穴抜け多いです
〈皇帝暗殺の任が下る〉
サギ「このチャンス、絶対モノにする。一緒に来てくれるよね? ***。」
***「もちろん」
サギ「ああ、頼りにしてるよ。さ、行こう。」
***「それでいいのか?」
サギ「もちろんさ。迷う必要はないよ。さ、行こう。」
〈初陣準備〉
サギ「さ、僕たちの初陣だ。準備はいいかい? ***?」
***「ばっちりさ!」
サギ「それなら安心だよ。わかっていると思うけど、僕たちの息を合わせないとね。」
***「う~ん……ちょっと」
サギ「息を合わせるというのは、***の選択にかかってる。さあ、バッチリ頼むよ! ***!」
***「まかせとけ!」
サギ「そうそう、その調子。じゃあ、行こうか!」
***「まあ適当に」
→***「まかせとけ!」↑OR「はいはい」↓
***「はいはい」
〈任務開始〉
サギ「あの人、なにが精霊憑きの僕ちゃんだよ。***のこともずいぶんなこと言ってくれたけど―――。」
***「甘く見るなよ」
サギ「そうさ、***の力、見せてやろうよ。」
***「当たってるかも」
サギ「気にしちゃだめさ、***。***にはいつも助けられてる。頼りにしてるって!」
〈皇帝暗殺〉
サギ「ここだ……。ギロ、***、行くよ?」
***「オッケー!」
ギロ「待て、サギ。声がする。」
***「ちょっと待って」
サギ「どうしたの? ***。ん? 話し声……?」
サギ「……聞き取れないな。」
***「突入しよう」
サギ「そうだね、***の言うとおりだ。いつまでもこうしちゃいられない。よし、突入後、僕と僕のマキナウィルが皇帝を討つ。みんなはバックアップを。行くよ、みんな。」
***「引き返そう」
サギ「……そうだね。何か普通じゃない気配がする。けど、任務は皇帝の暗殺だよ。ここで引き返したら意味がないんだ。思い切って突入しよう。***。突入後、僕と僕のマキナウィルが皇帝を討つ。みんなはバックアップを。行くよ、みんな。」
サギ「まずい! このままじゃ、みんなやられる!」
***「逃げるんだ!」
サギ「わかってる! ギロ、頼む。みんな、こっちだ!」
***「やっつけろ!」
サギ「駄目だよ、この人数相手じゃ勝ち目がない。逃げよう! ***。ギロ、頼む。みんな、こっちだ!」
〈見慣れぬ土地〉
サギ「い、いや、頭は大丈夫です。ただ、本当にわからないんです。あの、その……。」
***「ギロはどうした?」
(セリフ変化なし)
***「サギ、大丈夫か?」
サギ「***! いたんだね……よかった。僕は大丈夫。***は? なんともない?」
***「うん」OR「わからない」
ペッツ「ほんとに平気か? ひとりでぶつぶつ言っちゃってよお。」
ペッツ「なあ、歩けるか? 昔みたいにおぶってやろうか?」
***「おぶってもらおう」
サギ「***まで! ほんとに平気だってば。」
***「関わらないほうがいい」
サギ「確かに関わらないのが一番だけど……、ここがどこだかわからないし、……ギロもいないし。」
〈ゲルドブレイムの登場〉
男「おお怖い。あまり警戒しないで欲しいな。見てくれ、丸腰だ。」
***「話を聞こう」
サギ「そうだね、***。今はわらにもすがりたい。信用するほかないみたいだね。」
男「素直でよろしい。そういう坊やは大好きだよ。ふふふ。」
サギ「…………。」
***「怪しいぞ!」
サギ「うん、怪しいよ。だいたい、この騒ぎの中、こんな所をうろついているなんて。」
男「理由が必要かね? 今の君には、私を信用する以外に何もできないように見えるがね。」
サギ「確かに……。」
〈帝国の外へ〉
サギ「皮肉を言うなよ。けど、どうしたものかな…………。」
***「ミンタカへ出よう」
サギ「そうだね。僕もミンタカに出るのがいいと思う。あそこに居たって見つかるまで時間の問題だし。」
***「地下道へ戻ろう」
サギ「ちょ、ちょっとそれ本気? ***!?あそこに居たって見つかるまで時間の問題だよ。それにあんな臭いところ、長くはいられないよ。」
サギ「ああ、帰るんだよ。故郷に。シェラタンなら身を隠すのに丁度いいだろ?」
***「そうだね」
サギ「うん、あそこは人の出入りがあまりないところだし、故郷は部隊にも教えてないから、僕がハッサレーに向かうなんてわかりっこないさ。」
***「危ないよ」
〈ミリィの登場〉
サギ「命の恩人だし、口は悪いけど、根は悪い人じゃないよ。……きっと。」
***「そうだね」
サギ「ねえ、***もそう思うよね?」
サギ「みろ、ギロ。***もそうだって。」
ギロ「そうか? こころの陰険さが、これ以上なく伝わってきたが。」
***「そうかな?」
サギ「え? そ、そう? ***は気に入らない?」
ギロ「ほれみい、あれは心の陰険さが、しっかり表れておる顔だぞ。」
〈ハッサレーへ〉
ミリィ「わたし、外の世界が見たいの。ねえ、一緒に連れてってよ。いいでしょ?」
***「いいとも!」
サギ「う、うん。」 ギロ「いかん!」 (同時に)
ミリィ「はい、決まり。これからよろしくね。 あ、ほらほら、話してるあいだに着いたみたいよ。さあ、シェラタンに出発~。」
ギロ「なぜ許す!? サギ?」
***「ダメだ!」
サギ「だ、ダメだよ。」 ギロ「いかん!」(同時に)
ミリィ「はい、決まり。これからよろしくね。 あ、ほらほら、話してるあいだに着いたみたいよ。さあ、シェラタンに出発~。」
ギロ「まったく聞いておらんな、あの小娘。」
サギ「そう……みたいだね。」
〈精霊憑き〉
ミリィ「大丈夫、信用する。ふふふ、そうやって話すのね。よろしく、***。」
***「よろしく」
サギ「***もよろしくって言ってるよ。」
ミリィ「ふふ、ありがと。」
***「なんか気に入らない」
→***「よろしく」↑OR「やっぱり気に入らない」↓
***「やっぱり気に入らない」
〈シェラタン到着〉
サギ「うん。……みんな元気かな。」
***「きっと元気だよ」
サギ「そうだよね! よし、まずは、母さんだ。母さんに会いに行こう!」
***「どうだろう?」
〈これからどうするか〉
サギ「ねえ、***これから、どうしよう……。ここで孤児院を手伝うのも悪くないよね?」
***「悪くない」
サギ「うん、母さんにも楽してもらえるしね。」
***「それでいいのか?」
サギ「うん、それが一番いいんだよ。ギロと***が手伝ってくれれば、楽しくなるさ。」
↓
***「手伝うよ」
サギ「頼むよ。まずは村の手伝いから始めるかな……。」
***「ミリィはどうする?」
サギ「どうって……。ミリィといるとなんだか楽しいし一緒に居られたらいいと思うよ。でも、ずっとここに留まってもらうわけにはいかないからね……。」
〈湖の怪物〉
サギ「うん、皇帝の館で襲われたあいつと同じだ……。……あの怪物、何か気になるんだ。」
ギロ「行くか? サギ。」
***「行こう!」
***「よそう」
〈再び夢の中へ〉
ギロ「でおったな? このノーテンキ娘が。もう少しこの状況をだな―――」
ミリィ「はいはい、ポンコツ人形は黙ってて。サギはどう思う?」
サギ「僕? 僕は―――」
***「冷静になろう」
サギ「ギロの言う通り、少し考えたほうが良くない?」
ミリィ「どうして!? 得体の知れない場所に取り残されるほうが怖くない?」
***「ついて行ってみよう」
サギ「行ってみよう。ここのこと、何かわかるかも知れないから。」
〈再び帝国へ〉
サギ「きっと、帝国に行けばもっと詳しいことがわかると思う。***はどう思う?」
***「帝国に行こう」
サギ「うん。***ならそう言ってくれると思ったよ。ねえ、ミリィ、きみはどう思う?」
***「まだ危険だ」
〈演説会〉
サギ「ねえ、あの人も精霊憑きだって。***は何か感じた?」
***「何も感じない」
サギ「そっか。精霊憑き同士だからって、そういうのはないのかな?」
***「こころに響いた」
サギ「へえ! 精霊にしかわからない、何かを感じたの?」
↓
***「そうじゃないけど」
***「そこまでわからない」
サギ「そうか、まあ、会ってみてもう少し話を聞いてみないとね。」
〈テロの勃発〉
男の子「お兄ちゃんたち! ぼけっとしないで、怪我人を助けるの、手伝っておくれよ!」
サギ「え!? う、うん、そうだね。僕に何かできることは―――、」
***「怪我人を助けよう」
サギ「うん、放っておけないよ。何か手伝えないか聞いてみよう。」
***「先を急ごう」
サギ「そんな! 見てよ、***! 放っておけないよ?
↓
***「ごめん、そうだね」
サギ「うん、放っておけないよ。何か手伝えないか聞いてみよう。」
***「ネロに会うのが先」
〈ネロとの面会〉
サギ「はじめまして。サギといいます。それと―――。」
***「***です」
サギ「僕のこころにいる***です。」
***「教えないよ」
サギ「そんなこと言わないでさ、ね? ***。」
ネロ「どうした? 精霊がごねているか? ハッハッハ。」
ネロ「我々は選ばれたのだ。サギ、共に世界を守ろう。」
サギ「…………。」
***「協力しよう」
サギ「待ってよ、***。すぐには決められない。」
***「少し考えよう?」
サギ「そうだね、簡単には決められない。」
〈アザーでの息抜き〉
サギ「ねえ、***。軍務官との取り引き、実はちっとも迷ってないんだ。」
***「どうして?」
サギ「だって、暗殺容疑の抹消と孤児院への援助。これなら拒む理由はないさ。」
***「わかってるよ」
サギ「うん、暗殺容疑の抹消と孤児院への援助。これなら拒む理由はないもんね。」
サギ「ねえ、***。僕が動くことで何かを変えられるのかな?」
***「きっと変えられる」
サギ「変えられる? ああ! ***も手伝ってくれればね!」
***「無理だね」
サギ「無理? そりゃあ僕ひとりじゃね。でも、***が手伝ってくれればやれるかもよ?」
〈取引の答え〉
ネロ「それでは、返事を聞かせてもらおう。協力してくれるか、サギ?」
***「もちろん」
サギ「取り引きに応じます。僕と***、そしてギロがお役に立てるなら。」
***「しちゃダメだ!」
〈テロ犯人の捜査〉
バイン「サギ、ひとつだけ聞かせてくれ。おまえは嘆きの風のしていることをどう思う?」
サギ「嘆きの風のしていること……。」
***「悪いことだ」
サギ「僕は、目の前であの爆発を見たんです。たくさんの人が被害にあった……。嘆きの風のしていることは悪いことだと思います。」
***「仕方がない」
サギ「この村のことを考えると……、いや、それでもやっぱり、やってはいけないことだと思います。何かを訴えたいなら、きっと別な方法があったはずです。……僕は、そう思います。」
〈ナオスにてペッツとの会話〉
ペッツ「何か悩みごとか? 話してみろよ! 俺が相談に乗ってやるぜ?」
サギ「別にそういうわけじゃないです。」
***「相談に乗ってもらおう」
サギ「そうだね、ここがどこなのか聞いてみよう。」
***「用はないよ」
〈ナオスにてティスタとの会話〉
サギ「なんかもめてるみたい……。気付かれないうちに離れよう。」
***「離れよう」
(会話終了)
***「もう少し聞こう」
ティスタ「マーノ……。みっともないとこ見られたな。」
サギ「いえ……。」
クィス「マーノからも言ってよ。危ないことはやめてって。」
ティスタ「クィス、その話は終わりだ。とにかく、クヤムに行く。マーノも支度しておいてくれよ。」
〈ナオスにてポルコとの会話〉
ポルコ「 ワイズマンを放っておいたら、世界から人がいなくなるって、ティスタが言ってたけど……。ほんとにそうなっちゃうのかな?」
***「こっちが聞きたい」
サギ「う~ん、僕もわからないよ。だいたい、ワイズマンって何者なの?」
ポルコ「この世界を治める大領主。すっごいこころの力が強いんだ。マーノだってそれくらい知ってるじゃない。」
サギ「う、うん……。」
ポルコ「ねえ、僕たちもラサラスの人たちみたいになっちゃうのかな……。」
***「そうだ、いなくなるぞ~」
〈夢から覚める〉
サギ「う、うーん……。」
***「サギ、大丈夫か?」
サギ「なんとか、ね。いてて、頭が割れそうだ……。」
***「早く立て!」
サギ「ああ、わかってる。いてて、頭が割れそうだ……。」
〈バアルハイトに会いに〉
サギ「どうする? ここは、行くしかないか……?」
***「行こう」
(セリフ変化なし)
***「罠かもしれない」
サギ「うん、でも、罠だとしても、行ってみようと思うんだ。」
〈ミリィと別行動〉
ミリィ「終わったころに戻ってくるから、ここで待ち合わせましょう?」
サギ「え? うん、でも、急だね。」
***「あとで会おう」
(セリフ変化なし)
***「一緒に行こう」
サギ「友達のとこなら、あとで一緒に行こう?」
ミリィ「ううん、積もる話もあるし、ひとりで行きたいの。」
〈レイドカーン王を追いかけて〉
ラムバリ「お恥ずかしい話だが、ああして飛び回っておられる。もう少し王としての自覚を持ってくだされば……。」
ギロ「サギ、追いかけるか。」
***「追いかけよう」
サギ「うん、それがいい。」
***「放っておけ」
〈レイドカーンに合う前に小天河に来た場合〉
サギ「渡れないならここにいても意味無いよ。任務はレイドカーン王に会うことなんだ。エルナトに戻ろう。」
〈レイドカーンが捕まる〉
サギ「それで、捕まってるレイドカーン王と合流して一緒に脱出する……どうかな?」
***「名案!」
サギ「***も、そう思う? よーし、早速やってみよう。わざと帝国兵に捕まるんだ。」
***「うまくいくかな……?」
サギ「平気さ。あの様子だと、どこかに軟禁するつもりなんだよ、きっと。いざとなったら戦うしかないけど、試しにやってみようよ。わざと帝国兵に捕まるんだ。」
〈帝国兵との乱闘〉
〈大風穴へ〉
レイドカーン「そういうわけで、ごめん。僕たちは大風穴へ向かう。例の話は戻ってからにしよう。」
***「待って」
(セリフ変化無し)
***「いってらっしゃい」
サギ「…………。」
ギバリ「よし、行くぜ、レイちゃん。」
〈ギバリのこと〉
レイドカーン「ディアデムは対バアルハイトに協力する。そうネロ殿に伝えて欲しい。」
サギ「わかりました。必ずお伝えします。」
レイドカーン「うん。頼む。」
***「行こう」
(セリフ変化無し)
***「ギバリのこと……」
サギ「あれでよろしいのですか? ギバリのこと……。」
レイドカーン「…………。僕は、ギィを失うわけにはいかないんだ。もしまた僕が危険な目にあった時、きっとギィはラムじいと同じことをするよ。あいつだけは特別なんだ……。失いたくないんだ。ふ……。こんなんじゃ、王としては失格だね。ラムじいが生きていたら、きっと、叱られているだろうな。」
ミリィ「そんなこと……。誰だって、大事な人を失いたくない……。」
レイドカーン「……ありがとう。」
〈マキナアルマ・カノンに挑んだ場合〉
ギロ「サギ! 勝算はあるのか!?」
サギ「わかんないよ! けど、やらないともっと大変なことになるんだろ!」
***「やるしかない!」
サギ「よし! 行くよ、みんな!」
***「無理だ、やめよう!」
ナスカ「やめるの? もうあきらめなよ。ひゃはははは!」
〈遺児のこと〉
ネロ「ロドルフォを放っておくのは危険だと言っている。サギ、君の精霊はどうだ?」
***「ロドルフォは危険だ」
サギ「***も、危険だと感じているようです。」
ネロ「そうか。やはりサダルスウドへ向かう必要があるな。」
***「たいした奴じゃない」
サギ「***はあまり危険とは感じていないようです。」
ネロ「そうか……。しかし、サダルスウドを放っておくわけにはいかん。」
ネロ「君たちは、古の神々の戦いの話を知っているか?」
***「知っている」
サギ「***、知ってるの!? 僕は、言い伝えだってことくらいしか知らないけど……。」
***「知らない」
サギ「そうだよね。僕も言い伝えだってことくらいしか知らないよ……。」
ネロ「君たちはこの世界の大陸がなぜ空に浮かんでいるか、考えたことがあるか?」
***「考えたことない」
サギ「僕はそういうものだと思って暮らしてたけど……。」
ミリィ「わたしも。」
***「興味ない」
ネロ「エンド・マグナスとなったのはその体の一部。残りの部分はどうなっと思う?」
***「消えた?」
サギ「……消えてなくなった?」
ネロ「そうであれば、話は簡単だったのだがな。」
サギ「では……、捨てられた?」
***「捨てた?」
サギ「……捨てられた?」
〈フェルカドに到着〉
ミリィ「そういえば、ゲルドブレイムさんがそんなこと言ってたじゃない。サダルスウドには帝国兵が送られてるって。」
サギ「いつも先手を打たれてるな……。どうしよう? ***。」
***「ロドルフォを探そう」
サギ「うん、そうだね。そのロドルフォって人と会うのが目的だしね。」
***「片っ端からやっつけろ」
サギ「少し無茶だけど、それもありだね。ディアデムでは少し様子を見すぎたから。」
ミリィ「だ、ダメよ! どれだけの兵が来てるかもわからないのに。」
ギロ「うむ。マキナアルマが出張ってきおったらひとたまりもないぞ。」
サギ「そうか……。」
〈屋敷の前〉
サギ「あそこが、ロドルフォさんの屋敷だよ。どうしたもんかな、このまま正面突破するか、別な方法を考えるか―――。」
***「別な方法を探そう」
サギ「あの感じだと、中にも相当な数の兵がいるだろうしね。」
***「正面突破!」
サギ「やっぱりまずいよ。どうやら今度もだいぶ手回しされているみたいだし。」
〈ロドルフォにあしらわれる〉
サギ「参ったな……。とにかく話を聞いてもらわないと。どうしよう?」
***「あきらめる」
***「屋敷へ行ってみる」
サギ「うん、もう一度、あの屋敷へ行ってみよう。」
〈ジャコモ戦後〉
サギ「何がここまでさせるのかな……。少しかわいそうだよ。」
***「そうかなあ?」
***「……そうだね」
サギ「うん、自分に何ができるか必死に探しているみたい……。かわいそうなんじゃないな。僕、うらやましいのかも……。」
〈ロドルフォとの会話〉
ロドルフォ「私はこれでもこの国で生まれ育った人間だ。帝国の奴らの好きにはさせんよ。」
サギ「信じられるかい? ***?」
***「信じよう」
サギ「ロドルフォさん、信じていいんですね?」
***「ウソだよ」
サギ「うん……。ロドルフォさん、僕にはやっぱり信じられません……。」
〈ヒューズ戦後〉
サギ「 泣きごと言ってる暇はない! もう一度行くぞ、ギロ!」
***「もうよそう」
サギ「ダメだ! あいつを放っておいたら、どうなるかわかるだろう?」
***「今度こそ!」
サギ「そうさ! さすが、***。いいこと言ってくれる! あいつを放っておいたら、被害はここだけじゃ済まなくなるんだ!」
〈ネロからの通信〉
サギ「すみません。サダルスウドのマキナ化の阻止に失敗しました。」
ネロ「そうか……。やはりマキナアルマか?」
***「そうだ」
サギ「はい。このままでは次も……。」
***「援護不足だ」
サギ「はい。僕たちだけの力では歯が立ちません。」
〈コレルリに謁見〉
サギ「……わかりました。軍務官にはそのように伝えます。」
ミリィ「いいの? サギ。」
サギ「仕方ないさ。」
***「食い下がろう」
サギ「マキナ化に協力する、というわけでもないんだ。軍務官に報告して意見を聞こう。」
***「仕方ないね」
サギ「うん、マキナ化に協力するというわけではないし、軍務官に報告して意見を聞こう。」
〈魔法学校で情報収集〉
ミリィ「世界中の知識が集まる場所だもの。あの不思議な世界のことも何かわかるかも。」
サギ「そうだね、行ってみようか、***?」
***「面白そう!」
サギ「うん、学校ってどんなところか興味もあるしね。よし、行こう!」
***「面白いの?」
〈魔法学校での情報収集不足の場合〉
サギ「うん、そうだね。軍務官も急いで戻れとは言ってなかったし。それくらいの時間はあるよ。どうかな、***?」
***「調べよう」
サギ「じゃ、魔法学校に戻ろうか。」
***「もういいよ」
〈スフィーダが直らない〉
スフィーダ乗員「とてもじゃないですが私の手には負えなさそうです……。」
サギ「そっか……。参ったな。何かいい案ない? ***。」
***「ネロに連絡しよう」
サギ「そっか、軍務官に替わりの船をまわしてもらおう! スフィーダを回収できるくらいおっきなヤツ!」
ミリィ「それ、いいかも! 早速、連絡してみましょうよ。」
サギ「うん。」
ゲルドブレイム「ゲルドブレイムだ。どうしたね? サギくん。」
サギ「あ、ゲルドブレイムさん。実は、暗黒部隊の攻撃を受けてスフィーダが損傷しました。」
ゲルドブレイム「なに!? それは大変だ。」
サギ「ここでの修理は難しいようです。大型の船をアヌエヌエにまわしていただけませんか?」
ゲルドブレイム「ふむ……。すぐに手配する、と言いたいところなんだがね、ネロ様が席を外しておられてな。わたしの判断では決めかねる。そちらで都合できんかね?」
サギ「そうですか……。わかりました。なんとかやってみます。」
ゲルドブレイム「すまないな。ネロ様が戻られたら、すぐに伝えよう。」
サギ「お願いします。」
サギ「ダメだ。軍務官がいなくて、対応してもらえないよ。」
ギロ「わしはいいぞ。ここで待つのでも一向にかまわん。」
ミリィ「冗談じゃないわよ! いつまたあの鳥が襲ってくるかわからないんだから! ねえ、コレルリ様に相談してみましょうよ。どう? それ。」
サギ「そうだね、行ってみよう。」
***「コレルリに相談しよう」
サギ「うん、スフィーダの修理なら、コレルリさんだって手を貸してくれるかもね。」
ミリィ「そうよ、さすが***! さあ、宮殿に戻りましょう!」
〈急ぐ衛兵たち〉
サギ「なんだろ? すっごい急いでたけど。」
ミリィ「宮殿のほうから来てたわね。」
サギ「イヤな予感がしない? ***。」
***「する」
サギ「うん、宮殿に行ってみよう。何かわかるかもしれない。」
***「しない」
〈マキナ化を止めに〉
コレルリ「彼らはその根脈をマキナ化するつもりです。止められますか?」
サギ「やってみます。行こう! ギロ、ミリィ! ***!」
***「落ち枝のことはいいの?」
(セリフ変化無し)
***「オッケー!」
サギ「ああ、今度こそ、マキナ化を阻止するんだ!」
ギロ「サギ、落ち枝のことはいいのか?」
〈天の樹の根脈〉
サギ「根が焼き落とされてる! この先が根脈みたいだけど……、どうする? ***。」
***「飛び越えよう」
サギ「無理だよ、この距離じゃ。こころの翼を使っても、途中で落っこちちゃうよ。」
***「あきらめよう」
サギ「そんなわけにはいかないよ。マキナ化はもう始まってるかもしれないんだ。」
〈遺児を殺したくない〉
サギ「なぜだかわからないけど、あれを殺しちゃだめなんだ!」
ギロ「あの世界へ飛ぶのと関係があることか?」
サギ「わからない……。でも、こころの奥で……。」
***「殺しちゃいけない!」
サギ「殺すなって言ってるんだ!」
***「…………」
〈闇の眷属との取引〉
ポルコ「おいらだって一緒だよ。おいらたちは一心同体。どこへでも一緒。そうでしょ?」
ペッツ「そうだ、俺たちは兄弟なんだ。マーノ、お前もだろ?」
***「いやだ」
ペッツ「考えてもみろ、マーノ。俺たちがどうなろうと、ワイズマンさえ倒せばマグナス化は防げる。それでみんな助かるんだ。……それに、俺たちはいつも一緒のはずじゃねえか?」
(「いやだ」選択で無限ループ)
***「いやだ」
ペッツ「マーノ、どうしてもか?」
〈千年前の大戦〉
サギ「なんで僕たちが、神々の時代に飛ばされたのかはわからないけど、あの人たち、ティイスタやペッツたちを放ってはおけないよ。」
ミリィ「そうね。たしかに、放っておけないわね。」
サギ「止められるものなら止める。みんなも来てくれるかい?」
ギロ「もちろんだ。***、ぬしも一緒だぞ?」
***「わかってるって」
サギ「ありがとう。頼りにしてるよ、***!」
***「遠慮する」
〈これまでのこと〉
帝国一般兵「サギ様ですね?」
サギ「えっと……。」
***「ちがう」
***「そうだ」
サギ「ええ、そうです。」
ギロ「いままでのこと、これからのこと、一度整理するのがいいだろう。」
サギ「うん、僕もそれに賛成だよ。***はどう?」
***「賛成だよ」
サギ「うん。ありがと。」
***「どうでもいい」
ミリィ「わたしも行く。サギと一緒に行く。」
サギ「ミリィ!」
***「***もいるよ」
サギ「ありがとう。みんな、ありがとう……。」
***「がんばってね」
サギ「他人事みたいに……。***も一緒だろ?」
ミリィ「そう、みんな一緒。ふふふ。」
ゲルドブレイム「引き続き、例の部屋を使ってくれていい。なかなかに、いい部屋だろう?」
***「どこが?」
***「そうだね」
サギ「ええ、助かってます。」
〈サギとの対話〉
サギ「ここは……。」
***「大丈夫か? サギ!」
サギ「***……。無事だったんだね。大丈夫。……なんとか平気みたい。」
***「聞こえるか? サギ!」
サギ「聞こえてるよ。***も無事だったんだね。」
↓
***「なんとか逃げ出さないと」
サギ「わかってる。がはッ! この傷……。そうだ……ギロに刺されて……。あの時、そう、誰かが……、***の名を呼んでた。僕に……向かって……。覚えているかい? ***?」
***「覚えてる?」
サギ「うん、はっきりとね。***はどうなの?」
↓
***「覚えてる」
***「よくわからない」
サギ「君は精霊じゃなかったんだ。***、君は―――」
***「マルペルシュロ」
サギ「そう……。マルペルシュロ、千年前、反乱を起こし、敗れ、バラバラにされ封印された神。」
***「精霊」
サギ「ちがう! もういいんだ、***。はっきり……わかったんだ。君は……マルペルシュロ、千年前、反乱を起こし、敗れ、バラバラにされ封印された神。」
サギ「自分のこと、ずっと精霊憑きだと思ってた……。……でも、違ったんだね。」
***「……ごめん」
サギ「違うんだ! ……違うんだよ。僕、初めて君を感じたとき、友達ができたって思って嬉しかった。でも嬉しいと同時に、ずっと不安だったんだ。仲良くしなくちゃって。うまくやっていかなきゃって。だって、僕のこころにずっと一緒に住んでるんだからね。でも、***は何も教えてくれなかったろ? 誰よりも近くにいたのが***なのに、何もわからなかったから!」
***「…………」
サギ「僕、初めて君を感じたとき、友達ができたって思って嬉しかった。でも嬉しいと同時に、ずっと不安だったんだ。仲良くしなくちゃって。うまくやっていかなきゃって。だって、僕のこころにずっと一緒に住んでるんだからね。***も自分では気付いていなかったんだろ? 僕だって……! 誰よりも近くにいたのが***なのに、何もわからなかった!」
サギ「このままだと、君のこころに僕が取り込まれる……。」
***「どうなるの?」
サギ「僕が***のこころの一部になるんだ。そして、いつか僕は消える。***のこころのほうが、僕よりずっと強いから。」
→***「そんなの嫌だ!」OR「それも仕方ない」
***「それも仕方ない」
***「そんなの嫌だ!」
サギ「でも、このままだとそうするしかない……。」
→***「…………」OR「どうすればいい?」
***「…………」
***「どうすればいい?」
〈セリフ変化無し〉
サギ「どんな結果になっても、僕は後悔しないから。どうする? ***。」
***「サギを自分に憑かせる」
サギ「わかった……。それが、***の決断なんだね。これで……、僕の物語は終わる……。ここからは……***、君の物語だ……。」
――GAME OVER――
〈シャナト戦〉
・分岐ルート
もうひとりじゃない
→こころをひとつに
集中するんだ
→こころをひとつに
わからない
……
→集中するんだ↑
……
→こころをひとつに
わからない
***「頑張れ! もうひとりじゃない!」
サギ「***!?」
***「集中するんだ」
サギ「集中するって……。どうやって!?」
***「……わからない」
***「こころをひとつに」
サギ「こころをひとつに……。わかった! やってみる!!」
***「……」
***「……」
〈シャナトの死〉
シャナト「さあ、サギ君、君の恨みを晴らしたらどうです?」
サギ「言われなくてもそうするさ!」
***「もういい! サギ!!」
サギ「わかってるよ、***そんなことする必要もない、そうだろ? この憑き方……、もう長くはない……。行こう、みんな。」
シャナト「精霊憑き実験か……。跡を継がせるどころか、逆に命を奪うことになるとは……、くくく、ひゃっははは。親父も……想像しなかった……だろ……う……よ……。」
少女「―――!!」
シャナト「サヴィナ……。」
***「…………」
シャナト「う……ぐ……。まさか…… あの実験で生まれた邪神憑きに私が殺されるとは……ね。くくく、ひゃっははは。親父も……想像しなかった……だろ……う……よ……。」
少女「―――!!」
シャナト「サヴィナ! 来ちゃ……いけな……い。」
〈ワッチョメモ〉
ワッチョ「やりたいことが多すぎて何が何やらわからなくなってない?」
チック「なってない?」
***「ぜんぜんへーき」
ワッチョ「強がるなって! 今はわかってても、いつか忘れちゃうかもよ?」
チック「ちゃうかも!」
ワッチョ「そこで、おいらがちゃーんと、メモしといてやったぜ!」
チック「ちゃーんとやったぜ!」
***「なってる」
ワッチョ「だろ? だと思って、おいらがちゃーんと、メモしといてやったぜ!」
チック「ちゃーんとやったぜ!」
〈ネッカルにてミリィの告白〉
ミリィ「……ありがとう。それから、***にも。ごめんなさい、***。」
***「気にしてないよ」
サギ「大丈夫、***も気にしていないって言ってるよ。」
ミリィ「うん……、ありがとう、***!」
***「許せない」
〈ロシュマンジュ戦後〉
サギ「***だって手伝ってくれるよ。そうだろ?」
***「まかせておいて」
ミリィ「……ありがとう、***。ありがとう……、みんな。」
***「そのうちね」
〈人形セギヌス〉
ギロ「……触れても構わぬか?」
大カムロ「構わんよ。ぬしと寸分違わぬ人形だ。なにかしら関係があるのだろう。」
サギ「で、でも……。いいのかな? ***」
***「いいよ」
サギ「***がそういうなら……。」
***「ちょっと待って」
〈ギロの過去〉
ギロ「そうだ……。すまぬ、***。……許してくれい。」
***「こっちもよく覚えてない」OR「許さない、よくも!」
***「こっちもよく覚えてない」
サギ「ギロ、***は覚えてないって。」
ギロ「そんなはずはあるまい。気を使うな、***。」
→***「もういいったら」OR「本当は覚えてる」
***「もういいったら」
サギ「ギロ、元気出しなよ。だって、覚えてないのはギロのほうだろ?」
***「本当は覚えてる」
サギ「***、許してやってくれないか? 覚えていないのはギロのほうだと思うよ。」
***「許さない、よくも!」
〈ワイズマン戦後〉
ミリィ「これで……、あの人たちも、少しは浮かばれるのかな……。」
***「わからない」
サギ「……わからない。そうだね、わからないよ……。」
***「浮かばれたと思う」
サギ「……うん、そう思う。きっと、そうさ……。」
〈タラゼド始動〉
ギロ「相手はミリィアルデの父親だぞ。ぬしにできるのか?」
サギ「それは……。」
***「やるしかない」
サギ「……やるしかないよ。」
***「無理かもしれない」
〈要塞部へ乗り込む〉
サギ「バアルハイトはこの先だ。きっと、警戒も相当だろう。みんな、覚悟はいいね?」
***「もちろん」
サギ「ああ! 頼りにしてるよ! ***。」
***「まだこころの準備が」
〈遺児の解放〉
ミリィ「助けられないの?」
サギ「できるかい? ***?」
***「やってみる」
サギ「うん、僕も手伝うよ。」
***「する必要ないよ」
〈ネロワイズマン戦後〉
ミリィ「ふふふ、ねえ、サギは誰を思い浮かべてこらえたの?」
サギ「ぼ、僕は……。」
***「もちろん***だよね?」
サギ「うん、***のことを考えてた。初めて***が語りかけてきたときのこと、そして、こころをひとつにした時のことをね。」
***「ミリィだったみたい」
サギ「だ、ダメだよ! そんなこと教えたら!!」
ミリィ「なに? なになに? 誰だったの?」
***「ギロだったかな」
サギ「だ、ダメだよ! そんなこと教えたら!!」
ギロ「どうした? それぐらい教えてくれてもよかろう。」
***「ローロかも」
***「ジーナにだった」
サギ「母さんだよ。あいつの意識に引きずり込まれそうになったとき、母さんの翼を思い出したんだ。」
***「何も考えてなかった」
〈ED〉
パロロ二世「結局、***も一緒に行くのかい?」
サギ「うん……まあね。」
***「いつまでも一緒だよ」
サギ「そう、いつまでも一緒、***とそう決めたんだ。」
***「そう、いつまでも、どこまでも」
サギ「うん、いつまでも、どこまでも。ずっと、一緒にいよう。***!!」
***「いつかは別れる」