ロンジュ
ロンジュは遺響結社の中でもひときわ異彩を放つ青年です。
幼い頃に森で拾い上げた、……何だったかもよくわからない 遺物の力によって事故に巻き込まれてしまい
その日からロンジュの身体にはアーティファクトのエネルギーが循環しています。
……幸いなことに この時彼はただ一言、「なにこれ、最高じゃん!」と笑顔を見せていました。
柔和な青年ですが、一度アーティファクトを弄らせると
子供みたいに目をキラキラさせて没頭してしまい おそらく夜更かし三昧です。
誰かが止めてあげなければいけません。少なくとも仲間の内ではそういう共通認識を持たれています。
遺響結社の中では「観測中の対象」として分類されているようですが、どうやら彼は気にしていません。
それどころか楽しんでいるように見えます。
……彼の研究記録はというと、傍から見るとふざけているようなことしか書いておらず。
遺物を「取り扱った」というよりは「放り投げたら勝手に爆ぜた」みたいな、そういう物ばかり。
おそらくロンジュにとっては、“制御不能”こそが、最大の興味の対象なのでしょう。