画像編集
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Googleサイトでは、画像配置が限られており、細かな調整が出来ない場面が多くなります。画像は、事前に加工しておくことで、貼り付けが容易になります。このページでは、画像編集ソフトやパワーポイントを使った加工方法を紹介していきます。
最近のデジカメやスマホカメラでも画素数が高くなっています。iphoneのローエンドモデルSEの場合でも、最大解像度が幅3,024×高さ4,032px(縦型撮影)です。データ量も5メガバイトを超えます。解像度が高いと綺麗に見えますが、表示(読み込み)に時間がかかります。(このページもAとBの表示に時間がかかる)インターネットの速度も100メガから1ギガなど高速になってきてはいますが、全てのユーザーがその環境でもありません。表示速度が速く綺麗に見える画像がどのぐらいのものか確認し、適度なものを準備することが必要です。
同じ写真を、オリジナル=A、B=Aの65%、C=40%、C=20%、D=10%として、貼ってみました。
Eは少しぼやけた感じになりますが、Dでもそんない違和感がないと感じます。右側の人のズボンが細かな縦縞ですが、DとEでは縞模様が確認できません。
パソコンのモニター解像度が1,920×1,080pxのフルHD規格のものが多いようです。1,920×1,080pxの写真であれば、1枚の写真を画面一杯で見た場合にぼやけること無く見えます。しかし、実際は画面一杯に1枚を見るようなケースは少なく、この画面のようにモニター画面に数枚程度があるページが多いと思います。
A iPhoneカメラ3,024×4,032px 約5Mbyte
B 1,920×2,620px 約3Mbyte
C 1,200×1,600px 約1.2Mbyte
D 600×800px 約0.5Mbyte
E 300×400px 約0.2Mbyte
そのことから、1,000px程度が適当なサイズだと考えらます。表示させたい画像によりますが、横型で1,200×900px=1.2メガバイトを基準にするのが良いのではと考えています。
スマホカメラで撮った高画質なものは、30%に縮小するとこの値の画素サイズになります。
次に実際の貼り付けた時のサイズを考えます。
プリントした写真サイズのL版が89×119mm、一回り大きな2L版(集合写真向き)が127×178mmです。4対3の比率だと120×90mmです。この辺りのサイズを基準に考えて、複数配置する場合は、2分の1や3分の1のサイズが適当なサイズとなります。
ホームページへ写真などの画像を張り付ける上での加工作業は、上記のように画素とサイズ(トリミングを含む)調整が主な作業になります。写真編集では有名なフォトショップや多数の画像編集ソフトがあります。これらのソフトは多彩な編集ができる分、起動に時間がかかったり、操作が複雑など、使いこなすにも時間がかかります。画素とサイズ調整ぐらいは、WindowsPCの標準ソフトペイントでも可能です。ここでは、私のお勧めのソフトJtrimをご紹介したいと思います。
F 900×1,200px
無料で利用できるレタッチソフトの「Jtrim」(ジェイトリム)をご紹介します。少々古いソフトで、レタッチソフトとしては機能も少ないのですが、その分軽快に動くソフトです。フォトショップや無料で使えるレタッチソフトで私の使っているGIMPなどは起動に時間もかかりますが、Jtrimは直に起動し利用できます。画像サイズが簡単にピクセル単位でも変更ができ、トリミングや簡単な文字入れ、透過色設定、モザイク処理など、ホームページ製作用に必要な最小減の機能は備わっています。
下図が、Jtrimのメニューです。何ができるか大体ご想像いただけると思います。特に〇部分私が頻繁に利用している機能です。
Jtrimは、ダウンロードサイトの「窓の杜」や「ベクター」からもダウンロードできます。最新版が2007年バージョン1.53です。
ちょっとした説明は、私の別サイトPSWにあります。ネット上にも動画を含めて利用情報サイトは色々あります。
Jtrimを起動させて、ファイルメニューの「開く」から画像を読み込むか、起動した画面にファイルをドラッグしても同様に読み込むことができます。
右図の赤枠部分がメニューバーとツールバーです。ツールバーの「表示メニュー」から必要なものを表示設定します。(7種類のツールがあり、基本・イメージ・ズームはよく使うことになります。)
ツールバー部分の赤丸がリサイズです。メニューバーでは、「イメージ」の中にリサイズがあります。
なお、この図では全体が表示されていますが、iPhoneオリジナル画素を取り込んだ状態では、全体の一部しか見えない状態です。表示メニューの「ズームアウト」(ツールバーでは「-」で表示を小さくして全体表示させます。
リサイズをクリックすると右図の調整ウィンドが出ます。
ピクセル(px)単位で指定変更するか、比率指定で変更するかが選べます。アバウトでよければ、比率指定を使います。最初の説明の図もこの比率%を使っています。
3番の赤丸部分に「縦横の比率を保持する」に基本はチェックが入っています。大幅に縦横比を変えると見難くなりますが、多少の比率であれば、これで希望サイズにすることができます。
OKボタンで決定します。結果が思わしくなければ、編集メニューで「元にもどす」が可能です。
「イメージ」メニューの切り抜き(ツールバー左端)をクリックすると右図です。座標指定切り取りのウィンドが開き、画像に四角の枠線が出ます。座標1のx=左上、y=右上、座標2のx=左下、y=右下です。この時点で四角の枠線内にカーソルが当たるとカーソルが手のマークになり、枠線の移動ができます。切り取りたい位置(左上を合わすとよい)に移動させ、枠線の四隅の□をドラッグすると枠線が拡大縮小できます。枠線が切り取りたい位置になればウィンドのOKを押すとトリミングされます。枠線を微妙に移動したい場合は、座標指定を使えば1px単位でのトリミング位置が指定できます。
「編集」メニューに文字入れがあります。クリックすると右図のように、文字入れウィンドが出ます。文字を入れると左端に文字が現れます。この状態で文字にカーソルを移動すると手のマークが出るのでドラッグして適当な位置へ移動し、OKボタンで決定します。
枠線①がフォントの調整メニューです。透過を押すとこの写真です。透過をもう一度押すと背景色がついた文字になります。②のメニューで文字色、背景色、枠線色等の指定です。枠線はその右側の枠太さが0だと枠線が無しになります。図のように長方形の枠線で囲む場合は枠線の色と太さを1以上にして、文字に空白を入れます。枠の高さは文字サイズを大きくすると高くなります。また改行して行間調整を使えば少し手間がかかりますが、文字の入った枠線を入れたりしても適切な位置に入れることができます。
連結は、編集中の画像の上下左右に別の画像を追加する機能です。「編集」メニューの「連結」を開くと、下図の連結ウィンドが出ます。連結する画像ファイルの右赤丸部分をクリックして、連結する画像を選択(ご自身のPCの何処かのドライブ内のファイルを指定して開く)し、連結方向で上下左右を選択します。最後に、画像間に挿入するスペース(画像間の空き)を調整します。上側に挿入したもにが下右図です。
この連結では、画像間に挿入するスペースを「5」としました。スペースはpxで最大-99~99が指定できます。マイナスは重ねると言うことです。
トリミングを使って合成
連結の見本は、最初の写真にその奥側の写真を連結させたものです。中央部分が重複しています。一枚風に合成します。
移動させたい部分をドラッグします。(左上か右したからドラッグします。)切り抜く部分の枠線表示されます。この状態でマウスポインターを枠内に置くと手のマークとなり、マウスを移動させると切り抜く部分が移動します。右奥図。
移動開始すると右図の「複写/移動」ウィンドが出てます。移動位置が決まれば、位置確定をクリックします。(このウィンドにあるように「移動する」のチェックを外せば、コピーになります。)
最後に、必要な部分だけをドラッグ(左上か右下から)し、枠線が表示されたら、「イメージ」メニューの「切り抜き」をクリックします。完成写真が右図です。
同じ作業を別な方法で
を使う方法があります。
最初の写真に合成する写真が入る枠=余白をつくります。「イメージ」メニューの「余白作成」です。上下左右に最大999px作ることができます。(1回あたり)ここでは、上の余白を999とします。右奥図になります。
合成する写真をJtrimを別のウィンドで開きます。
(既にWindowsのタスクバーにJtrimのマークがあるので、ここを右クリックしJtrimをクリックする)
2つのJtrim画面が右図です。
合成するJtrim②でコピーし、貼り付け側①のJtrimにマウスを移動して、「編集」メニューの「合成貼り付け」をクリックします。(下図)
張り付く画像(点線枠)にマウスを移動すると手のマークとなり、ドラッグして合成位置へ移動させます。位置が決まれば、位置確定をクリックして決定します。
最後は、トリミングを使った合成と同様に必要な部分を指定してトリミングして完成です。
余白作成を使って、上下左右同じ値(上下左右を個別に指定するのチェックを外す)にすれば、枠線を入れることができます。2~5pxぐらいが適当です。余白の色を変えることで枠線色を設定できます。
Googleサイトの編集作業でのデメリット部分を補う工夫についての説明です。
Jtrimの文字入れと枠線以上に、画像内で説明を付け加える場合には、オフィスソフトの活用をお勧めします。
パワーポインやワード等のオフィスソフトを活用する方法です。このページを編集する際も画面のハードコピー(スクリーンショット)を活用することが結構あります。次の図を参考にみていただくと、スクリーンショットをそのまま貼り付けると白い背景(左端図)だと周囲がわからなくなります。図形に枠をつけるのは、オフィスソフトの場合は図の書式設定で簡単にできます。(図の枠線を設定=2番目中図)そして、図に〇や説明を付加するのも図形挿入しテキストを追加で可能です。注意点は、挿入したままだと追加したものと画像は別々のものです。コピーするとバラバラになります。挿入後、重ねた図をグループ化しておきます。グループ化することで一つの図形となり、コピペ貼り付けができます。(3番目右端図)
このように、図形をオフィスソフトで準備しておく(Googleサイト編集用のオフィスソフトのファイル)と便利です。わたし自身もWEBサイト毎のパワーポイントファイルを準備しています。
注:Googleのサービスのみで出来ると良いのですが、現時点で私が調べテストした結果では、GoogleスライドなどGoogleアプリではグループ化したものを貼り付けが出来ないようです。(引き続き調査中)