第96回箱根駅伝、1区は東海大・鬼塚翔太、早稲田大・中谷雄飛らのスピードランナーが引っ張る高速レースとなった。大学初の区間賞を獲得した創価大・米満怜が1区歴代2位を記録し、6校が大学史上最高タイムで走破するなど、終盤までハイペースが続いた。
優勝候補の中では、出雲駅伝を制した國學院大の藤木宏太が5秒差の2位、前回覇者・東海大の鬼塚が10秒差の4位、2年ぶりの優勝を狙う青山学院大の𠮷田圭太が18秒差の7位でそれぞれたすきを繋ぐ。帝京大までの8チームが19秒という僅差の一方で、スーパールーキー・田澤廉が3区に控える駒澤大は54秒差の8位と出遅れた。
今シーズンの学生長距離界を引っ張ってきた大エースを2区に起用した2校は、さらに後ろからのスタートとなった。
予選会日本人トップの伊藤達彦を擁する東京国際大学は1年生・丹所健が1分49秒差の13位。
前回4区区間新記録の相澤晃を配置した東洋大学は、2年連続で1区区間賞を獲得していた3年生・西山和弥が2分2秒差の14位に沈んだ。
思わぬ出遅れとなったが、東京国際大・伊藤と東洋大・相澤の2人は記録的なペースで前を追いあげていく。
放送センター:平川健太郎アナウンサー、解説:瀬古利彦・元ヱスビー食品監督
2号車:佐藤義朗アナウンサー
3号車:上重聡アナウンサー
鶴見中継所:安藤アナウンサー
戸塚中継所:山本アナウンサー
平川:鶴見どうぞ。
安藤:鶴見中継所です。26年ぶりの襷リレーが行われます。筑波大学が、第11位でやってまいりました。26年ぶりのスタートを切りました3年生西研人から、4年生の金丸逸樹に26年ぶりの襷リレー、そして神奈川大学が12位、西方から北﨑が、いま戸塚へと向かっていきます。そして、来ました来ました東京国際大学です。待つのは日本人エース、4年生の伊藤達彦です!東京国際大学、丹所から、いま伊藤がスタート!
さあそのあと、日本大学、留学生、そして、その前には、東洋大学来ました!西山が来た!西山が順位を上げてきた!15位で、東洋大学スタート!相澤が今行きました!その後に日本大学チャールズ・ドゥングスタート!
平川:後続3号車上重さん。
上重:エース集いし花の2区、エースの戦いが始まっています。東京国際大学、4年生のエース伊藤達彦、予選会は日本人1位でした。鶴見で14秒前にいました神奈川大学の3年生、北﨑拓矢をとらえました。そしてその前には鶴見で16秒前にいました、筑波大学の4年生、金丸逸樹、その、金丸を、早くもとらえようという、この伊藤達彦の走りです。いま、その、金丸の後ろに、伊藤がつけました。
平川:さあ、追い上げて何人抜いてくるでしょうか。どうやら追いついて、これからどんどん順位を上げていこうというところでしょうか、映像2号車です。
佐藤:はい。先頭集団に今、ぴたっと、青学の1年生で2区を任されました、岸本大紀と3人、岸本大紀を先頭としました3人が追い付きました。これで先頭集団は7人になりました。青学の原監督はこの岸本、「とにかく突っ込むことができるので、がんがん行かせる」と、そう話をしていました。就任16年目、初めての2区で、1年生です。
平川:はい。上重さん抜きましたね?3号車。
上重:さあ伊藤がとらえました。筑波大学の金丸をとらえまして、これで鶴見は13位でした東京国際大学が、11位と、2つ順位を上げましたエースの伊藤達彦です。その後ろに筑波大学の金丸、そしてその後ろに神奈川大学の北﨑、北﨑が現在13位、さあそして平川さん、その後ろから、現在14位東洋大学の相澤の姿がどんどんと大きくなっています!さあ、相澤が、どこまで順位を上げていくんでしょうか!
平川:東洋の相澤は鶴見中継所14位でスタート、さあ、追い上げて何人抜いていくでしょうか、第96回箱根駅伝、花の2区がスタートしました。
(CMに入る)
※この時点ではさらに後方に日本大学のチャールズ・ドゥングも見えているが、相澤・伊藤は引き離していく。
上重:さあ東洋大学の反撃が始まるのか、鶴見で14位でした東洋大学の相澤晃、大エース、その相澤が13位の神奈川大学をとらえまして、現在相澤が1人、抜きました。さあそしてその前には筑波大学がいます。4年生の金丸、そしてその前には東京国際大学の伊藤と、さあ、相澤がどこまでその2人に迫ってくるのか、先ほど3kmは8分28秒で入りました、東洋大学の相澤です。今回は前回、塩尻和也さんが出しました、この花の2区、日本人最高、1時間6分45秒、この記録を抜こうという、相澤、快調な滑り出しです!
平川:早くも、1人抜いたという東洋大学の相澤です。では、1区の順位を整理します。
(効果音と共に1区の通過順位が表示される)
3年ぶりに本選に帰ってきました創価大学、1区米満が創価大学史上初の区間賞、1区歴代2位の渡辺康幸さんの1時間1分13秒と同じタイムで来たというすばらしい走りをみせました。そしてこの1区では実に6校が大学最高記録をマークするというハイペースになっています。国士舘大学までは4分12秒差というこの1区の走りです。
個人の順位を見ます。創価大学の米満が強烈な区間賞を取りました。そして、出雲を制した國學院大学は、そのあと5秒差という位置になっています。では、鶴見インタビューお願いします。
(インタビューを挟む)
平川:瀬古さん、1区の1時間1分台これまで9人だったんですが今回だけで8人。
瀬古:そうですねえ、まあコンディションが今日は良かったですしね。
平川:そうですね。
瀬古:最初からね、積極的にね、行ってくれたことも記録に繋がってますよね。
平川:はい。映像2号車です。佐藤さんどうぞ、
佐藤:はい。相澤が来ました、相澤が来ました、1人を抜いた相澤ですが、その前、筑波大学をまもなく捉えそうです。筑波の金丸逸樹4年生の、いま、車道側にまもなくつこうと、いう学生長距離界のエース、4年生になりました相澤晃です。ユニバーシアード、学生のオリンピック、ハーフマラソン金メダリスト、さあその、相澤が、筑波大学4年生、これがもちろん初めての箱根駅伝、伝統の黄色い襷を付けた金丸の、横につきましてじわっじわっと出ていこうというところ、今出ました、今出ました、これで2つ順位を上げました相澤、これで東洋大学は12位に上がりました。
そしてその前なんですが、相澤の視線の先には東京国際大学のエース、伊藤達彦、4年生の姿も見えています。こちらも実力者、ユニバーシアードハーフマラソンの銅メダリストです。あるいは大学で、日の丸を背負った両者が、この後箱根花の2区で、並走、そして前を追っていく、といったそんなシーンがあるかもしれません!まもなく、伊藤もとらえていくか相澤です。
平川:いや瀬古さん、相澤伊藤の両者がこう、競り合うような展開に。
瀬古:本当ですね、まあちょっと予想外ですけどね、もう少しね、前のところでね、いても不思議じゃないですけど、まあ相澤君はね、6分台は多分間違いなく出ると思うので。
平川:そうですか。
瀬古:はい。相当前には追いつくと思いますよ。
平川:うーん、楽しみですが、では、この選手が走ります2区のコースをご紹介します。
佐藤:なんという光景でしょうか。まさに今年の学生長距離界を引っ張ってきた2人が、箱根花の2区で並走です。画面手前、学生長距離界のエース相澤晃、画面奥、東京国際大学のエース伊藤達彦、10月の予選会日本人トップ、チームのトップ通過に大きく貢献をしたこの2人です。
5kmを過ぎたところで、伊藤に相澤が追い付きました。5kmの通過、前を行く伊藤が14分18秒、そして後ろから来ました相澤が14分11秒と、ともに両者とも非常に速いペースで5kmを通過しています。そしてこの2人、並走して、相澤が追いつきましたが、どちらも譲ることなく、この2人の並走が続いています。
学生のオリンピック、ユニバーシアードハーフマラソン金メダリスト、前回の箱根駅伝、そして今年の10月の出雲、11月の全日本と、3大会連続で、大学駅伝区間新記録を記録している相澤、そして伊藤も、押しも押されもせぬ、東京国際のエースです。さあ、この2人がどういう形で記録を刻んでいくか、2区です。
平川:そして、今、その後ろからになりますが、さあ2人が並走、11位で東洋の相澤、そして東京国際の伊藤、まあ今シーズンの大学駅伝界の中心人物というところですが、いま横浜駅前の通過の順位で見ますと東洋の相澤が最もいいペースで走っています。
平川:さあ、画面は3号車に変わります。
上重:はい。相澤と伊藤、エースの競演、火花を散らしながら、そのペースを上げてきました。ここまで4人抜いて順位をここまで上げた相澤、そして2人抜いて伊藤がここまで順位を上げました。現在11位、12位という東京国際の伊藤、東洋大学の相澤、2人がいま給水、力水を受け取りまして、さあ、さらにここから順位を上げていこうというところ、相澤の10kmは28分22秒です。
さあそしてその前に、明治の1年生加藤大誠の姿があります。鶴見では平川さん、東洋とこの明治は1分6秒、差があったんですが、もう、2秒3秒という差まで来ています。そして先ほど、東京国際大学の伊藤が何かこう笑みを見せながら、相澤との競演を楽しんでいる、そんな姿も見せました。さあ、大エースの2人が、前の明治を追ってきました!さあまもなくその明治をとらえようというところ、相澤と伊藤、何かこの2人の競演、2人が楽しむ、そしてそのペースを上げて前の明治を追ってくる、ただ明治の1年生加藤もこの花の2区を任されましたが、落ち着いてここまで走っています。
さあ相澤と伊藤、その明治の後ろに、なかなか、今ちらっと見ました、1年生の加藤が、4年生の2人、大エース、キャプテンの相澤、そしてチームのエース伊藤、その2人の姿を見ました。少しここは登り坂、坂になっていますが、いま伊藤が少し腕を下げまして、だらんと力を抜くようなそんな仕草も見せましたが、さあ、加藤に迫ってきました、相澤と伊藤が加藤に迫ってきました!さあ、現在11位12位の東洋大学、東京国際大学、相澤と伊藤、エースが今、1年生、明治の加藤をとらえました!今、車道側から、2人が、1年生の加藤を抜いていきます!今並びました、並びました、そして、ちらっと、相澤がその加藤を見ました、伊藤は、まっすぐ、前を見たまま、今、3人の並走になった、さあ加藤はどうする、明治の1年生加藤はどうする、ついていけないか、ついていけないか、後ろの、この大エース2人の後ろに1年生の加藤がついた、さあ、これで、10位タイということで3大学が並びました。東洋大学、東京国際大学、明治大学です!
平川:まだまだその前を追っていく東洋相澤、そして東京国際伊藤の姿があります、第96回箱根駅伝です。
上重:エースというのはチームが苦しい時にその流れを変える、また、チームメイトに勇気元気を与える走り、それができるのがエースだと、各監督は話しています。
1区で出遅れた東洋大学、この鉄紺のプライド、ここまで順位を上げてきました、現在10位タイ、東京国際の伊藤と並走しています相澤、そして1年生の明治、加藤はついていけませんでした。10メートルから15メートル、差が開きました。さあそして平川さん、10位の前には、9位の駒澤大学、山下の姿があるんですが、その藤色の襷、駒澤の山下の姿も大きくなってきました。さあ相澤が伊藤が、さらにその順位を上げようと、前を追っています!
平川:徐々にこの2人が、肩を並べて前を追っていく、という展開になっています。
上重:さあ相澤と伊藤は、果たしてどこまで順位を上げていくんでしょうか。その前に、9位の駒澤大学、山下一貴4年生の姿を捉えはじめまして、その距離がぐんぐんと迫ってきました。この山下も、3年連続のこの花の2区なんですが、力のある、駒澤のエース格なんですが、その2人、相澤と伊藤がこの山下に近づいてきまして、さあ、この登りを利用してさらに差を詰めていこうという2人です。さあ、その差がみるみる縮まっています、その差がみるみる縮まっています、さあ、2人が、今度は山下も飲み込んでいくんでしょうか。
(日大のドゥングと拓殖大のレメティキにつける4号車からの実況を挟む)
上重:さあ、相澤と伊藤が山下をとらえました、山下をとらえました、相澤が前に行きます!
さあここで初めて相澤が伊藤の前に出た、伊藤の前に出ました。相澤がさらにペースを上げました、伊藤もついていきます、伊藤もついていく、さあそして駒澤の山下はどうするか、山下はついていけるか、これで相澤は6人抜き、伊藤は4人抜き、これで、東洋大学、東京国際大学が9位タイ、さらにこの2人の火花はまだ続きます、山下を置いていきざり、駒澤のエースの山下を置いていきまして、さらにペースを上げていきます!
平川:はい。相澤5人抜き、伊藤4人抜きという今、2区の坂に差し掛かっています。映像1号車に戻りました。
(國學院大・土方、東海大・塩澤、早稲田大・太田、青学大・岸本、創価大・ムイルからなる先頭集団につける1号車からの実況を挟む。先頭集団が権太坂を通過し、中央学院大・川村、帝京大・星、日体大・山口が続く。)
平川:映像3号車に変わりました。
上重:さあ、相澤が前に出ました。先ほどから何度も仕掛けましてこの伊藤を突き放そうと相澤が前に出たんですが、あーっとまた伊藤もついてくる、伊藤もついてきます!前回、相澤は4区区間新、そして前々回、2区区間3位、一方のこの伊藤は、前回2区を走りまして区間11位、その前は、2区を走って区間15位、この1年で急激に伸びた伊藤達彦、予選会も日本人トップ、学生長距離界ナンバーワンという、その相澤に歯を食いしばって、ついていきます!
平川:さあ、3号車どうぞ!
上重:権太坂の下りを利用しまして、相澤が前に出たんですが!ここで、ここで、今度は伊藤が、相澤の前に出ました!先ほどは、相澤が伊藤をいったん突き放して、これは伊藤が苦しくなったのかなと思ったんですが!今度は、相澤の前に、伊藤達彦が出ました!今度は伊藤が相澤を引っ張る形になりました。先ほどから伊藤は、両のこの腕の振りが左右にぶれるようになってきました。口も開きました。時折、歯を食いしばるようなそんな表情になりましたが、いったん突き放されたんですが、また相澤に追いついて、今度は伊藤が相澤の前に出ました!なんという意地でしょうかプライドでしょうか!
(放送センター)
平川:放送席ゲストの森田さん、あの2区の走りというのは、相澤と伊藤、登り下りも非常に激しいものがありますねえ。
森田:そうですね、権太坂の時点で相澤選手区間記録のペース上回っているということで、本当に、素晴らしい走りだと思います。
平川:そうですねえ。瀬古さん、その走ってる場所こそ先頭じゃないんですけれども先頭争いしてるかのような。
瀬古:うん、あのーやっぱりね2人で走ってるのがいいですよね、力をうまくね、使い合って。今日これ区間新記録でるかもしれない。
平川:あっ、そうですか。それくらいのペースで来ているなと。
瀬古:うん、いいペースですねえ。
平川:相澤も区間記録ペースでいま、ここまでは来ています。
平川:さあその前方になりますが2号車どうぞ。
佐藤:はい。学生長距離界2人のエース、相澤と伊藤、この2人がまた順位を上げそうです。前を走っているのは現在8位、日本体育大学のキャプテン、山口和也4年生、広島の庄原市出身、世羅高校の出身なんですが、その山口和也の背中がどんどんどんどんこの2人の視界にとって大きくなってまいりました。権太坂も軽やかに走り抜けた、画面左、伊藤、画面右、相澤、この2人の逞しい背中が、まもなく、伝統の日本体育大学のキャプテンの背中、そこをとらえていくんでありましょうか。両者ともに十分に、この2区で区間記録、区間新記録が狙えるというこの2人です。
さあその距離が縮まってきました、距離が縮まってきました、記録を狙う上では、この上ない展開、この実力者2人の並走です!さあ徐々に徐々に、山口の背中が大きくなってきた、白い襷、白いユニフォーム、青いパンツ、そのシルエットが大きくなってまいりました。四重五重、大変な人が、今年もこの沿道、箱根駅伝に詰めかけています。さあまもなく、この不動坂の信号、捉えていくでしょうか。距離が縮まってきます。
相澤晃4年生、福島は須賀川市の出身、1964年東京オリンピックの銅メダリスト、あの円谷幸吉さんと同郷であります。福島の出身相澤、そして左、伊藤達彦、これはこちらは静岡県の浜松市の出身、浜松商業高校出身です。さあ、伊藤は3年連続の2区、一方の相澤は2年生以来2年ぶりの2区、さあまもなく並ぶか、まもなく並ぶか、相澤は14位で鶴見中継所出発、一方の伊藤は13位で鶴見を出ました!さあまもなく並びそうだ、まもなく並びそうだ、さあ、車道側から、2人がまもなく並んでいきます!日体大の山口和也、こちらも実力者、2年連続の2区ですが、今並んでいくか!どうだ!
今つきました!下をちょっと見た伊藤!さあ今、伊藤と相澤が前に出ました!前に出ました!あっという間に抜いていきました!さらに順位を上げました!これで東洋そして東京国際、この2人が8位に上がりました!相澤、そして伊藤、どこまで上がっていくんでしょうか!まもなく最後の登りに入っていきます!
平川:ユニバーシアードでは金メダルの相澤、銅メダルの伊藤、この2人が引っ張ってどんどん前を追っています。
さあ、このエースを待ち受けます、戸塚中継所、様子を聞いてみます。山本さん。
山本:はい。雲が出て、日が隠れました。戸塚中継所です。沿道には、静岡から、家族・友人と箱根を見に来た14歳の男の子の姿がありました。中継と新聞、両方を見ながら最前列で応援をするということです。そして、戸塚を出発するランナーですが、東海大学は4年生の西川雄一郎、そして青山学院大学はキャプテンの鈴木塁人、そして駒澤大学はスーパールーキー田澤廉、このあたりがスタートしていきます。そして、東京国際大学は留学生のヴィンセントが控えているという、このあと、3区になります。さあ、この戸塚ではどんな記録が生まれるんでしょうか、襷リレーはまもなくです。
平川:それでは2号車どうぞ。
佐藤:相澤が出ました、相澤が出ました、伊藤は苦しくなった、伊藤が苦しくなった、その差は2mから3m、最後のこの登り、苦しい登りで前に出たのは相澤晃です!後ろから追っていく伊藤達彦、ユニバーシアードハーフマラソンでは相澤が金、そしてこの伊藤は銅!苦しい思いをしました、悔しい思いをしました、箱根では絶対に勝ちたいと言っていた伊藤!ただ苦しかった、何とかもがくようにして登っていく!
さあ相澤、相澤も眉間にしわが寄った!最後の登り、何度登っても苦しいと言っていたこの登り!さあその前には、現在7位を走っています中央学院大学も迫ってきた、迫ってきた、また順位を上げるか、この相澤も、日本人最高、2区で目指せるか、あの服部勇馬さんも駆け抜けたこの2区、日の丸をつけて、東京オリンピックに向けて、さあ相澤!その距離が縮まった、フラッシュイエローのパンツ、中央学院大学、川村悠登との距離が縮まりました!この川村を抜けば、相澤は7位浮上、実に2区で、7人抜き!
さあ、苦しい苦しいこの登りで、前に出ました!前に出ました!東洋、7位浮上!7人を抜きました相澤晃!20kmの通過でも、1時間6分45秒は、十分に切れるそのペースで、相澤は駆け抜けていきます、誰しもが苦しい、壁のように感じるというこのラスト3kmの登り、それを感じさせないこの相澤の走りです!4年間の集大成を、ここで見せたいと言っていた、相澤です!
山本:「まさに、花の2区」というエースたちのつばぜり合い、令和最初のエースの決着、沿道は数倍の歓声に包まれました。その中を、勝ったのは、青山学院大学、1年生の岸本大紀でした。原監督が指導開始から、初めて1年生を花の2区に起用、その期待に、見事応えました!いま襷を取りました!フレッシュグリーンの襷を取った、1年生の岸本、さあ、口が開きました、最後のスパート、後ろから早稲田、東海、國學院も追ってくる!さあ、右手を挙げた!ガッツポーズを見せたのは1年生の岸本大紀、待ち受けるは、4年生キャプテンの鈴木塁人、青山学院大学、いまトップで襷を渡しました!その次早稲田、そして東海、國學院大学も行きました!
1年生の岸本が、1時間7分3秒!日本人の1年生では、初めて、1時間7分台を出しました!
佐藤:笑みをも浮かべた相澤、さあ、箱根から世界へ、相澤も戸塚に飛び込んでいきます!
山本:さあその前に、帝京大学がきました。帝京大学は星岳から遠藤大地へ、いまたすきリレー、そしてムイルが来ました!ムイルが来ました!創価大学のムイル、さあそして、いま先に創価大学が襷を渡しました、さあ相澤がやってきた、相澤が襷を渡しました!
1時間5分台が出ました!!1時間5分57秒、区間新記録!!さあそして、東京国際いまヴィンセントスタート!!伊藤達彦も頑張りました!さあ、相澤晃、1時間5分台、史上初、歴史が変わりました!!