都立入試英語
少なくとも令和2年度から7年度では、ア・イ・ウ・エがそれぞれ4つずつ全て等しい割合で出現する。答えに迷った際の参考になるのでは!?
2025
1
Aは素直に決まる
音楽が好き→じゃあバンドパフォーマンスがある日曜日にしよう→日曜日
Bは裏をかく
Yuzu駅に行こう→その駅は都合が悪い→ではAjisa駅にしよう→Ajisai駅
2
Aは素直に決まる
時間ができる→Making a Key Ring
Bは裏をかく
Kendamaにしよう→それは都合が悪い→ではWadaikoにしよう→Wadaiko
2025 令和7年度
部分点を含めた正答率:
質問:What can people do with the comedian in the event hall after the show?
答えとなる文:After the show, you can take pictures with the comedian in the hall.
答え:They can take pictures. 文、抜き出しだが主語をtheyに変える必要あり。
2024 令和6年度
部分点を含めた正答率:28.2%
質問:What does the zoo want people to do for the new rabbit?
答えとなる文:We want you to give it a name.
答え:To give it a name. 名詞節、抜き出しで答えられる。
主な誤答例等 “We can give the name.”や“People give name.”などとする誤答が多かった。これは,文構造への理解が十分でないため,具体的な質問の内容を細部まで聞き取れず,解答すべき内容を英語で正しく書き表すことができなかったためと考えられる。
2023 令和5年度
部分点を含めた正答率:20.5%
質問:What does Emily want the students to do in the future?
答えとなる文:I want you to visit other countries in the future.
答え:To visit other countries. 名詞節、抜き出しで答えられる。
主な誤答例等 “She wants to visit other countries.”や“She keeps studying Japanese hard.”などとする誤答が多かった。これは,文構造への理解が十分でなかったことから,質問の意味を理解できず,解答すべき内容を英語で正しく書き表すことができなかったためと考えられる。 →want 人 to doの理解が難しいのでは?
2022 令和4年度
部分点を含めた正答率:39.1%
質問:What does Cathy think about the stories in Japanese movies?
答えとなる文:I think the stories are interesting.
答え:They are interesting. 文、抜き出しだが主語をtheyに変える必要あり。
主な誤答例等 “She likes popular Japanese movies.”や“She thinks it is interesting.”などとする誤答が多かった。これは,具体的な質問の内容を細部まで聞き取れず,解答すべき内容を英語で正しく書き表すことができなかったためと考えられる。→前者はJapanese moviesだけを聞き取って答えており、後者はthe storiesをitで受けている。
2021 令和3年度
部分点を含めた正答率:39.1%
質問:What does Ms. Green want the students to do?
答えとなる文:Please tell me about your school.
答え:To tell her about their school. 名詞節、抜き出しではない。
“She likes popular Japanese movies.”や“She thinks it is interesting.”などとする誤答が多かった。これは,具体的な質問の内容を細部まで聞き取れず,解答すべき内容を英語で正しく書き表すことができなかったためと考えられる。
2020 令和2年度
部分点を含めた正答率:17.5%
質問:If the Japanese students want a picture, what should they do tomorrow?
答えとなる文:If you want one, you should tell a teacher tomorrow.
答え:They should tell a teacher. 文、書き抜きだが、主語をtheyに変える必要あり。
“You(We) should tell a teacher.” “Take a picture in front of the school.”などとする誤答が多かった。これは,質問の意図についての理解や,“If the Japanese students want a picture, ...?”が示す条件を聞き取ることが十分ではなかったためと考えられる。
2025(令和7年度)
あらすじ
この物語は、高校1年生の翔太(Shota)がボランティア活動を通じて成長する姿を描いています。ある日、翔太と友人の健人(Kento)は、学校で夏のボランティアプログラムのポスターを見つけます。健人は美術館でのボランティアに挑戦し、楽しそうに働いていました。しかし、新しいことに挑戦するのが苦手な翔太は不安を感じ、ボランティアに参加しませんでした。
夏休み中に翔太は美術館を訪れ、ボランティアとして働く健人の姿を見て感心します。家に帰ると姉の恵美(Emi)にその話をし、「新しいことをするのが苦手だ」と打ち明けます。恵美は、地域のスポーツ大会のボランティアを勧めます。翔太は興味を持ちつつも不安を感じましたが、最終的に挑戦を決意しました。
スポーツ大会当日、翔太は来場者をゲートに案内する仕事をします。最初は緊張していましたが、スタッフの手伝いをすることで喜びを感じ、次第に積極的に行動するようになります。最後には健人にも会い、「楽しい」と感じられるようになりました。
家に帰った翔太は、恵美に感謝の気持ちを伝え、自分自身の成長を実感します。そして、「心配せずに行動することが大切だ」と学び、自信を持つようになりました。
登場人物
1. 翔太(Shota):高校1年生。新しいことに挑戦するのが苦手だが、ボランティア活動を通じて自信をつける。
2. 健人(Kento):翔太の友人。美術館でのボランティアに積極的に取り組み、楽しんでいる。
3. 恵美(Emi):翔太の姉。翔太を励まし、地域のスポーツ大会のボランティアに挑戦するきっかけを与える。
4. 美術館のスタッフ:健人に芸術家について教え、彼の成長を助ける。
5. スポーツ大会のスタッフ:翔太が手伝うことで感謝し、彼の成長を促す。
読解のポイント
1. 翔太の成長の過程を追う
• 最初は不安を感じるが、周りの影響を受けて行動し、自信をつける。
• 物語の最後で、「行動することの大切さ」を学ぶことが重要。
2. 健人との対比
• 健人は最初から積極的にボランティアに参加し、楽しんでいる。
• 一方、翔太は不安を感じ、すぐに行動できないが、最後には前向きに挑戦するようになる。
3. 姉の役割
• 恵美は翔太に新しい機会を紹介し、精神的なサポートをする。
• 「助言を受けて自分で決断する」ことの大切さが示されている。
4. 行動することの重要性
• 物語のテーマは「挑戦することの大切さ」。
• 翔太は「心配するよりもまず行動することが大事」だと学び、自信を得る。
2024(令和6年度)
あらすじ
この物語は、高校2年生の由美(Yumi)がニュージーランドでのホームステイを通じて、異文化交流の楽しさと日本の文化を伝える喜びを学ぶ物語です。
由美は英語が得意で、海外で自分の英語力を試したいと考えていました。ある日、インターネットでニュージーランドでの2週間のホームステイプログラムを見つけ、兄の正夫(Masao)に相談します。正夫は以前カナダでホームステイを経験しており、「英語を話し、友達を作るのが楽しかった」とアドバイスしました。由美はニュージーランドの高校に通いながら、日本の文化を紹介したいと考え、プログラムに参加することを決めます。
ニュージーランドに到着した由美は、ホストファミリーのリリー(Lily)とジャック(Jack)と仲良くなります。リリーと一緒に農場で牛や羊の世話を体験し、将来の夢について聞かれますが、自分の将来について明確な考えがなく、少し恥ずかしく感じます。
次の日、ジャックに折り紙を教え、一緒にラグビーボールを作ります。ジャックは日本の文化に興味を持ち、由美は日本を紹介する機会を得たと感じます。
学校では、日本の8月のイベントについてクラスで発表し、夏祭りや花火、屋台について紹介します。クラスメートは特にお好み焼きに興味を持ち、ケイト(Kate)というクラスメートが週末のパーティーでお好み焼きを作ることを提案します。
パーティーでは、由美の指導のもと、参加者がさまざまな具材を入れてお好み焼きを作り、楽しみます。ケイトやリリーから感謝され、由美は日本の文化を伝える喜びを感じました。
帰国前日、由美は「もっと日本のことを学び、海外の人に伝えたい」と思うようになります。帰国後、兄に「ニュージーランドでのホームステイは素晴らしい経験だった。また行きたいし、英語も日本についてももっと学びたい」と話し、前向きな気持ちを持って成長していることが分かります。
登場人物
1. 由美(Yumi):高校2年生。英語が得意で、海外でのコミュニケーションに興味を持っている。ニュージーランドでの経験を通じて、日本の文化を伝えることに意義を見出す。
2. 正夫(Masao):由美の兄。以前カナダでホームステイを経験し、由美に参加を勧める。
3. リリー(Lily):ホストファミリーの娘で、由美と同じ年齢。将来は農家になり、ミルクから作ったアイスクリームを提供したいという夢を持っている。
4. ジャック(Jack):リリーの弟(6歳)。折り紙を通じて日本文化に触れ、ラグビーボールの折り紙を気に入る。
5. ケイト(Kate):由美のクラスメート。お好み焼きに興味を持ち、パーティーで日本の文化を学ぶ機会を作る。
読解のポイント
1. 由美の成長と変化
• 最初は「英語力を試す」ことが目的だったが、最終的には「日本の文化を学び、それを海外の人に伝えたい」と考えが変化する。
• 異文化交流を通じて、日本のことをもっと知る必要があると気づく。
2. リリーとの対話(将来の夢について)
• リリーは「将来は農家になりたい」と明確な夢を持っている。
• 由美はまだ自分の将来について考えがまとまっていないことに気づき、少し恥ずかしく感じる。
• これが彼女の意識の変化につながるポイント。
3. 折り紙とお好み焼きを通じた文化交流
• ジャックとの折り紙体験 → 日本文化の紹介の第一歩。
• クラスでの発表 → 夏祭りやお好み焼きを紹介し、興味を引く。
• パーティーでのお好み焼き作り → 実際に文化を体験してもらうことで、交流が深まる。
4. 「学び」と「伝えること」の関係
• 由美は「日本についてもっと知ることが、海外の人に伝えるために大切だ」と気づく。
• 「伝えること」を経験することで、日本のことをより深く理解しようという意欲が生まれる。
まとめ
この物語は、由美の成長を描いた「異文化交流と自己発見の物語」です。彼女は最初、英語力を試したいという目的でホームステイに参加しますが、最終的に「自国の文化を学び、それを世界に伝えることが大切だ」と気づきます。読解の際には、由美の成長、異文化交流の過程、そして日本文化をどのように伝えたかに注目すると、より深く理解できます。
2023(令和5年度)
あらすじ
この物語は、高校1年生の七海(Nanami)が、カナダからの交換留学生グレース(Grace)を家に迎え入れ、異文化の違いを理解しながら友情を深めていく過程を描いています。
七海はグレースの歓迎パーティーを開き、寿司をたくさん作ります。グレースは野菜の寿司やサラダを食べますが、生魚の寿司はほとんど食べませんでした。七海は少し残念に思い、翌日グレースを遊園地に連れて行きます。しかし、ローラーコースターを楽しんでいたのは七海だけで、グレースは笑顔を見せませんでした。七海は「どうすればグレースを楽しませられるだろう?」と悩みます。
次の木曜日、七海は近所に住む高校2年生の大河(Taiga)に相談します。彼はオーストラリアでのホームステイ経験を語り、「ホストファミリーが水族館に連れて行ってくれたけど、本当はコアラを見たかった。でも言えなかった」と話します。この話を聞いた七海は、グレースも同じ気持ちだったのではないかと考え、家で話し合うことを決意します。
その夜、七海はグレースに謝り、グレースも「実は生魚が苦手だったし、ローラーコースターも好きではなかった。でも言えなかった」と正直に話します。二人は「次回からは一緒に行く場所を決めよう」と約束し、日曜日にお土産を買いに行くことにします。
日曜日、二人はデパートで日本を思い出せるものを探し、おそろいのカップとランチボックス用の小さなバッグを買います。グレースは「毎日同じバッグを使いたい」と言い、七海も賛成します。帰宅後、母親に「二人は姉妹みたい」と言われ、二人は笑い合います。七海は「この友情がずっと続きますように」と願うのでした。
登場人物
1. 七海(Nanami):高校1年生。交換留学生のグレースを歓迎しようとするが、文化の違いを理解できず戸惑う。最終的には、対話の大切さに気づき、グレースと友情を深める。
2. グレース(Grace):カナダからの交換留学生。日本の文化に興味を持っているが、生魚やジェットコースターが苦手。自分の気持ちを伝えるのが苦手だったが、七海との話し合いを通じて、素直に伝えることの大切さを学ぶ。
3. 大河(Taiga):七海の学校の先輩(高校2年生)。オーストラリアでのホームステイ経験があり、七海に「相手の気持ちを考えること」の大切さを教える。
4. 七海の母:七海とグレースを温かく見守り、二人の成長を支える。
読解のポイント
1. 異文化交流の難しさと対話の重要性
• 七海は最初、グレースの好みを考えず、自分が「楽しませたい」と思うことを押しつけてしまう。
• しかし、大河の話を聞いて「相手が本当に楽しんでいるか?」を考えるようになる。
• グレースも「本当は苦手だった」と言えなかったことを反省し、二人は「事前に話し合うことが大事」と学ぶ。
2. 七海とグレースの関係の変化
• 最初はぎこちなく、七海が一方的に「楽しませよう」としていた。
• 途中でお互いに「本当の気持ちを話す」ことができるようになる。
• 最後には「対等な友人」として、同じバッグを持つことで友情を深める。
3. 大河のアドバイスの役割
• 物語の転換点として、大河の経験談がある。
• 彼の話を聞いたことで、七海は「相手の気持ちを考える」ことの重要性に気づき、行動を変える。
• ただの「親切」ではなく、「相手が本当に喜ぶことは何か」を考える姿勢が生まれる。
4. 最後の「姉妹みたい」という表現の意味
• 文化や言語が違っても、互いに理解し合い、支え合える関係を築けることを象徴している。
• 物語のテーマである「異文化の理解と友情の大切さ」を表している。
まとめ
この物語は、異文化交流の中での誤解やすれ違い、そしてそれを乗り越えて友情を深める過程を描いています。最初は「日本を楽しませたい」という七海の思いと、「本当の気持ちを伝えられない」グレースの間ですれ違いが起こります。しかし、大河のアドバイスを受けた七海がグレースと話し合うことで、二人は本当に「お互いの気持ちを尊重し合う友人」となっていきます。
この物語を読む際は、七海とグレースの関係の変化、異文化理解の難しさと克服の過程、そして「相手を思いやること」の大切さに注目すると、より深く理解できるでしょう。
以下のサイトで測定
https://readabilityformulas.com/readability-scoring-system.php
2025
Score: 4.95 [ = grade level ]
U.S. Grade Level: 5th Grade
Reading Level: Fairly Easy
Age Range: 10-11
つまり小学校5年生程度の英文
比較
2025共通テスト
第7問
Score: 10.42 [ = grade level ]
Reading Difficulty: Somewhat Difficult
Grade Level: 10th Grade
Age Range: 15-16