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河口慧海旧蔵資料解題目録 : 立正大学品川図書館所蔵

著者:立正大学品川図書館 編出版社:立正大学図書館発行年月日: 2018年3月

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河口慧海(1866-1945)は、仏教経典の原本とチベット訳を求めて、日本人として初めてチベットへの入国を果たした、仏教学者にして探険家の僧侶である。河口慧海は膨大な蔵書の中の一部を終生手元に置いていたが、その資料群が当時立正大学内に設置されていた東西文化交流研究所への一括譲渡を経て、立正大学図書館の書庫に収められたのは半世紀前のことである。その後、言語の特殊性もあり、未整理のまま書庫に埋もれていた状態であった。

今回の『河口慧海旧蔵資料解題目録』は、先に出版した『河口慧海請来資料解題目録』に続くものであるが、今回の目録の最大の特長は、図版を多くして、文字のみでは表しきれない情報を可視化することを基本に置いたことである。そして、通常の目録情報にとどまらず、書入れや挟み込み資料に関する情報も盛り込み、蔵書印を含む画像と翻刻についても丁寧に取り上げた。それらの情報から、旧蔵者である河口慧海の事績や思想、そして様々な人物との交流の模様が、新たにわかるものである。

加えて、蔵書に貼られていたラベルの順に基づいたリストを作ることによって、河口慧海の本棚の様子が伝わるように努めた。索引については、印欧語と和漢語の部に分け、「書名」「人名」「事項」と分類語を付して、見出し語には奥書や識語の記載者を含めるなど、詳細な索引を作成した。

解題目録を作成するにあたり、これまで埋もれていた貴重な資料を世に出すことの意義はもちろんであるが、これまでの「解題目録」からくる専門的なイメージから一歩踏み出し、蔵書構成から河口慧海の人となりを窺い知ることができるような、そんな親しみやすい解題目録を目指し、5年をかけて続編の発刊に至った。発刊時、個人研究者と大学図書館等の機関へ合わせて約300冊送付したが、現在も寄贈依頼が続いている。思いがけず、古典籍へのデータベース収録や開架資料として提供するための複数冊の寄贈依頼等もあり、これまでになかった活用の広がりを実感している。

元禄・正徳板元別出版書総覧

著者:市古 夏生 編著出版社:勉誠出版発行年月日: 2014年11月

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出版文化が隆盛だった元禄9年に、京都の河内屋利兵衛が出版した「増益書籍目録」。7千タイトル余の書名をあげ、元禄・正徳期の出版物の総体を知ることができる「増益書籍目録」を板元別に改編して収録。解説も掲載する。

国際日本文化研究センター所蔵 日本関係欧文図書目録

著者:フレデリック・クレインス、光平有希、小川仁 編者:フレデリック・クレインス出版社:臨川書店発行年月日: 2018年2月

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本目録の刊行は 、国際日本文化研究センターが1996年4月から2017年6月までに収集した、1853年以前刊行の日本関係欧文図書および西洋古版日本地図を書誌学的に記述することにより、開国以前に西洋において刊行された日本関係欧文図書の全体像を示したいという目的の上に成り立っている。各図書についてその成立や主題を示すために、標題紙における題目や出版事項などの記載内容を転写した。

また、各図書の体裁や保存・利用状態、蔵書印や書き込みについても詳細に記述した。日本についてどのような内容が含まれているのかを示すのに、各書誌の「日本関係記事」(contents related to Japan)項において、可能な範囲内で小見出しまで採録した。すべての図書について標題紙および口絵の写真を掲載し、図版・挿絵についても日本関係のものの写真をできる限り収録した。

巻末に国際日本文化研究センターが1996年4月以前に収集した日本関係欧文図書を含む「刊行年順図書一覧」、人名索引、書名索引を掲載した。

国際昔話話型カタログ

著者:ハンス=イェルク・ウター訳者:加藤 耕義 出版社:小澤昔ばなし研究所発行年月日: 2016年8月1日

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昔話研究の世界では、1910年にヨーロッパの昔話のカタログが作られ、その後1928、1964年にアメリカ人によって増補されてきた。2016年にドイツのウタ―教授が更に増補し、日本を含む世界の昔話のカタログとした。

本書は加藤教授が10年近くかけて翻訳したものを大冊として出版したものである。日本の昔話と思われているものが、実は世界的分布の一部であることが一目瞭然にわかる貴重な目録である。(全2,288頁)

古書古書話

著者:荻原 魚雷出版社:本の雑誌社発行年月日: 2019年3月25日

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何の変哲もない人物索引と作品索引から著者の趣向が浮かび上がるのが、一般書の索引の愉しみだと思います。本書の索引を眺めていると、著者すら意識していなかった贔屓がそこここに見受けられます。

子どもたちへ原爆を語り継ぐ本

著者:広島市こども図書館出版社:広島市こども図書館発行年月日: 2015年6月30日

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原子爆弾による被爆体験の継承及び平和意識の高揚を図るため、広島市こども図書館が中学生までの子どもを対象として網羅的に収集している、広島・長崎の被爆に関する資料の目録です。被爆40周年に当たる1985年に1冊目を発行して、その後は10年毎に改訂しています。

2014年3月までに発行された資料688点を「紙芝居」「絵本」「フィクション」「ノンフィクション」「詩歌」「原爆関係図書目録」の6テーマに分類し、書誌事項と紹介文を記載。巻末には、幼児から中学生までの対象別リストと索引を掲載しています。

故早坂基氏寄贈図書目録と其の中の百姓一揆史料・文献目録

著者:武田功、佐々木哲夫 編出版社:田野畑村民俗資料館発行年月日: 2016年3月

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三閉伊一揆の究明に取組んだ民間の百姓一揆研究家所蔵の図書等の寄贈を受けた田野畑村民俗資料館は、盛岡市在住の民衆史研究家の協力のもと、図書とその他資料について、百姓一揆、特に弘化・嘉永一揆(三閉伊一揆)を重視した図書の整理と目録を作成した。

本篇は、受贈図書1,360点の中の百姓一揆に関する項目を網羅し、さらに、特に三閉伊一揆に関する項目を11類型に分類し、抜き出した構成となっており、一揆並びに三閉伊一揆の調査・研究等の道しるべとして活用されることを願い編纂したもの。

[続]故早坂基氏寄贈図書目録と其の中の百姓一揆史料・文献目録

著者:武田功、佐々木哲夫 編出版社:田野畑村民俗資料館発行年月日: 2017年3月

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三閉伊一揆の究明に取組んだ民間の百姓一揆研究家所蔵の図書等の寄贈を受けた田野畑村民俗資料館は、盛岡市在住の民衆史研究家の協力のもと、図書とその他資料について、百姓一揆、特に弘化・嘉永一揆(三閉伊一揆)を重視した図書以外の資料の整理と目録を作成した。

本篇は、寄贈された綴り・函入り・袋入り等300件の図書以外の資料(資料・原稿・書籍複写・新聞切り抜き及び複写類等)4,418点の資料を5分類し、可能な限り年代順に一揆に関する項目を網羅し、さらに、特に三閉伊一揆に関する項目を抜き出すとともに、掲載概要を表記し、一揆並びに三閉伊一揆の調査・研究等の道しるべとして活用されることを願い編纂したもの。