初任務 サギ
暗黒部隊入隊初日、
早速、緊急招集が下った。
任務は帝国皇帝オーガンの暗殺!
そうさ、僕はこの時を待っていたんだ。
このチャンス、絶対モノにする。
そのためにはまずは準備だ。
あいつを出してやらないと。
皇帝の館へ サギ
さあ、ギロとも合流したし、これからが本番だ。
皇帝の館の資料は全部目を通した。
つくりは頭に入ってる。
あとは行くだけだ。
目指すはオーガンの居室。
もう、後戻りはできない。
頼むよ、ギロ、***。
皇帝暗殺犯 ギロ
皇帝の暗殺は失敗だ。
いや、オーガンは殺されておったのだ。
あの男、あやつの仕業に違いない。
だが暗黒部隊はわしらを追っている。
皇帝殺害の犯人として。
今は逃げるしかない。
でなければ、わしらが殺られる。
ぬかるなよ、サギ。
ここは……? サギ
あの怪物、いったいなんなんだ!?
それにあのギロの動き。
僕の声がまるで聞こえてなっかたみたい。
あんなギロ、見たことないよ。
おまけにここはいったい?
ペッツとティスタって言ったっけ。
僕、どうすればいいんだ?
帝都脱出 ギロ
サギの様子がおかしい。
変な夢を見たと言っておったが、
それが原因だろうか?
しかし、ゲルドブレイムとやらの言うとおり、
これを抜けるのはやっかいだぞ、サギ。
それに、わしはシェラタンには戻りたくない。
あそこに戻るには
あの森を通らねばならん。
ミリィとの出会い サギ
あの子、ミリィアルデ、ミリィ。
おかげで助かった。
ミリィが居てくれなかったら、
あのジャコモって奴にやられてた。
さあ、警戒網も突破した。
母さん、僕、帰るよ!
ハッサレー到着! ミリィ
ついにハッサレーに到着!
でもポンコツ人形がギャーギャー言うから
せっかくの空の旅にケチがついちゃったわ。
あの子はなんだかお坊ちゃんって感じ。
ほんとにあの子が、
ううん、今考えても仕方ないわね。
シェラタン目指して、どんどん行きましょう!
世界一の翼 ギロ
なんとか孤児院まで戻れたようだ。
妙な小娘がつきまとうは、あの森を通るわで
どうなることかと心配したが。
ジーナも元気そうでなにより。
世界一の翼も健在のようだ。
ついでにガキどもの騒々しさも変わっとらん。
サギはしばらくシェラタンに留まるつもりらしいが。
まあいい、わしはサギについて行くだけ、
それだけだからな。
湖のひみつ ミリィ
イバラの塔に登るなんて、
サギも結構度胸あるじゃない。
ただのお坊ちゃんってわけじゃないみたいね。
そうそう、チックとワッチョの言ってた湖の怪物!
なんだかよくわからないけど、
村の人たちも巻き込まれてるみたい。
これは事件よ!
マキナアルマそして…… ギロ
わしらはシェラタンにおったはず。
マキナアルマと言ったか?
あの兵器に乗ったヴァララという
小娘に待ち伏せされていたのだ。
だのに、ここは?
あの連中、サギをマーノと呼んでおったな。
それに、この感覚は、わしの意識を迷わす
この感覚はいったいなんだ?
ごめん、母さん サギ
帝国へ戻る。そう決めた。
ネロって人に会うんだ。
僕と同じ、精霊憑き。
あの変な夢のことだって何かわかるはずだ。
あれを見るとき、きまってあの怪物がいた。
母さん、ごめん。
でも、すぐに戻るよ。
あれを確かめたい、それだけなんだから。
わたしは帰りません! ミリィ
ポンコツ人形のやつ、いったい何様よ。
ぬしは帰れ~だなんて。べーっだ!
オーガン皇帝の葬儀中だから
ネロ様のお屋敷へは目立たずにいけるわ。
ポンコツ人形じゃ、こううまくは案内できないわよ?
ハッサレーを出るときの、
あのジーナおばさまの話。
本当にわたしのこと……。
精霊憑きネロ ギロ
あのネロという奴、わしは好かん。
バアルハイトの策略の話は興味深かったがな。
選ばれし者、精霊憑き、
世界の命運を左右する……か。
まあいい、今は少し休息するのがいい。
なにより、サギのためにな。
気分転換 ミリィ
サギには気分転換が必要なのよ。
元気が出るとこって言ったらアザーよ!
魔法学校で習ったもの。
アルファルドで一番活気があるんだって。
わたしも初めてだから楽しみだわ!
世界を守れ……か サギ
ギロとミリィには悪いことしちゃったかな。
でも、普通だったら面食らうだろ?
世界を守れ、だなんてさ。
でも、ミリィの言うとおり、いい気分転換ができた。
ネロ軍務官のお屋敷に戻ろう。
ベットでゆっくり休んで―――
そして、返事をする。
そうさ、それでいいんだ。
アザーの調査 サギ
アザーに爆破事件の首謀者がいるなんて。
信じられないよ。
アルマードさん、バインさん、
ジュアールさん、ネトルさん、マロウさん。
みんな、いい人ばかりだったけど。
調べてみよう。
みんなの話を聞いてみるんだ。
それが、今の僕の仕事なんだ。
信じられない ミリィ
バインさんが首謀者なんて。
そんなに帝都のやり方って問題だったの?
でも、火炎洞窟に逃げ込んだのはやっかいね。
あそこはこの村の人の庭みたいなもの。
ひと筋縄ではいかなそうよ。
それにしてもあのリュバンナって人!
アルマ姉さまに手をあげるなんて許せないわッ!
これは……夢じゃない? ミリィ
またここ。
これはもう偶然じゃ済ませられない。
わたしたちはどこかに飛ばされている、
そして、それにはあの怪物、影が関係している。
そう、ただの夢じゃない。
ティスタ、ペッツ、ポルコ、ピエーデ。
サギ、彼らの話を聞いてみましょう?
だって私のことは見えてないみたいだし。
主のお出まし ギロ
全て陸続き。
あの世界、どういうわけだ?
いや、考えておる場合ではない。
どうやらわしらの世界に戻ったようだが、
今度は火炎洞窟の主のお出ましだ。
あやつに喰われるか生き埋めになるか、
どちらにせよ、いいことにはなりそうにないぞ。
バアルハイトに会いに サギ
僕の容疑を解くために
バアルハイトに会いに行くことになった。
いいさ、行ってやるとも。
行って、はっきりさせるんだ。
影っていったい何なんだ。
バインさんが、人があれに変身した。
今までの影もそうなのか?
わからないよ。
素敵! 専用船!! ミリィ
次の任務地はディアデムだって。
なるほどね。
帝国に次いで軍事力の高い国だもの。
放ってはおけないってことかしら。
それにしても、ネロ様も気がきいてるわ。
港に専用船を用意した、なんてね。
きっとすっごい豪華な船よ!
セルシカさん サギ
さすが雲の国、たっくさん雲があるし、
雲も他の国の雲とはまたちょっと違うみたい。
まずはレイドカーン王に合わないと始まらないな。
案内してくれるのは
ディアデム騎士団のセルシカさん。
ちょっと綺麗な人だ。
なんだか優しそうだしね。
お子様ばっかり ミリィ
あーそう、ふーん。
サギはああいう女の人が好みなのね。
ま、いいわ。
サギもお子様だけど、
レイドカーン王とギバリ君も相当ね。
これじゃあラムバリさんも大変だわ。
とにかく話をするためには二人を探さなきゃ。
ナシラを脱出 ギロ
あのパロロというやつ、へらへらしておるが
なかなかどうして大したやつだ。
まったく、不思議な術を使いおる。
あやつとわしがおれば、
帝国の装甲車などひとたまりもないが、
この村のことを思えばそうも言っておれんか。
ジャコモ再び サギ
またジャコモと勝負した。
もうそろそろ諦めて欲しいな。
けど、あいつにだって
理由があるんだよね、きっと。
レイドカーン王たちは
雲の城エルナトに戻っていった。
ラムバリさんも後を追ったから、
今頃は大広間で大目玉かもしれないな。
雲の大風穴占拠 ギロ
帝国のマキナ化部隊が
雲の大風穴を占拠しおったらしい。
やつら、必ず先手を打ってきおる。
わしらが交渉しに来た先には
マキナ化部隊がすでに侵入しておる。
どういうことだ?
セルシカ変貌 ミリィ
セルシカさんが、
また、あのバインさんみたいに。
ラムバリさんもあんなになってまで。
ひどい。
これが帝国のやり方なの?
わたしたちはまたサギたちと一緒に
この見知らぬ世界に来てる。
ここの雨は嫌。外に、出たい。
人のマグナス化 サギ
ティスタたちについて
領主の街クヤムへと行くことにした。
この世界の領主、ワイズマンに会うために。
人のマグナス化。
そんなことが本当にできるの?
でも、あのラサラスって村で見たあれは
まさに、人のこころだけの存在だった。
大往生ラムバリ サギ
ディアデムのマキナ化も
完全には阻止できなかった。
セルシカさんも、ラムバリさんも助けられなかった!
くそッ! シャナトのやつ!
雲の大風穴では、今もマキナ化が進んでる。
ナスカのマキナアルマ!
今の僕の力で止められないのか!?
今は、今は戻るしかないのか?
邪神マルペルシュロの遺児 ギロ
怪物は邪神マルペルシュロの寄生したもの。
この大陸が邪神の力で浮いていたというのにも
驚いたが、怪物はそれ以上だな。
マキナ化……邪神のかけら……
マルペルシュロの遺児……
明け方のコッコドリでもここまで賑やかではない。
とにかく、サダルスウドだ。
目の前のことを片付ける、それしかないぞ、サギ。
ロドルフォはどこに? ミリィ
さてと、サダルスウドの玄関口、
古都フェルカドに到着ね。
ここで一番力があるのがロドルフォさん。
いったいどこにいるのかしら?
あんまり偉そうな人じゃなきゃいいけど。
ジャコモとサギ ミリィ
またあの子!
しつこいったらないわね。
でも、暗黒部隊のあの子がこんな辺境に配属なんて、
これってやっぱり左遷?
あの子の話だとロドルフォさんは
お屋敷にはいないみたいね。
まったく、どこにいるのよ!
また先手!? サギ
ヒューズのやつ!
もう手遅れだって?
また……先手を打たれたっていうのか?
もうのんびりしてられない。
荒っぽい手を使ってでも、
ロドルフォさんと話をする機会を作らないと、
ディアデムの二の舞になっちゃうよ。
ロドルフォとの会談 ギロ
サダルスウドを守るための方便か。
ロドルフォのやつ、意外と骨のあるやつ、
今はそういうことにしておくか。
気になるのはヒューズだ。
あやつ、何を企んでおる?
ヌンキの面白いもの……まさか!?
ここでも僕は サギ
ヌンキが燃えていた。
その中で、僕は殺してはいけないものを
殺してしまった……そんな気がする。
気持ちが悪い。
ここは、そうだ、またここに。
ワイズマンとの交渉は失敗だった。
ここでも、僕は帰ることしかできない。
みんな泣いてる ミリィ
みんな泣いていた。
クィスを失ったティスタは
何かを決意したみたい。
わたしのことは彼らには見えないみたいだから、
何も言ってあげることができない。
でも、何かできることがあるなら、
彼らの力になりたい。
そう思った。
マキナ化は進行中 ギロ
またパロロに助けられたようだ。
あの小僧、只者ではないぞ。
しかし、二度目はないぞ、サギ。
そう都合良く何度も助けが来るわけではない。
ヌンキのマキナ化は今も進行中だ。
もう一度行くか、街に戻るか、
サギ、どるする?
また任務か ギロ
次の任務か。
ふん、自分の屋敷で踏ん反り返っておれば
いいやつは簡単に言ってくれる。
わしにしてみれば、
ネロもバアルハイトも変わらんぞ。
ここはホロ・ホロなのよ!? ミリィ
こんなことってある?
魔法学校であれだけホロ・ホロの危険さを
学んできた私が、道しるべの石もなしに!
サギもギロもわかってないのよ!
ここの恐ろしさが。
ああ……私たちどうなっちゃうのかしら。
ごめんねりぞう サギ
ミリィは怒ってたけど、ほら、
みんなで力を合わせればなんとかなるよ。
うりぞうには悪いことしちゃったけどね。
これでようやくコレルリさんに会いにいける。
コモ・マイにはミリィの通ってた魔法学校も
あるんだよね?
あとでちょっと寄ってみようか?
ミリィがどんな子だったのか聞けるかも。
妖精導師コレルリ ギロ
中立国だと?
聞こえはいいが、自分勝手なだけだ。
マキナ化部隊が乗り込んできても
そう言ってられるかは疑問だがな。
コレルリのあの態度、
そう簡単に懐柔できるものではなさそうだ。
戻るしかあるまいぞ、サギ。
スフィーダの修理 ミリィ
損壊したスフィーダを直すために
もう一度コレルリさまのところへ。
だって、ネロ様が戻られるまでここで待つなんて
冗談じゃないんだから!
アヌエヌエには何度も来てるから知ってる。
コレルリさまは本当は優しいお方なんだから。
きっとお知恵を貸してくださるわよ。
きっとすごい人よ! ミリィ
コレルリさまがご不在なのは残念。
でも、衛士さんの言うとおりね。
例え、いらしてもスフィーダの修理を
頼むわけにはいかないわよね。
でもほら!
さっきのおもちゃを作ったローロって人なら!
きっとすごい人なのよ。
こう、なんか職人です!みたいな!
なによあの子! ミリィ
なによ、あのローロって子!
ぜんっぜん、頼りにならなそう。
サギは知らないと思うけど、
天の樹っていうのは、この国の象徴なのよ?
それを材料に欲しいなんて……ダメに決まってる!
天の樹の守り番に頼んだって
コレルリさまに頼んだって怒られるのがオチよ。
そんなの無視してコモ・マイでお茶しましょ?
マキナ化部隊が来た ギロ
ついにアヌエヌエにもマキナ化部隊が来た。
中立だのなんだのと言っていたが、
見ろ、この始末だ。
あいつらなぞ放っておけばいいと思うぞ?
サギが行くと言うから仕方がない。
天の樹の根脈とやら、見るだけ見てみるか。
僕らはまたここに サギ
シャナト! ヴァララ!!
もう少しで、あれを殺さずに済んだのに!
……僕はまたここにいる。
もう、夢なんかじゃない。
これは……。
彼らはマルペルシュロ サギ
闇の眷属のちから?
マルペルシュロだって!?
彼らがマルペルシュロなのか?
ここは、千年前の神の時代だっていうのか?
なぜそんなところに
飛ばされたのかはわからない。
けど、だとしたら止めなきゃいけない。
彼らが起こそうとしているのは、
千年前の神々の大戦なんだから。
サギ、元気出して ミリィ
サギが心配。
そして***、あなたのことも。
それなのに、あのポンコツ人形のあの態度!
なんだってのよ。
もっと、優しくしてあげればいいのに。
そういう薄情な人形なのよ。
とにかくアルファルドに戻ったほうがいいわ。
コレルリさまに落ち枝をもらって。
ふたりの問題だ ギロ
サギと***のとは
わしなんかが口を出すことではない。
ふたりで解決せねばならんことだ。
それよりも今はスフィーダを修理することだ。
天の樹の落ち枝をからくり小娘に
渡せばよかったはずだったな。
ありがとう サギ
ありがとう、ギロ。
ありがとう、ミリィ。
世界をまわってわかったよ。
マキナ化は止めなければいけない。
……***。
君も一緒に。
***へ サギ
***へ。
君が精霊であろうとなかろうと、
そんなこと関係なかったんだ。
僕はやっと君を知ることができた。
君は間違いなくここにいて、
そして僕は君と共にいる。
僕の物語は君の物語。
だから、ずっと一緒にいよう。
人工精霊憑き ミリィ
シャナトが言っていたこと。
遺児が人工的に宿らされた……?
そんなこと、聞いてない……。
わたし、どうしたら……。
皇帝バアルハイト ギロ
シャナトが死に、バアルハイトが皇帝就任か。
さすがのわしも混乱しておる。
サギに宿らされたもの……。
神の時代、***たちを殺したもの……。
皇帝審議会でのミリィアルデの言葉……。
そしてジーナ……。
帰ろうサギ。
今はそれが一番かもしれん。
あとは行くしかない。
次にこの日記を開くときは
すべてが終わったときだ。
ギロ、ミリィ、***。
すべてが終わったら続きを書こう。
そう、みんなで。