理室室長補佐
②三重県鳥羽市 東京都 滋賀県 京都など
③絶滅危惧種 漁師 生態系 藻場 ブルーカーボン 温暖化
④気候変動, 海ごみ, 生物多様性, 海洋生物, 海の環境保全, 海の魅力の伝え方, 水産, 文化・芸術, 観光, 領土・領海, 防災・減災
⑤鳥羽市立海の博物館勤務を経て,日本でおそらくただひとりのフリーランス学芸員、水中カメラマン、漁師で猟師、調理師、その他工事等に関わる資格や技術と器用さを武器に、海洋教育の実践や指導、海洋政策、「鳥羽市海のレッドデータブック 2023」の企画・執筆・取りまとめなどを行ってきました。
中島 信(なかじま しん)
①小学校教諭(立命館小学校)
②京都府、滋賀県、大阪府、奈良県、兵庫県
③小中高の理科、総合的な学習(探究)の時間
④気候変動, 海ごみ, 生物多様性, 海洋生物, 海の環境保全, 海の魅力の伝え方, 水産, 文化・芸術, 観光, 防災・減災, 発表方法のアドバイス
⑤小学校の理科の先生です。長く教育学の学会にも所属しているため、学会発表、査読論文作成、査読者も経験しています。みなさんの興味関心を学校の理科や総合の授業とつなげて探究的にレベルアップさせる方法を、くわしくアドバイスできると思います。
村井 克詞(むらい かつし)
①もんべつ海の学校
②北海道紋別港周辺
③海洋観測、環境調査、海氷観測など
④気候変動, 生物多様性, 海の環境保全, 海の魅力の伝え方, 観光
⑤海洋調査の仕事に約20年、観光に約10年関わってきました。現在は、海上保安庁からの依頼で海氷観測をしながら、「オホーツク海、凍る海からのメッセージに耳を傾けよう」ということで、海洋教室を主催しています。
9.今後のスケジュール
・7月15日(月)7月17日(水)17時 事前説明会申込み締め切り
・7月17日(水) 事前説明会@オンライン
・7月21日(日) 正式応募申込み締め切り
・7月26日(金) 参加者への選考結果の通知(以降、参加者とサポーターとの相談開始)
・8月25日(日) 発表会@東大とオンラインのハイブリッド開催
10.問い合わせ先
日本海洋教育学会事務局会員係 担当:浪崎直子
E-mail:
jsole.office.kaiin*gmail.com
(*は@に変換してお送りください)
〒113-0033
東京都文京区本郷7-3-1 東京大学本郷キャンパス理学部1号館
大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 茅根創研究室内