私たちは

浜松へちまプロジェクトについて

海を汚染するマイクロプラスチック、酷暑の冷房エネルギー。その削減にへちまが役立つって知っていますか?

私たちは1日3食、食事をしますが1年では1000回以上になり、食器洗いにへちまスポンジを使えば、その分プラスチックを排水から流さずに済みます。

皆んなでへちまを栽培して、夏の日差しを遮るグリーンカーテンをつくれば、夏の冷房エネルギーも減らせて一石二鳥です。

浜松のへちまは、かつて、世界一の品質を誇っていました。一大生産地に育てた人は浜松市の庄内にゆかりのある方。だから、ここはへちまの一丁目一番地といえるかもしれません。

ゆかりある私たち皆んなで、栽培や加工の技術、種やへちまスポンジをシェアして、次世代に繋いでいけたら、きれいな海も空も未来に残していけたら、素敵だと思いませんか?

学校で、社屋で、そしてご家庭で。皆さんのご参加をお待ちしております。


浜松へちまプロジェクトの背景

海へ流れ着くマイクロプラスチック問題

プラスチックゴミは2050年には海の魚の重量を上回るともいわれ、その中でも5mm以下のプラスチック片を「マイクロプラスチック」と言い、回収するのが大変難しく、海にまつわる世界でもっとも注目されている環境問題とも言われています。

「マイクロプラスチック問題」と聞くと、大きすぎて、ひとりの力では何も変わらないのでは...と思われていませんか?必ずしもそうとは言えません

1日3回食事をすると食器洗いは1年で1000回以上にもなります。その回数分、マイクロプラスチックを排水から流している、というのは、食事のシーンだけのお話。家の中を見渡してみてください。お風呂掃除にも、ボディスポンジにも....もしかして、プラスチックを使っていませんか?暮らしの中のプラスチック、へちまで良いものだけでも代えていくと、家の中のプラスチックは結構減ると思いませんか?

無理なく継続できる小さなこと。だからこそ、多くの人が、生活に取り入れやすい。小さなことを皆んなで取り組む、ひとりひとりが継続することで、大きな変化につながります。

ご家族も、ご友人も、周りの方をにも声をかけて、ぜひご参加ください。

少しでも夏の冷房を抑えたい

浜松の酷暑厳しいですね。「冷房を入れないと暮らせないという方がほとんどではないでしょうか。そんな中で、少しでも冷房エネルギーを抑えたいとは誰もが考えていること。対策に「夏はカーテンを閉めている」という方もいるかもしれませんが、もっと冷房エネルギーを減らす方法があります

窓の日射は、室内でカーテンで防ぐよりも、外側から防いだほうが効果が高いんです。それに、室温の上昇には、窓だけでなく壁からの影響もあります。これは、特に昔ながらの家に住んでいる場合によくあること。

へちまなどでグリーンカーテンをすると、家の外側から、窓だけでなく壁にも広い範囲で日陰をつくるため、カーテンを閉めるだけよりも室温を下げることにつながって、冷房エネルギーを減らすことができます。

断熱性能の高い家に住んでいる人は関係ない、と思われるかもしれませんが、一回室温が上がってしまうと下がりにくくなるため、窓からの日射を外側から防ぐことは、決して無駄ではありません。

それに加えて、部屋の中から窓ごしに、風にそよぐ葉を眺めるということも、涼しく感じる効果につながると言われています

浜松のへちま産業の歴史

浜松のへちま産業で、欠かせない人物に織田利三郎という人物がいます。

明治時代、浜松市庄内半島の白洲地区の安福寺に養子に来た織田利三郎は、大人になり玩具屋(霞屋として田町に現存)からスタートさせ、浜松の農産物輸出の歴史に名を残す偉人となりました。「国を豊かにするためには、海外へ物を売らなくてはならない」と耳にしたことをきっかけに、浜松で、海外へ輸出できる農産物に目をつけ、そのうちの一つ「へちま」の生産に貢献しました。

海外での認知を広めるため万国博覧会の出品にも力を注ぎ、明治33年のパリ万博を皮切りに、37年のアメリカ万博にてへちまを展示し世界一の品質と認められた歴史があります。

浜松では、明治、大正を経て、昭和40年代ごろまで輸出品としてへちま産業が栄えていました。