スタートしました!
第94回箱根駅伝、母校の誇りを襷にこめて、今、新しい歴史の扉を開きました。
さあ、21人の集団の中では東洋大学1年生の西山和弥がこの集団の中心にいます。
そして、その画面右には青山学院大学2年生の鈴木塁人、こういった選手が今前にいて21人の集団、
順天堂大学今日エントリー変更4年生キャプテンの栃木渡が今先頭を入れ替わった形になったでしょうか。
緊張の中、そして大歓声のとどろく大手町のオフィス街の中を今21人の選手がスタートしてきています。各校の応援団、そして、それぞれの家族、知り合い、OB、さまざまな思いが、それぞれの21本の襷には込められています。緊張と期待と、そして、それぞれが、この1年間の努力を積み重ねて掴んだ、21人の箱根路です。
それでは出場全21チームをご紹介します。
史上6校目の4連覇なるか青山学院大学、Wエースの1人田村は3区、下田は復路に回ります。
前回2位の東洋大学、酒井監督は1区に1年生の西山、3区にエース、山本修二を起用しました。
前回3位、このところ毎回順位を上げている早稲田大学、キャプテン安井が3年連続5区山登りです。
59回目順天堂大学、栃木・塩尻の二枚看板に5区山田、強力メンバーでまず往路優勝を狙います。
全日本を制した神奈川大学、山藤・鈴木健吾の1・2区から箱根でも20年ぶりの美酒となるでしょうか。
過去最高は3位中央学院大学、川崎監督が自信をもって送る大森が2年連続の1区です。
出雲3位の日本体育大学、箱根は2年連続の7位、今回は3位以内を狙います。
前回4年ぶりシードの法政大学、2年連続シードなら12年ぶりになります。
優勝すれば10年ぶり駒澤大学、ユニバーシアード金メダルの片西が1区、エースの工藤は明日の7区です。
出雲で10年ぶりの優勝東海大学、1区は關から三上に変更、ただスピードへの絶対の自信は変わりません。
ここまでが前回10位までのシード校です。
※1区の選手から襷を受ける2区の選手を紹介している場面。先頭集団はまだ大きな塊のまま。
河村:東洋大学の西山和弥から襷を受けますのは相澤、10000mし
出た!さあ鈴木が出た!青山学院大学の鈴木塁人が出ました!歩道側で控えていた、さんざん何回も、その集団の内側、ライバルたちの表情を見ていましたが、鈴木塁人が17km地点で前に出ました!
そして表情、今まで
後ろを見た!ちらっと後ろを見た、ついていこうと呼応するのは東海大学の三上、そして駒澤大学の片西景、ユニバーシアードハーフマラソンの金メダリストはついていく、そしてその後には上武大学の坂本、そして早稲田大学の藤原、こういったメンバーが呼応している、順天堂大学の栃木の姿はちょっと見えなくなった、栃木は眉間のしわが濃くなった、集団の後方、中盤からその後ろの方に少し下がってきたか、
東洋の西山が来た、センターライン側、西山が前に出てきました!ここで何と言っても青山学院大学の鈴木を逃してはならじ、そんな気持ちがあるんでしょうか!
渡辺さん、ほどけましたね。
渡辺:はい、まあ思ったよりですね、早くあの鈴木君仕掛けましたけど、青山学院大学は、まあ2区をしのぐ形になるんですよね。そういう意味ではこの1区で何とかリードを奪いたいということですね。
河村:はい。青山学院大学の原監督はこの鈴木に対しては区間賞を狙える力がある、そのためには余計に出たり入ったりをしないで集団目立たないところにしれっとついていけ、そして、ここだと思ったら仕掛けどころで中途半端なことをするなら、思い切って仕掛けていけと指示を与えたといいます。
今この後方では神奈川大学の山藤、去年1区の実績があります、その山藤が今、センターライン側から歩道寄りに出ました、ちらっちらっとその姿は見えています、体温が上がっているのでしょうか、手袋を脱ぎ捨てました。
そしていつのまにか、この青山学院大学の鈴木の第2位、後方についているのは、東洋大学の西山です。1年生。
酒井監督はこの1年生を往路に起用してきた、そのためにはもう全く躊躇がない、攻めの駅伝を見せてほしい、そういって送り出しています、この鈴木についていった、西山がいま、ピタリと鈴木の後ろ、鈴木ちらっと振り返った、この西山が来たかという表情です。
渡辺:そうですねー、この西山選手の、あの、走りの特徴としてですね、やはりあの、脚の下半身の使い方ですか、がまっすぐから出ていてですね、(はい、)効率の良い走りができているんですよね。(ええ、)がスピードにも対応できますし、まあ将来楽しみですね。
河村:ええ。入学し最初はがむしゃらに食らいついていくだけだったというこの西山、鈴木を今、すっと前に出て、今度は鈴木、青山学院大学がついていく形になりました。
足元をしっ、今、ちらっと見つめているこの先頭を走る東洋大学の西山、六郷橋の上り坂に入りました!この中では先ほどまで集団のいい位置をキープしていた拓殖大学の馬場祐輔がついていけません、馬場遅れた、
西山が前に出た!西山が前に出る!今2メートルから3メートル、青山学院大学の鈴木を離しにかかる、東海大学の三上が懸命についていく、國學院大学の浦野雄平も何とか今歩道側でついていこうというところでありましょうか、鈴木塁人が、今東海大学の三上に抜かれて、そして後ろを気にしています。日本体育大学の吉田亮壱、体格の4年生、福岡県の大牟田高校卒業、その吉田も眉間にしわが寄っていますがついていきます!
河村:さあ、酒井監督から「そうだ!そうだ!」その声に後押しされました!一秒を削り出す精神で、その表情はちょっと歪んでいる、今、左の方をちらっと見た、チームスタッフも控えているか、声援を送っているんでしょうか、口が開いていますけれども、その表情苦しい、その表情は六郷橋から全く変わりはしません。
スポーツでは中学校、県対抗に入っていましたが、球技は得意ではありませんでした。そして選択は陸上部でした。ただ、その、始めた練習で、どんどんと自分のタイムが伸びて、そこから面白くて陸上の魅力に取りつかれた、いまやこの1区で区間賞をとりそうです、渡辺さん。
渡辺:はい。彼はですね、非常に貪欲に、強くなりたいという気持ちがすごく強いんですよね。そういう意味では私が教えていた大迫君もそうだったんですけど、彼は強くなりたいっていう気持ちがないと、上には行けないんですよね。
河村:その気持ちの強さがあるからこそ、がむしゃらに食らいついていったこの1年生、1年生の練習でありました。
さあ、トップで鶴見中継所、後ろを振り返りましたが、もう後方は大きく離れています。運営管理車からは東洋大学酒井監督はじーっとこの西山の表情を見て、
いま、鉄紺の襷を取りました!さあ、いよいよ鶴見中継所、区間賞はほぼ間違いありません!
町田:はるか昔、江戸時代には、ここ鶴見から、箱根の山が見えたそうです。人々は、人生をかけて、東海道、箱根路の険しさと闘いました。時代は変われど、このレースにかける思いの強さは、人生を変える力を持っている!
さあ、大学の歴史、箱根の歴史、ここをまた更新していく、そして自らの人生も変えようという1年生西山、今見事な走りで手を挙げた、待っているのは2年生相澤晃、東洋大学、いまトップで襷リレー!!!2年連続鶴見トップ通過!前回大会は1秒差でのトップ通過、しかし、2位以降を離して、その1年生が、7年ぶりの区間賞達成!
さあそして、2位は、國學院が行った!そして駒澤大学!今スタートしていきました!ここまでが16秒差!16秒差に3人!
そして日体大、吉田亮壱から城越勇星、さらには青山学院4連覇を狙う、いまスタートしていった、そして、神奈川大学!今スタート!鈴木健吾!2区で!今スタートしていきました!そして、東海大学!上武大学!中央学院!順天堂!早稲田がスタート!!!
ここは集団で来た、そして2年ぶりの襷リレー!!!中央大学が行きました!!
平川:映像は、1号車になりました。
河村:はい。先ほど、神奈川の鈴木健吾の最初の1kmが2分44秒という報告がありましたが、この先頭を走ります東洋大学の相澤晃、経済学部の2年生なんですが、全く同じ、2分44秒というペースで入りました。そして2kmの通過が5分42秒、その間の1kmが2分58秒、運営管理者の酒井監督は「いいぞ、いいペースだ、そしていい表情だ」と言ってあとを押しています。
走り出しいかがでしょうか、渡辺さん。
渡辺:はいまああの非常にまあ調子、いいと思いますね、あとは酒井監督もですね、この相澤君に関しては自信を持って送り出していると、(はい、)まあ本来は3区に入っている山本君がまあエースなんですけど、(ええ、)まああのーしっかりと、練習積めてますし、自信は持ってこの区間に送り出していますよね。
河村:なるほど。
平川:はい。映像は2号車に変わりました。
蛯原:さあ2位も変わりそうです、國學院大学大健闘キャプテンの向晃平のところに、後ろに神奈川大学の鈴木健吾、駒澤大学の今、山下一貴、そして東海大学の2区を任されました、阪口竜平、青山学院の森田歩希がついて前に出ました!2位がかわりました!2位が神奈川大学、そして東海大学の阪口がぴたっとその後ろについています。そして駒澤大学の山下、そして青山学院の森田、國學院大学のキャプテンの向がしっかりついていければというところ、まもなく3kmで、そして、今、後方を見ますと、順天堂大学の塩尻もじりっじりっとこの2位集団に近づいてきています!
平川:はい。さあ、動きが、続いているところではありますけれども、この後、あ、後方も見ましょうか?3号車どうぞ。
森:はい。こちらが10位の中央大学2年ぶりの箱根路、2区を任されましたのは去年は学生連合で出場しました堀尾謙介、そしてその後ろは中央学院大学、市山翼、その後ろ、山梨学院大学のニャイロと拓殖のデレセが今、中央学院大学をとらえます!中央学院大学の市山を今とらえまして3kmを通過しました、これで拓殖大学が11位に上がります、中央大学をいまとらえまして拓殖大学と山梨学院大学が11位、さらにその前には上武大学の姿も見えてきました、3年生の太田黒卓です、このあたりを一気に飲み込んで、さらには一気に9位集団に、10位集団に上がってこよう、という、集団です。
平川:はい。さあ、抜き合い各所で始まっていますが、1区の順位を整理します。
(効果音と共に鶴見中継所の通過順位が表示される)
2年連続で東洋大学が、1区先頭で鶴見中継所に飛び込んできました。
國學院大学浦野が1区を走りましたけれども、鶴見中継所を最高順位で、襷リレー、タイムも大学記録を更新しています、国士舘の住吉、上武の坂本、タイムは大学記録を更新となっています、えー青山学院が、あー27秒差、というところで鶴見中継所襷を渡しています。
個人の順位を見ます。1年生が大迫さん以来87回大会以来となります1区の区間賞です、そしてタイムが1時間2分16秒というところで一色さんの1時間2分15秒に1秒及ばずというところの素晴らしい走りをみせました、では鶴見インタビューお願いします。
平川:2号車、動きありますか?
蛯原:はい。ちょっと東海大学の阪口竜平が、5メートルから6メートル遅れました。先頭は東洋大学、2位は神奈川大学そして青山学院、その後ろ第4位に東海大学初優勝を狙う阪口竜平がちょっと遅れました。まもなく保土ヶ谷橋の交差点を右に曲がって、このあと権太坂の坂が待っています。そういえば東海大学は昨年も優勝候補でしたが、この後の2区の権太坂で置いていかれました。その2区で、なんとか踏ん張りたい東海大学です。
平川:東海大学は横浜駅前の地点では、5人を抜いて、そして個人の順位では阪口がニャイロに次ぐいいタイムで走っていますが、いまちょっと離れています。映像4号車です。
佐藤:「誇りを胸にCを見せろ」が今年の、伝統校中央大学の、スローガンです。2年ぶりにこの、白地に赤のC、そして赤い襷がこの箱根路に帰ってまいりました。前回連続出場が87回で途切れた中央大学、今年もこの、堀尾謙介は、2区を走っていますが、去年は学生連合の一員でした。初めて走る、母校の襷をかけて走る、この箱根路になっています。さきほど現在12位なんですが、後ろにつけています、藤原正和駅伝監督、「いいペースだぞ」と、このままのペースでいけば前に集団が見えてくるので、そこについていこう、という話をしていました。去年も藤原正和駅伝監督は学生連合の監督として、この運営管理車に乗っていましたが、何か声の弾みというのが、今年は母校を率いているということで、非常に軽やかな、そんな気もいたしました。さあ、保土ヶ谷の前、また、三重四重、その人垣が多くなりまして、箱根駅伝のファンの皆さんも、待ち望んでいたでしょう、伝統校の中央大学が、いま、権太坂に向かって、保土ヶ谷の交差点を右に曲がっていきました。
平川:さあここから、選手たちは、権太坂の登りに向かっていくことになります。サッポロビール新春スポーツスペシャル、第94回箱根駅伝です。
河村:はい。この難所権太坂、1.5kmの権太坂続いておよそ40m登ります、そのあと頂点からおよそ25m下る、で3号車の森圭介アナウンサーから順天堂の塩尻のペース、去年の鈴木健吾の12km通過よりも5秒いいという話がありましたが、その通過タイムよりも、10秒以上いいペースが相澤ですから、その順天堂の塩尻が詰められていないという渡辺さん、素晴らしいペースです。
渡辺:そうなんですよね。あのー私から2位の神奈川大学の鈴木君がですね、見えてはいるんですけど、おそらくまあ同じくらいのペースなのかなと。それだけ相澤君のペースが素晴らしいということですね。走りも全く乱れていないですよね。
河村:襷をもらった時点での神奈川大学の鈴木健吾との28秒から29秒の差、その差は決して開くことはありません、先ほども再度計りましたら29秒、その差は十分に保っているという、この2区を任された2年生の相澤です。
往路の東洋大学は1区西山1年生、2区の相澤が2年生、この後3区控える山本修二が3年生、そしてその後4区の𠮷川、5区の田中が1年生、実は前回まで9年連続で箱根駅伝では3位以内を守っている東洋大学なんですが、これほどの若いメンバーでトップ3に食い込んだ年はありません。もしかしますと、また新たな若い力を結集してもぎ取る、上位の順位ということになるかもしれない、そして往路の優勝になるかもしれません。
ですからここで、他大学の監督が警戒していました。今回若い東洋が、勝利という形で自信をつければ、95回以降というのは、他大学にとっては非常に手ごわいライバルになる、ただ全く、チームのモットー通り若い力が、渡辺さん、怯みませんね。
渡辺:そうですね。まああのー1年生3人ですか。
河村:はい。
渡辺:2年生1人3年生1人ですよね。
河村:そうなんです。
渡辺:来年も全員残るということですよね。
河村:そうなんです!さあ渡辺さん、権太坂に入り始めました!登りの走り方、そして相澤の表情いかがですか。
渡辺:はいあの、ちょっとやや表情はゆがんではいるんですけど、走り自体は変わってないですよね。ただこの、あの2区のコースの攻略として、この権太坂を上った頂点から、下りですね、そこでの切り替えができるかどうかなんですよね。その切り替えをしっかりとして、2時間7分台が出るかどうかですね。
河村:なるほど。その頂点からおよそ25mの高低差、ですからビルの6階弱、この高低差を下るわけなんです。
まもなく15kmです。給水タイムも控えています。15kmのタイムをご紹介しましょう。先頭の東洋大学の相澤、43分29秒、この1km登りが入りまして3分7秒と、いうことになりました。15kmを43分29秒、ということですから、去年の鈴木健吾、2区の区間賞でしたが、およそ30秒上回る15kmの通過とになりました。
渡辺:はい。まあこのままいけば58分そこそこくらいで20kmを通過しますから、まあ切り替えれば、まあ6分台もあるということなんですよね。それでいくと今日はコンディションがいいというのと、相澤君の力があるということですね。
河村:これまで日本人でこの1時間7分を切ったという記録は渡辺康幸さん、三代直樹さん順天堂OB、そして東海大OBの村澤明伸さん、この3人だけですが、果たして日本人として4人目の、この2区1時間6分台ランナーの登場ということになるんでしょうか。その相澤が今、権太坂の定点カメラの前を、通過していきました。
平川:先頭でさらにその差を広げていこうかというところですが、15kmのポイントで前回区間賞の鈴木健吾よりも30秒いいペースで走っているという、瀬古さん、
瀬古:すばらしいですねえ。はい。まあこれ追い風というね、ところもありますけどね、それにしてもいいペースですね。
平川:はい。この権太坂の頂上付近で、さらにこの前との差を測っていきたいと思いますが、さあディフェンディングチャンピオン、4連覇がかかります青山学院大学は3年生の森田歩希、そして前回この2区で区間賞の鈴木健吾という2人が来ましてさあ、40秒差、ですからまたさらに10秒ほど差をつけたと、いうことになります。
瀬古:本当ですねえ。まあ鈴木君がちょっと、本調子でないのかもしれませんよね。
平川:はあはあ。
瀬古:なんとなくちょっとこう、動きが鈍いですよね。去年の方がよかったような気がしますよね。
平川:現時点での権太坂でのペースで見ますと、鈴木健吾は相澤よりも、10秒ほど遅いペースで、走ってきています。
蛯原:先頭の東洋大学からは210mほど後方これが2位集団の2人、神奈川大学の鈴木健吾、そして青山学院大学の森田歩希です。いったんは17km過ぎで、前を行く森田を一気に逆転して、鈴木健吾がスパートをかけて前に出たんですが、森田がまた食らいついて、いま横に並んでいるという状況です。あまりこういったスパートをかけるという鈴木健吾の姿は見たことがなかったんですが、スパートをかけて前に出たいというところ、森田につかれたという状況で、果たして鈴木健吾はどうか、なんといっても青山学院にとってはこの後エースの3区は田村が待っていますので、この鈴木にぴたりと森田がつきますと、東洋大学もうかがえると、いう位置かもしれません。
平川:一色さんは去年はこの鈴木とも走りましたが、あの時には15km過ぎから鈴木が仕掛けましたね。
一色:そうですね。今回ちょっと仕掛けなかったので、少しきついかなっていうのを感じたところと、あとはちょっと自分の昨年と被るところがありまして。
平川:はい。
一色:周りを少し気にしすぎて、いるのではないかな、それで、余計な力であったり走り方もちょっと、ちょっと無駄が出てきてしまったかな、という風に感じますね。
平川:そうですか。で、あ、また2号車動きありますか?
蛯原:青山学院大学の森田歩希が前に出ました。前に出ました一歩前にでました。鈴木健吾はしっかりとついてはいますが果たしてどうでしょうか。先ほどアームウォーマーを取りました鈴木健吾、ちょっと日差し、その暑さというのを感じているのかもしれません。前を行きます茨城県守谷市出身、茨城の竜ヶ崎第一高校出身の森田歩希が前に出ました。そしてその後ろにぴたっとつきました。風も若干吹いていますので、その風よけに使おうというところでしょうか。鈴木健吾はいったんその森田の後ろについている、2位集団、2位争いです。
蛯原:なんと、学生長距離界のエース、神奈川大学の鈴木健吾が置いていかれました。2位の青山学院大学の3年生森田歩希が、鈴木を、追いやっていきました。前の、1位の東洋大学とは180m後方の2位の青山学院の森田、その後方に、もう手元の時計で8秒ほど遅れました鈴木健吾です。先ほど、青山学院の原監督は、森田に対しては、「20kmを58分8秒、いいペースだ、東洋とはもう30秒だ、残り3km頑張れ」と声をかけました。大後監督は鈴木健吾に対しまして、「最後の箱根駅伝、残り3kmだ頑張ってくれ」と、そう声をかけています!
平川:前回この2区区間賞の鈴木健吾が苦しい中で差をつけられてきています。そしてこの間隔で前を行くのが東洋大学の相澤です。1号車どうぞ。
河村:その森田の姿がちらっちらっとこの1号車からも確認できるようになりました。そして先頭をひた走ってきた東洋大学の2年生のこの相澤なんですが、終始、落ち着いた柔らかい表情でした。ただ、この、最後のアップダウンにかかって、口が開いて、口元に手を伸ばす、そんな仕草がさすがに増えましたねえ。
渡辺:はい。まあでもこの最後の3kmできつくない選手はいないので、まあしっかりと上体を使ってまあ腕を振るということですよね。
河村:ええ。
渡辺:であの、酒井監督のまあ指示がですね、細かく飛んでますから、そういう意味では、最後の3kmですか、ここの頑張りによって、また6分台も見えてくるところですね。
河村:ですね。去年1時間7分17秒で走破した、神奈川大の鈴木健吾のペースよりもいい、ということは、6分台がこれまで4人歴代記録していますが、歴代第5位、7分にちょっとかかるかという素晴らしいタイムも予想されます。
平川:さあそして、1号車です。
河村:残り1km、その看板を過ぎました。手元の時計では、残り1kmの通過が1時間4分10秒、登りがありますから1時間7分台入って半ばかというところでしょうか。
渡辺:そうですね半ばですね。もう後ろから青山学院の森田君が来ているんですよね。ここの1kmで、そのまあ「1秒を削り出せ」じゃないですけどね、1秒が次の区間に繋がってくると思いますね。
河村:はい。このペースで行きましても、この歴代トップ10に入る好タイムはまったくもって予想できます。そして後方の青山学院大学の森田、先ほど計りましたら22秒、その22秒―換算しますと100mから120m―ほどの差まで青山学院大学の森田が詰めてきました。追ってくる青山学院の原監督は、「3区の田村にわたるまでに、1分以内のビハインドであれば、必ず田村で先頭をとらえることができる」そう計算をして今日の戦いに臨んでいます。
そして相澤は、その1分以上、後続を離したい、その計算通り作戦通りには運ばせない、1秒を削り出す精神で、今、口元は大きく空きました。体温は上がっているんでしょう、先ほど白い手袋をとって、自分のランニングパンツに挟みました。そして先ほど何を思ったんでしょうか、苦しみがあるんでしょうか、襷に手を伸ばしてそのよれ具合を確かめ、そして仲間のふみこんだその汗の襷、その感触を確かめる、そんな仕草がありました!最後の登りに入りました、70m登ろうというところ!
さあ、渡辺さん、いよいよ最後の、正念場です。
渡辺:そうですね。これあのゴールが見えないので、どこでスパートすればいいのかってわからないんですよね。あとは、沿道の声援の人の声がですね、背中を押してくれますので、最後の勝負判断ですね。
河村:さあ、その沿道の声援が背中を押す!いま時を同じくして、後方の青山学院森田も襷を取りました!この上り坂の上に戸塚中継所は待っている、つまりランナーからは、この地点の目印が見えません!声援と、仲間の思いが後押しをする!いよいよ、この戸塚中継所にこれから入ろうというところ!
左前方から強い日差し、額には汗が浮かんでいます!1年前、この箱根駅伝は、ノロウイルスに感染、戦いを前に、仲間の戦力から、離れざるを得ませんでした。その悔しさでこの1年間、捲土重来を期して、自分の腕を磨いてきた、この2年生の相澤、頼りになる、山本修二が、このあと、戸塚中継所で待ちます!
さあ、襷を取った鉄紺!1秒を削り出した、相澤です!
上重:群雄割拠の戦国駅伝らしい、花の2区、各校のエース対決、その中でトップで襷をもらい、トップを守りぬいた、東洋大学相澤晃、初の箱根、初の花の2区、堂々たる走りです!そして3区にはエースの、山本修二が控えています。過去9年、すべて3位以内のこの安定感、これが東洋大学の強さです!ストップ・ザ・青山学院に名乗りを挙げた東洋大学、相澤晃のこの素晴らしい走り、ただ王者の青山学院も後ろから追ってきています!
さあ、4年ぶりの往路優勝へ、
3年ぶり、往路戸塚、トップで襷を渡しました!
1時間7分18秒、1時間7分18秒、歴代7位の好タイム、さあそして、王者、4連覇を目指す青山学院大学、森田歩希、エースの田村和希が待っています!駅伝にめっぽう強い駅伝男、エースに今、森田が襷を渡しました!さあその差は、22秒!東洋大学とは、22秒です!
前回は、トップとは38秒差でした、青山学院、今回は22秒差です!
さあ続いて、神奈川大学!エースの鈴木健吾、今襷を渡しました!1時間7分27秒、小さな体の大エース、最後の箱根、エースらしい走りを見せました。
そしてドミニク・ニャイロが来ました!山梨学院、大幅にジャンプアップ!ドミニク・ニャイロが今、4位で襷リレー!ですから13人抜き、一気に13個、順位を上げたという、山梨学院大学です!
ここまで東洋大学、青山学院、そして神奈川大学、山梨学院、4校がタスキを渡しています。
河村:さて先頭を走ります山本修二なんですが最初の1kmが2分42秒、だいたい1km3分の基準のペース、箱根のトップクラスのランナーなんですが、ずいぶんと最初は早く入りましたが、渡辺さん、いかがですか。
渡辺:はい。歴代の東洋大学の3区のランナーの中でも一番早く入ったと、いま酒井監督から指示が出ていましたからね。よっぽど調子がいいんでしょうね。
河村:なるほど。で、「その後の2位の青山学院大学は22秒の差だ」、それも詳細に伝えられまして、このあと後ろは追ってくる、それも頭の中には入れておかなければいけない、という風に話をしています。運営管理車の酒井監督は今日スタート直前、今の計算ではこの3区の山本で追いついて、そして4区の𠮷川、1年生なんですが、ここで先頭にはっきり立ちたいんだと、いうことを言っていたんですが。
渡辺:はい。あの山本君𠮷川君の並びはですね、まあ酒井監督も自信を持って配置してますので、えー非常に、面白い展開になると思いますね。
河村:ええ。3年生の山本、そのあと4区控えているのが1年生の𠮷川、そして5区は同じく1年生の田中、非常に若いメンバーであります。現在は、4区もこのあと勝負の区間だったんですが、「なかなか今の箱根駅伝では、下級生を育成する、挑戦をさせる舞台っていうのはどこの勝負所になっても難しいんだ」と、でも今回はあえて往路に1年生3人を配置した、そして4年生がいない、これは、今回、酒井監督の1つの大きな決断だというふうに言っています。
渡辺:そうですね、往路にまあ下級生を配置するっていうことは、監督の勇気がいると思うんですけど、この区間配置にして成功でしたよね。
河村:うーん。出雲全日本ではいずれもこの2つの駅伝では区間2位、出雲駅伝では5位で襷を受けて先頭に立ったんですが最後、青山学院の下田選手に抜かれました。全日本大学駅伝では2秒差で区間賞を逃しました。ですから本人は今回、箱根駅伝では区間賞を取りたい、そんな気持ちを強く持っています。先ほど、2kmを通過しました、5分30秒、という通過タイムになっています。
さあ後方、青山学院の田村の姿も、現在先ほど22秒差でしたが、徐々に大きくなっているでしょうか。
平川:はい。映像2号車に変わりました、蛯原さん。
蛯原:先ほど河村アナウンサーから先頭の山本が2分42秒という1kmの入りという話がありましたが、この田村は1kmは2分49秒でした。ですから1kmでは7秒その差が広がったと、いう状況ですが、原監督は「落ち着いて入ろう」と、この田村和希にそう声をかけています。先ほど横にぴたっとバイクで付けましたが、まったく足音が聞こえません。軽い走りでエース田村が飛び出しています。
平川:はい。戸塚中継所の時点ではトップ東洋2位青山学院22秒差、ですから瀬古さん、また30秒くらいに今現時点では開いていると、いうようなことですかね。
瀬古;そうですね。まあ落ち着いて入っていると思いますよ。
平川:ええ。
瀬古:まあ田村君はね、もう駅伝巧者ですから、自分の力をどういうふうに発揮したらいいかってのをちゃんと知ってますからね、慌てることはないと思いますね。
平川:それから、あー2区で振り返ってみますと、東洋大学の相澤はさすがに終盤はちょっとペースが落ちてきたかというところでしょうか。青山学院の森田、そして山梨学院のドミニク・ニャイロ、この2人が1時間7分15秒というペースでした。映像戸塚に変わりました。
蛯原:史上6校目の4連覇を狙う、青山学院大学の田村和希の目にも、日本一の山、雪を頂いた、富士のその稜線をくっきりと目にすることができます。
先頭の東洋大学の山本とはいったんは8秒まで詰めたんですが、手元の時計で10秒と、いうことでちょっとその差が広がっております。日本大学、中央大学、日本体育大学、順天堂大学、駒澤大学、過去この長い箱根の歴史の中で、4連覇を成し遂げたのは、わずかに5校、6校目に名乗りを上げるか、青山学院のエース、田村がひた走り、前を追っています!
平川:うーん、瀬古さん、ご覧になって今のこの差というのはどのように見えますか。
瀬古:あのー、いったん詰まったんですが、またね、2秒か3秒かちょっと離れましたよね。
平川:はい。
瀬古:田村君もね、ちょっと無理をね、してます。あの、山本君もね、遅くないですからね。区間新のペースくらいで行ってますから。それよりも速く来てるんで、少し無理をしてるのかなっていうところもありますよね。
平川:遊行寺のポイントでは田村が個人では1位、10秒遅れで山本と、いうところでしたけれども、大迫さんもこの3区を走った経験って、この直線になりますね、このあたりの走りのポイントってどのようになりますか。
大迫:直線になると、前の選手が近く感じちゃうんですけど、それで焦って、詰めよう詰めようってすると、力んでしまったりとか、実際結構距離があるので、なかなか詰まらなかったりってことで、あのー焦りがあって、後半潰れてしまうこともあるので、その辺注意が必要かなとは思います。
平川:そうですか。
選手の左側には烏帽子岩が、ご覧のように、海上に広がっています。メバルやクロダイが旬を迎えるこの時期ですが、海は波は立っておらず穏やかに見えます。
一色さん見てましてもちょっとその、まあ気温もそうですが、田村がその暑さという点が一つポイントになると思うんですけれども、このあたりはどうかというところでしょうかねえ。
一色:そうですね、もう最初からかなり汗をかいていたので、それは田村はいつもそうなんですけれども、若干、抑えていた割には、田村本来の走りらしくないなってのはちょっと見てて思います。
平川:抑えていたのであればもう少し伸びてきてもいいはずだと。
一色:はい。もう少し今伸びてきてもいいんじゃないかなとは感じます。
平川:なるほど。
さあ茅ヶ崎のポイントでまた、この先頭東洋大学との差を測っていきたいと思います。あと残りは6.9kmという茅ヶ崎のポイント、往路5区間の3区に入っています。
さあ、後方の2位の青山学院大学田村が、13秒差ですか。
蛯原:平川さん!
平川:はい!
蛯原:いまその汗の話がありましたが、今後ろ見ましたら汗びっしょりですね田村!で、あのー汗が風で飛んでいる感じです。
河村:さあ、現在この先頭の状況を見ますと、一時は8秒差、50m程度まで詰まったその差が、先ほど18秒、また手元の時計を見ますと100mほどにその差が、再び開いたということになります。
この先頭を走ります東洋大学の山本修二なんですが、ご覧のように表情は少し険しくなりました。ただ15kmの通過タイムをみても43分11秒、ということを考えた場合には、これは歴代3位、あの東海大学OBの佐藤悠基さんのタイム、これと並ぶくらいのタイムと、見ていいでしょう。
渡辺:はい。まあ日本人の竹澤君の次のタイムですか、ぐらいで行ってますので、まあ非常にいいペースですよね。
河村:はい。
渡辺:でまあ東洋大学の選手、西山君から相澤君、全員に言えることなんですけど、15kmからのですね、ラップを上げられるという、11月と12月にしっかりとトレーニングを積んできているなという風に見受けられます。
河村:はい。東洋大学を指導する酒井監督の1つのこだわりは、その区間ではゆっくり入ったとしても、後半にぐっとペースを上げることができる、その地力をつけること、ですよね。
渡辺:そうですね。ただ走りこんでいるだけじゃなくて、しっかりスピードもつけながらですね、スタミナをつけていくと、そのバランスがすばらしいですね。
河村:はい。
今17kmを過ぎて湘南大橋に入りました。いまだに風はそんなに強くは感じません。
かつて山本憲二さん、お兄さんは東洋大学でこの3区を走りました、区間2位。実はその88回大会、6年前、この弟修二は湘南大橋の上で、兄の勇姿を目に焼き付けていました。その、兄憲二の走りを通して、優勝するときの喜び、そして負けた時の悔しさ、それを目に焼き付けて肌で感じたといいます。その時に見て思った箱根駅伝、やっぱり優勝して喜ぶこと、それが何ものにも代えがたいものなんだということを、痛感したといいます。ですから前回の悔しさ、そして負けることの儚さ、そういったものを感じて、今度は優勝へと、もしかしたらその時の思いが、今回結実、するかもしれません!
平川:長さおよそ700メートル、茅ヶ崎市と平塚市を結ぶ、相模川にかかります湘南大橋を、今先頭東洋大学の山本修二、そして田村和希、青山学院大学が追うんですが、いったん詰まった差がまたさらに開きつつあると、いうところです。
瀬古:ここが踏ん張りどころですよねえ。
平川:そうですねえ。
瀬古:はい。これ踏ん張らないとどんどん離れていきますからね。
平川:そうですね。
瀬古:ええ。
平川:今、166メートルとその両チームの差が開いています。果たしてこの差を、この暑さのかなり、ああちょっとこの表情を見ていましても、田村が非常に、まあ苦しそうな表情には見えるんですけれども。
瀬古:そうですね、下を向いたりね、してますからねえ。ちょっとねえ。思うような、こう、なんかこう、イライラしているような感じですねえ。
平川:どこまで、平塚中継所まで詰めていけるでしょうか。サッポロビール新春スポーツスペシャル、第94回箱根駅伝です。
湘南の海が見つめる中、海風という試練に耐え抜いた選手たちが思いを繋ぐ、街から海への終着点、平塚中継所です。今年、湘南の海に一番映えたのは、鉄紺の襷、東洋大学です。満を持して、酒井監督が、エースの山本修二を、当日変更でこの3区に送りました。
平塚中継所で待ち受けるは1年生の𠮷川洋次、さあ、山本修二が、エースとしての走り、襷を両手でとって、今、東洋大学、トップで襷を渡しました!素晴らしい走りを見せました山本修二、1時間2分17秒!素晴らしいペース、
さあその後ろから、青山学院大学、フレッシュグリーンの襷もやって来ます。エースの田村和希、一時は8秒までその差を詰めましたが、少しその差が離れると、いうことになりました。平塚中継所で待ち受けるは3年生の梶谷瑠哉、今日当日変更でエントリーされました。口が開きました。首も振れるようになりました。苦しい走りになりましたが最後まで腕を振ります。
フレッシュグリーンの襷、青山学院大学、4連覇に苦しむ、王者、プレッシャーと戦う王者、いま左手で持っているその襷!4年生の田村和希から、3年生、梶谷瑠哉、いま襷が渡りました!その差が45秒、東洋との差は45秒に広がることになりました、戸塚中継所では22秒、田村和希は1時間2分40秒という、これも素晴らしいタイムで、4年間、青山を引っ張ったエースが、最後の箱根を走り切りました!箱根路に別れを告げる素晴らしいラストランになりました!青山学院エースの、田村和希です!
平川:先頭東洋の山本は3区では歴代5位のタイム、そして青山の田村和希も歴代では6位タイと、いうタイムで走っています。映像3号車です。
河村:はい。前回から中継所の位置が変更になりまして距離が2.4km前回から伸びました。2005年の81回大会まで使用されたコースと、ま、前回大会からほぼ同じに戻ったという形のこの4区なんですが、前回、区間賞の順天堂の栃木、それが現在の区間記録になるんですが、そのペースははるかに上回る、快調な走りで歩を進めています。
先ほど運営管理車の東洋大学酒井監督は、「1区の1年生西山が区間賞、で、2区の相澤は区間3位、3区の山本は区間賞、よし、𠮷川、お前も区間賞を狙えるぞ」。その、𠮷川が今、汗が光ります。左の腕にはチームスローガン、「その1秒をけずりだせ」、かつて早稲田大学に21秒敗れました。一人に換算すると本当に数秒、あと一歩、あと1メートル、あと1秒頑張ることで、チームの栄光は近づく、それ以来ずーっとチームに継承される教えであります。その走り体現するように、渡辺さん、非常に安定しています。1年生です。
渡辺:そうですね。先ほどのまあ瀬古さんも言われた通りですね、走り始めからですね、まったく表情も走りも変わってないんですよね。非常にまあ安定感がある走りですね。
河村:ええ。
かつて、あの山の神と言われました柏原竜二さん、その姿を見て、箱根駅伝での活躍を誓ったといいます。この𠮷川はそれまではどっちかっていうと家の中、そこで、自分で、自分の時間を作り出すことが非常に好きだったという、しかしその柏原さんの走りがそれを変えました。今、右手を大きく挙げて運営管理車酒井監督の声に応えました。区間賞を狙える、そんな走り、今、白い手袋が、日光に照らされて光っております、その姿は変わりません!さあ、ひた走ります、1年生の𠮷川洋次です!
平川:小田原本町のポイントで見てみますと、去年のこの栃木のタイム、区間記録ですけれどもそれよりも1分以上速いペースで先頭東洋大学の𠮷川は進んでいます。
河村:まったく弱みは見せない、怯まず前へ、決して酒井監督は、次の世代をにらんで今回のチーム編成を考えたわけではない、下級生が伸びた、そのいい意味での突き上げがあった、そこに走りで応える、背中で見せる、その𠮷川の走りです!
安藤:小田原中継所で青山学院以外の大学がトップで来るのは3年ぶり、戦国時代、ここ小田原は、豊臣秀吉が長年支配をつづけた北条を打ち破り、天下統一を確定させた場所でもあります。まさに今、東洋大学が、その走り、これまで2年連続でトップ通過していた青学の牙城、その、小田原を崩します!
待ち受けるのは1年生の田中龍誠、さあ今、4区を走ってきた1年生の、𠮷川洋次の姿も大きくなってきました!箱根山に、鉄紺の熱狂が再び起きるか、1年生の快走、青山学院の勢いを止めるくさびを打つ、東洋大学、往路小田原、トップでたすきリレー!!
これまで4つの中継所、すべてトップで通過しました!1年生𠮷川洋次、区間新記録達成!1時間2分22秒、1時間2分22秒、見事な区間新記録更新です!1年生がこの往路小田原で区間新記録を達成しました!柏原竜二さん、設楽兄弟と、強い東洋にはその象徴となる選手がいました。まさに今回は、東洋新時代の幕開けを告げる1年生の快走、若い力が、強い東洋の象徴となるんでしょうか!
平川:2号車どうぞ。
蛯原:先ほど、残り1kmのところで、原監督から、「まだ往路5区で逆転できるんだぞ」と、この梶谷にそう声を掛けました。「最後絞り出してくれ」と、いう原監督の声を背にしまして、懸命に腕を振っている、この4区を任されました、3年生の梶谷瑠哉です。もうこの表情を見せています。ちょっと今うなだれました。もうこれほど腕は振れないのかもしれません。しかし、この襷をかけているから、そして4年生の思いがあるから、おそらく懸命に前を追っているんでしょう。さあ待ち受けるこの竹石には、絶大なる信頼を置いている原監督、さあ往路逆転優勝に向けて、今襷に手をかけました!この梶谷の好きな言葉は、「諦めない」という言葉です!
安藤:過去この後、5区での首位交代は28回あります。直近では、青山学院大学、神野大地さんが3年前、逆転で首位を山で奪いました。さあ、逆転優勝の再現なるか、フレッシュグリーンの襷、残り100m、この小田原中継所に近づいてきました。3年生梶谷瑠哉、口が開いた、体はぶれる、苦しい表情になった、待っているのは2年生竹石尚人、さあ、強い青山学院、山で見せるのか!初の箱根、登りに自信がある、竹石尚人、いま手を振っています!
さあ、梶谷瑠哉、今2位で、青山学院の襷を渡しました!平塚では45秒の差でしたが、今回この小田原では2分2秒、2分2秒その差があります!さあ5区で、逆転首位交代、あるんでしょうか!
さあ後続のランナーもやってきましたこの小田原中継所です。3位でやってくるのは神奈川大学です。神奈川大学大塚倭、プラウドブルーの襷を、左手にぐるぐるっと巻き付けて今、持ってきました。神奈川大学は2年生荻野太成、さあ荻野太成が待ち受ける、その小田原に今やってきました!大塚の時間は、1時間2分21秒!1時間2分21秒!さらに区間新記録達成!𠮷川洋次のタイムを1秒上回りました!大塚倭区間新記録!見事な4年生の快走がありました!𠮷川のタイムを上回りました!
平川:3号車どうぞ。
森:4年生の意地のぶつかり合いです。拓殖大学、オレンジのT、早稲田大学、えんじのW、今2人が、襷を取りました!そしてこの後、5区には、それぞれ、山男、山のスペシャリスト、山の経験者が控えているところであります!今拓殖大学、西が前に出ました!西が前に出た!熊本県出身の西、そして、福島県出身の、……早稲田大学、静岡県出身の石田!さあ、たか……拓殖大学が前に出ました!もう、小田原中継所に飛び込んでいきます!
安藤:前回大会から4区の距離が2.4km延びました。監督に話を聞くと、小田原中継所の手前、およそ3kmは登りが続き、ここを乗り切れるかで、30秒、タイムが変わるという話もしています。その、長々と続く上り坂、拓殖大学の西智也、キャプテンが、今力強い走り、早稲田大学の石田も4年生、石田が今、追っていきます!さあ最初に飛び込んでくるのは、拓殖大学だ、拓殖大学、往路小田原最高順位更新!戸部へ今、襷を渡した、そして5位で、早稲田大学、安井雄一が今、山登りに走り出していきました!西智也、1時間3分台、見事なタイムそして石田も、1時間3分台で走りました。最後は4年生同士の意地のぶつかり合いが、みられました、小田原中継所です。
そのあとは東海大学です。こちらも4年生、キャプテンの春日千速です。最後の箱根駅伝になりました。この、春日千速、小田原中継所にやって来ます。現在トップとは4分40秒の差が開いています。さあ、1秒でも早く、その前に、襷をつながれん、いま懸命に腕を振った、小田原中継所に飛び込んでいきます!この後の、登りにも、松尾淳之介控えています、前回4区を走った松尾に、いま襷がわたりました!6位で東海大学いまたすきリレー、その差は4分56秒です。
森:さあ早稲田の安井がまず拓殖大学、戸部を抜きました!早くも、まず順位を1つ上げました!現在4位が早稲田、続いて拓殖が5位です!
平川:小田原どうぞ。
安藤:小田原中継所には、駒澤大学です。駒澤大学、高本真樹から大坪桂一朗に襷が渡りました。高本真樹、順位を7位まで上げてきました。後続のランナー、さあ白地に赤のC、中央大学、2年ぶりに戻ってきた、中央大学が、今、たすきリレー!中央大学は8位!1年生の畝が、初めての山登りに挑んでいきます!
さあ後続です。國學院大学が今9位!ああっと!倒れこんだ!倒れた!接触で倒れた!ただ、いま、走り出しました!立ち上がって、走り出しました。あーっと土方、1時間2分36秒、みごとなタイムです!
そして城西大学です。城西大学が、10位で、左手を高く突き上げました。城西大学がやって来ます。城西大学、金子元気、服部潤哉に襷が渡りました。3年生同士のたすきリレーです。前回は学生連合で、箱根を走りました城西大学金子、続いて帝京大学が11位、帝京大学は、3年生の竹下凱が走ってきました。さあ、2年生の平田幸四郎に、今、襷が渡りました。帝京大学は、小田原、11位です。2年連続箱根出場、平田幸四郎、今5区へと駆け出していきます。
その後は日本体育大学です。4年生の富安央、4年生の富安央その後ろには山梨学院大学の姿も見えます!さあまずは日本体育大学4年生当日変更の小町昌矢、そして山梨学院大学だ、山梨学院大学、5区は、2年連続の親子鷹、上田健太、今スタート!上田健太が今スタートしていきました!2年連続の親子鷹に向けて走っていきます!
そのあとは、法政大学・順天堂大学、続いています。法政大学は2年生の松澤拓弥から2年生青木涼真いまスタート、順天堂大学、山田攻、2年連続5区区間5位の走りを前回見せた山田が、いまスタートしていきました!ここまでは、15チーム、往路小田原中継所、秒差で、通過していきました!
平川:さ、画面は、先頭の1号車です。
河村:はい。1年生のこの田中龍誠、もし、1年生でこの5区、ちょっと気が早いんですが区間賞を取りますと、9年ぶり、その前回は、東洋大学の先輩、柏原竜二さんでした。その、最初のペースをお伝えしましょう、5kmが16分25秒、参考までに去年、区間賞の駒澤大学の大塚は、16分08秒、ただ、登りの後半までしっかりとペース配分していきたい、渡辺さん、トータルでにらんでいる、この、田中なんですね。
渡辺:はい、まああの酒井監督が1時間13分から14分で走れればいいということで、前半は押さえてまあ後半勝負ということを言ってますので、しっかりその指示通り走ってますね。
河村:なるほど。あの先ほどの、酒井監督は「区間トップではないけれども、身体動いているぞ、悪くないぞ」と。そして「この後、宮ノ下の急坂」、―この難所があるんですが、だいだい9km地点、これからまもなくこの田中は7kmに入りますが、2kmほど先のその急な坂―「宮ノ下からさらに頑張るぞ。」で本人もスタート前に聞きましたら、やはりこの5区をにらんでは登りの後半に失速しないようにしたい。ですから、自分の中で懸命にペース配分をしているんでしょう。
ご覧ください、この太もも、そしてふくらはぎの筋肉。これまでハーフマラソン、20km以上、走ったことはありません、練習では経験があるんですが。でも練習では走ったことがあるけれども、実際のレース経験がないと言われるけれども、普段、地道に練習してきました。その、努力の証が、この盛り上がる脚の筋肉に表れています。先輩たち、そして同級生が運んできた、トップで汗をはらんできたこの鉄紺の襷を、今、左肩から斜めにかけて、さあいよいよこれから、最初の難所とにらむ、大平台のヘアピンカーブから、宮ノ下の急坂。
さあ、今水を取りました。チームメートが声を掛けます!そしてその水を戻して、一度足元をじーっと見つめて、さあさらに、ギアを上げようという、この田中龍誠です。
平川:ではこの大平台でもまた後続との差を見ていきますが、えー5区に関しては7.1km地点、先ほどのポイントと、この先の15.8km、芦の湯の2か所が、5区の給水ポイントになっています。で、このー、今走っています田中、東洋大学ですけど瀬古さん、先ほど函嶺洞門のポイントの時点では、個人の順位では12番目と、(はい、)いうところで。
瀬古:上がんないですよね。
平川:ですね。
瀬古:はい。まああの、青山学院もね、まあこれは追っていくしかないので。
(2号車に中継が変わる)
蛯原:はい。この追います2位の青山学院の2年生の竹石尚人ですが、5kmの通過が、15分57秒です。先ほど先頭の東洋大学の、えー田中の、その5kmの通過、河村アナウンサー実況ありましたが、5kmで28秒詰めています。5kmで30秒ほど詰めていますから、小田原中継所で東洋と青山学院は2分3秒差、単純計算でいきますと、芦ノ湖手前で追いつくと、いう計算になります。
さあ大平台に着きました。去年はこの竹石はこの大平台で計測係でした。計測係、その1年経ちまして自らがこの5区を走っています竹石、素晴らしいペースで走ってきました。これまであの順天堂大学の今井さん、東洋大学の柏原さんを見てきましたが、同じような足取りで上がってまいりました。先ほど原監督も、「そのうち前が見えてくるから」と、この竹石に声をかけています!
平川:大平台でもう40秒ほど詰めてきたことになります、第94回箱根駅伝、山での逆転はあるでしょうか。(CMに続く)
河村:いま宮ノ下の交差点、カーブを左にとりました!先頭を走ります、1年生の東洋大学田中龍誠、大歓声に、後押しをされて、今カーブを左にとりました!さあここからだというふうに、酒井監督と、本人田中龍誠もにらんでいた、1つのポイントに入っています。まだハーフマラソンの試合にも出場したことがないので大きなことは言えないが、いつかはマラソンで勝負ができるような、そんな選手になりたいと、将来を見据えての抱負を語っていました。この後の宮ノ下から、いったいどれだけ体が動くのか、あの東洋大学はかつて山の神と呼ばれた柏原竜二さん、素晴らしいお手本があります、十分に研究を尽くしてこの5区に挑んでまいりました。
平川:さっ、2号車どうぞ。
蛯原:さあ、青山学院の2年生の竹石はもう富士屋ホテルの前に着こうというところです。あの、5区で最も急な坂、そのポイントで差を測りたいと思いますが、二重三重、いや五重六重の人垣、大歓声の中を今走っています!初めての箱根駅伝、2年生の青山学院大学、4連覇を狙う竹石、さあまもなく左にカーブを取ります!先ほど大平台では1分21秒差、その差は、どうやら、また詰まっているようです!また詰まっているほぼ1分!ほぼ1分!ほぼ1分差に攻めてきまして、今、急な坂に入っていきました!
平川:いま画面の右上では1分5秒、という差が表示されています。2分2秒から1分5秒、瀬古さんもう来てますねえ。
瀬古:うん。あのねえ、1分くらいまでは来るんですよね。
平川:この先ですか。
瀬古:この先からですね。1分のせめぎ合いしてですね、あの、追いかければ、これはもう、追いつきますね。
平川:そうですか。
瀬古:ここがこう、うん、行ったり来たりしてると、はい。追いつけないかもしれません。
平川:それから大迫さん、(はい)この今、追う青山の竹石の走り、このフォームも含めてどういう印象ですか。
大迫:うんと、非常にリズミカルで、その上半身の使い方が、あの、山の神の神野君に(ああ!)非常に似てるので、(そうですか!)何かどこか意識してる部分があるのかなーっていうふうに見てるんですけど。
平川:(感心したように)ああ。一色さんはどう映りますか。
一色:はい。そうですね、やはり大迫さんがさっき仰ったように、上体の使い方がすごい神野さんに、似てるところがあって、また脚の運びも本当にスムーズで、登りに適した走りだなっていう風に思います。
平川:そうですか。
平松:その昔、東海道最大の難所と言われ、多くの旅人を苦しめてきた箱根山。長い年月が経っても、今日明日ばかりは、若き大学生ランナーたちを苦しめ、試練を与えます。
山の神と言われた柏原竜二さんはかつてこう話しました。「僕にとって、5区は戦場です」。まさに、順位交代目まぐるしい、戦場の様相を呈してきましたこの箱根山、その先陣を切って、まず姿を現したのは、東洋大学です!今年は、青山学院ではなく、東洋大学がトップで、この小涌園前、姿を現しました。
1年生の田中龍誠が、ひたひたと、この箱根の山を登ってまいりました。酒井監督、この往路、1区4区5区と、1年生を3人起用してまいりました。仮に、往路で1年生3人を起用して往路優勝しますと、第76回大会の、駒澤大学以来、なんと18年ぶりの快挙と、いうことになります。
さあ後ろから迫りくる、そのフレッシュグリーン青山学院との差を、どれほど、最小限にとどめられるか、1年生の田中龍誠、いまご覧の大観衆、大歓声に迎えられて、小涌園前を通過、ここから最高地点まで登って、その後芦ノ湖へと下っていきます。
さあ青山学院と、どれほどその差をキープできるか、その青山学院、もうすでにこの小涌園前に姿を現しています。2位で、この小涌園前に姿を現しました、2年生の竹石尚人です。なんと小田原中継所では、2分3秒もあったその、先頭鉄紺の襷東洋大学との差が、宮ノ下の時点では、1分5秒、たちまち、1分ほどその差を詰めてしまったと、いう計算になります。
さあ多くの沿道の歓声に迎えられて、この4連覇を目指します、フレッシュグリーン、青山学院がこの、竹石尚人が姿を現しました。ご覧の大観衆です。まさに、平地を駆けるように、この山道を、飄々とした表情で登っていきます。体つき、顔つきにその苦しそうな表情は一切見られません。
さあ、小田原中継所、2分3秒あったその差、1分2秒、1分2秒です!さあ、1分以上その、東洋大学との差を詰めてきました竹石尚人、いまちらっとストップウォッチを押しました。はるか前方、1分前を行く鉄紺の背中を追います、青山学院です!
(放送センター、中継車からの実況を挟む)
(青山学院大学の竹石尚人は給水を終えたあと、突然立ち止まる。)
平川:2号車どうぞ。
蛯原:ああーっと!今!止まった!止まった!竹石止まりました!今、止まって、走り出しました!今15kmの給水で、水を受けましたが、今一旦止まりました。実はですね、先ほど、初めて脚をポンポンとたたいていたんです、ただ、太ももをたたいていましたが、今はふくらはぎのあたり、足首のあたりをいったん押さえて、ただまた、平然と走り始めました竹石です。
平川:ちょっと瀬古さんにうかがいますが、いまどういう状況と想像しますか?
瀬古:たぶんあのけいれんだと思いますねえ。
平川:けいれんですか。
瀬古:多少悪いと脱水になっているかもしれませんよねえ。
平川:あーなるほど、あっ、確かに足取りが。
瀬古:もう、かなりおかしいですよねえ。
平川:ええ。
瀬古:これ下りになると余計に心配ですよね。
平川:そうですね。前の東洋とは43秒差まで詰めたんですが、これで最高点まで登りますともうあとは下りということになりますけれども。
瀬古:まあ登りの方はスピードがね、あまりありませんから、今度下り行くと一気にあの上がるので、ペースが、そうするとーけいれんしてると厳しい状況に、なってくるかもしれませんね。
平川:そうですか。
河村:はい。
平川:1号車どうぞ。
河村:平川さん、
平川:はい!
河村:今最高点を、先頭の東洋は通過しました!
さあーこの後、2位の青山学院大学の竹石とはいったいどれほどの秒差まで詰まっているかと、いうことになります。登り後半をなんとかしのいで、あとの下り、ここからは下り坂、スピードに持っていけるかどうかという終盤の勝負になりました!
接戦必至、まだ予断を許しません、5区の終盤です!
平川:芦ノ湯では43秒差でした、さあ、この後竹石はどれぐらい追っていけるでしょうか。
平川:画面は、先頭です。
河村:今度は下りに入りまして非常に軽快な脚の運びにはなりました。ただやはり疲れはあるんでしょう、眉間にはしわが寄って腕の振りが少し縦から横に変わりました。さあ渡辺さん、下りに入っての走りいかがでしょうか。
渡辺:そうですね、あのしっかり動きも切り替わってますし、あのー往路優勝を意識してますから、まあこの1kmですね、普段やっている練習のそのままのことを出したらいいと思いますね。
河村:ああなるほど。
東洋大学の酒井監督はその普段の練習と、いうことに関して、「天性の能力ということではなくって努力才能、走る才能だけではなくってしっかりひたむきに積み重ねることができる才能、東洋大学、私たちが一番大事にしているのは、ひたむきで実直な努力の積み重ね」だそうです。
渡辺:はい。箱根駅伝で優勝するのはもうまったく他の駅伝とは別物ですから、そういう意味ではですね、監督と選手が一体となってですね、まあ往路優勝に突き進んでますね。
河村:なるほど。その練習がありますから、今、先頭のこの田中龍誠は、鮮やかな、箱根の大鳥居を過ぎました。真正面から、鮮やかな、そして強い直射日光を浴びて光り輝く、この往路の、5区のランナーです。
平川:さあ、いよいよ、往路優勝、その瞬間が近づいてきています。第94回箱根駅伝、先頭東洋大学です。(CMへ続く)
蛯原:先ほど青山学院の竹石が、また止まりました。ただまた走り出しまして、いままた原監督が声をかけていますが、箱根神社の大鳥居を超えたところでいったん止まって、足をたたいて、なんとまた走り出しました。また走り出しまして、残り1kmを過ぎて原監督が、また声を掛けます!声をかけて、また走り出してそのスピードが上がってきています。その差が30秒を切ったから前が見えてくるぞと先ほど原監督は言っていましたが、先ほど立ち止まりましたのでちょっとその差は、広がっているかもしれません。ただ、まだ40秒くらいだ、ふんばれ、往路優勝しようぜと、原監督がこの竹石に声をかけていました。大分県は九重町の出身です。小学校の時にも山道を歩いて帰ったという、この竹石が何とか踏ん張って走っています。明日は6区のスペシャリスト、小野田も待っている青学です!
平川:ちょっと2回止まったのは瀬古さん、心配ではありますが。
瀬古:うんまあでも何とか大丈夫ですね。
平川:はい。映像、1号車です。
河村:はい。1年生を中心にたすきをつないでまいりました東洋大学、4年ぶり6回目の往路優勝は、もう目前、いま、いよいよ最後の下り坂に入ろうかというところであります。東洋大学の酒井監督は、「今の1・2年生は、柏原竜二など、その時代を小学生の頃に見て、東洋大学に入学している選手。そういうこの選手たちは、これが東洋の走りなんだと、苦しいことも頑張れる」と、そう言っていました。選手たち自身に優勝経験はないが、優勝するためにはこういうことが必要なんだと、優勝経験があるチームだから言える、みんなで一緒に、こういうことが必要だから、手を取り合って努力していこう、それが今の、東洋の強さになっています!さあ、果たして、明日に向けて、どれだけの秒差、1秒をけずり出して、差をつけることができるか、全く緩めることはありません!先頭をひた走ります、東洋大学です!
菅谷:箱根駅伝第1回大会往路優勝は明治大学、以来93回の歴史の中で、往路優勝を飾ってきたのはわずかに18校、その中の1つ、東洋大学が、4年ぶり6回目の往路優勝に向けて、残り40メートルとなりました!1区から、トップを守ってきました東洋大学、この5区は1年生、田中龍誠がこの襷をかけました、
4年ぶり6回目の往路優勝!東洋大学!1区からその、トップの位置を守り続けてきました東洋大学です!
そしてその後ろに青山学院大学です。前回まで3年連続で往路を制し、総合優勝を果たしてきた青山学院大学が、今年は2位で、明日の復路に賭けるということになります。その青山学院大学、5区、2年生の竹石尚人、いま2位でフィニッシュ!その差が、35秒です!
その差、35秒で、史上6校目の総合4連覇に向けて、明日の復路、初めて、追う展開で、総合優勝を目指すということになります青山学院大学です!